厭世的な王国軍将軍×転生した美少年の、輪廻転生ラブ

背中を預けるには 1

senaka wo azukeruniwa

背中を預けるには 1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神11
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
3
得点
60
評価数
16
平均
4 / 5
神率
68.8%
著者
小綱実波 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
一夜人見 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
Ruby collection
発売日
電子発売日
価格
¥1,400(税抜)  
ISBN
9784041111413

あらすじ

かつて身をていして国を守った騎士・イオニアは、天使のように美しい辺境伯の四男・レオリーノに生まれ変わる。レオリーノは夢の中で、イオニアの人生をたどり、身分差から想いを封じた王弟・グラヴィスへの思慕を思い出す。さらに敵国の内通者によって殺された記憶までよみがえり、慰霊祭の日に裏切り者と対峙するが、逆に拘束されてしまう。命の危機にひんしたレオリーノが、「ヴィー!」と助けを求めると、イオニアを喪って以来、すっかり厭世的になっていたかつての親友であり将軍・グラヴィスが現れ――!?

表題作背中を預けるには 1

グラヴィス・アードルフ・ファノーレン,王弟で王国軍将軍
レオリーノ・カシュー,17歳,辺境伯四男

同時収録作品背中を預けるには 1

グラヴィス・アードルフ・ファノーレン,王弟で王国軍将軍
イオニア・ベルグント、ファノーレン王国の騎士

同時収録作品背中を預けるには 1

ルーカス・ブラント,高等教育学校の生徒
イオニア・ベルグント,高等教育学校の生徒

その他の収録作品

  • 雪よ、降り積もれ

レビュー投稿数3

個人的に数年に一度の神作品!

美麗な表紙につられますが、中身はそれ以上に素晴らしいと思いました。

元はネットのBL小説なんでしょうか?
ネット小説→商業化本って普通の商業誌と少し雰囲気が違うので、あまり読まないようにしてきたんですが(値段高いし)、読んでよかった。いや、続きが気になりすぎてもう少し後に買えばよかったかもです。

主要キャラたちの心理描写がとても丁寧にかかれていると思います。
1冊なのにかなり長いので3冊分読んだ感覚です。

出会って〜一悶着あって〜くっつきました〜みたいな「内容薄い!」「あー展開早すぎる」は一切ありません。
そして転生ものによくあるモヤモヤ「前世好きだったから必然的に生まれ変わりも好き」っていう感じでもなく、しっかり双方葛藤が描かれて、その葛藤もまだまだ序章なのが嬉しい。

2巻、3巻はすぐ発売されるんですかね?
待ちきれない!!!

4

過去と現在が交錯する、壮大な愛の行方

こちら、輪廻転生もので、全3冊で完結のうちの1巻目になります。

このボリュームでまだ1/3だし、決して気軽に手を出せる作品では無いんですけど。
どシリアスだし、胸がつぶれるほど切ないし、かなり痛い描写もあるし。

ただ、もんのすごく読み応えのある壮大で骨太なお話なんですよ。
切なく、苦しく、そして泣ける。

実はムーンライトノベルズさんの方で先に読んでまして、もう大好きなお話なんですよね。
書籍化を知って狂喜乱舞しましたよ。
過去と現在が交錯する壮絶な愛や執着の行く末に、主人公が果たそうとする使命。
なにより、一人の男が命をとして守ろうとしたものー。
ぜひ、皆様も最後まで見守っていただきたい!

ちなみに、ムーンライトノベルズさんで既読の方も、かなり加筆修正されてます。
大きな変更点とかは無いんですけど、内容が分かりやすくなってたり、より心を打たれるエピソードになってたり。
記憶力が大変残念な上に、1ページずつ見比べたワケでは無いので、間違ってたら申し訳ないですけど。

それにしても、表紙のレオリーノとグラヴィスの瞳が美しすぎて、もううっとりとため息しか出てこないですね。
えーと、二人の瞳の色が重要な意味を持つお話でもありまして、文章で読んではあれこれ想像してたのです。
想像してたのですが、それを上回るこの美しさ!
一夜先生、素晴らしいわ。

で、ザックリした内容です。
辺境伯の四男として生まれた、絶世の美貌を持つレオリーノ。
実は彼には、かつて身をていして国を守った騎士・イオニアの記憶があるんですね。
イオニアが死の直前に知った、仲間の裏切りとその裏に隠れている真の国賊の存在。
それを暴き、かつての親友で王弟であるグラヴィスに伝える事が自分の使命だと決意をしてー・・・と言うものです。


えーと、こちら繰り返しになりますが、過去と現在が交錯する壮大な愛の行方が見処でして。
今作だけで480ページ、しかも上下段とたっぷり使って、現在の主人公の幼少期から始まり、徐々に記憶を取り戻して行く様、そしてかつての親友・グラヴィスとの再会まで語られます。
並行して、騎士イオニアの人生が語られるって感じでしょうか。

で、個人的にめちゃくちゃ萌えるのが、レオリーノの前世であるイオニアと、まだ若かりしグラヴィスとの切なすぎる恋。

う~ん。
イオニア少年ですが、実は鍛冶屋の息子と、普通ならグラヴィスとは一生交わる事の無い運命だったんですよ。
それが幼い時分にたまたま知り合い、二人は友情を育んだ。
ここから、彼が触れた物を砕けると言う異能を偶然持っていた事もあり、グラヴィスとともに高等教育学校へ。
やがて互いに友情以上のものを覚え始めるも、イオニアは立場の違いから想いを封じ込めるしかなかった。
で、そんな彼の辛い恋を知り、全てを理解した上で共犯者として慰めをくれた、もう一人の親友・ルーカス。

これね、危うい均衡の上に成り立ってる、三人の関係と言うのにとにかく萌えるのです。
また、イオニアの、自分は決して恋人にはなれない。
でも、自分の血と忠誠は永遠にグラヴィスにー。
と言う、強い意思がとにかく切ない。
この巻で彼が戦死するまでが語られますが、その最期も壮絶すぎて。
最後の最後まで、彼はグラヴィスを想い、そして彼が守る国を自分も守り抜こうとした。

何だろうな。
彼の人生を思うと、もう涙が止まらないんですよね。
グラヴィスとの出逢いさえなければ、彼は鍛冶屋として平穏な一生を終える事が出来たであろうと。
それがグラヴィスの人間の盾となり、その手で人を殺し、過酷な戦場で戦い、やがては悲惨な最期を迎えた。
またそれでも、グラヴィスと出会えない人生より、彼と出会えたこの壮絶な人生の方が、イオニアには幸せだったんだろうなぁと。
もう、胸がつぶれそう。
悲しくて悲しくて切なくて、マジで胸がつぶれそう。

で、今作の最大の萌えですが、そんなイオニアの記憶を受け継いだ青年・レオリーノと、イオニアをそんな経緯で失いすっかり厭世的になってしまったグラヴィスとの再びの邂逅。

えーと、タイトルである「背中を預けるには」ですが、とても深い意味を持つんですよ。
かつて「力」と頑健な肉体を持ち、グラヴィスが唯一背中を預ける事が出来た騎士・イオニア。
しかし今生のレオリーノのですが、幼い頃の事故で足が不自由。
身体も繊弱。
レオリーノにとって、背中を預かる事が出来ない今の自分は、とてもイオニアの生まれ変わりだとはグラヴィスに伝えられないんですよね。
しかしイオニアと全く同じ瞳を持つ彼を見て、イオニアの生まれ変わりを疑うグラヴィス。

更に、レオリーノが一人で秘密裏に追おうとする、かつての裏切り者とその裏に隠れた真の国賊の存在。

果たして、イオニアの無念は晴らせるのか。
そして、二人の恋の行方はー?
って所でしょうか。

とりあえずですね、ここから更に物語は深みを増し、壮大な広がり見せます。
驚きの真相も明かされますし、めちゃくちゃ痛い展開も来る。
でも、とにかく面白いし萌えるんですよー!
多少歪んでしまった、ルーカスの執着愛とか。
彼もまた、気の毒な男だよなぁと。
失った恋人を18年も想い続けるって、なんて哀しい。
萌えちゃうけど。

過去と現在が交錯しと、かなり複雑なストーリーなんですよ。
で、登場人物がやたら多い上に、彼等の関係もこれまた複雑。
お話自体もビックリするほど長い。
そんなワケで、なかなか気軽に癒しを求めてってスタンスでは読めないと思います。
ただ、とにかく心を揺さぶられる、壮大で凄まじいお話なのです。
本当、ぜひ、最後まで読んでいただきたい。


最後になっちゃいましたが、ムーンライトノベルズさんの「背中を預けるには」シリーズで、番外編やスピンオフ、登場人物相関図等みれます。
ルーカス好きさんは「この恋の涯てには」が必見ですよ。
今度こそ、彼を幸せにしてやって!
ちなみに、順番としては「背中~」→「この恋~」です。

11

めっちゃ分厚く、そしてめっちゃ面白い。

めっちゃ分厚い本なんですよ。
この厚さの本て、持ちづらくて読みづらいので苦手なんですよ。

なんですが。

やっば!
めっちゃ面白かった…!
本の厚さなんてなんのその、読んでも読んでも終わらないこのボリュームに感謝。むしろこの厚さでありながら息もつかせぬ展開で一気に読ませる。素晴らしい…。

素晴らしすぎて、読後しばし放心しました。

でもね、レビューが難しい。
凄く緻密に練られたストーリーで、いたるところに伏線がまかれています。ネタバレし過ぎちゃうとよろしくないと思うのですが、何をどう書けばネタバレになりすぎず、この作品の面白さをレビューとして書けるのか。

と、少し悩みましたが、なるべくネタバレしないようにレビューを書こうと思います。





主人公はレオリーノ。
ファノーレン王国の国境に領地を持つ辺境伯の四男で、天使のような風貌を持つ彼は、裕福な家で、末っ子で、しかも母親が望み続けた麗しいビジュアルを持つことで小さいころから蝶よ花よと育てられた。

そんなレオリーノは、子どものころから見る夢がある。
今の自分とは異なる逞しい身体。
何かを守るために、命を張って闘う男性。

レオリーノは、それが誰なのか、感覚的に理解していた。

そして12歳になった日、彼はとある出来事に巻き込まれ瀕死の重体に―。

というお話。

えっと。
あらすじにも書いてあるのでここでも書いてしまいますが、ここから激しいネタバレ表現がありますのでちょっと下げます。


*******************************************







レオリーノは、ファノーレン王国の王子であるグラヴィスを守った、今は亡き騎士のイオニアの生まれ変わり、なのです。

この国には不可思議な能力を持って生まれてくる人物がいて、イオニアはその能力を持っていたのですね。で、その能力を買われる形で騎士になるのですが、能力云々ではなく、グラヴィスの希望によってイオニアは騎士となった。

幼少期に接点のあった二人には、他人が入り込めない絆ができていたから。

が、グラヴィスは王族。しかも次期国王になるべき王太子である兄がいながら、グラヴィスの方が王に適任であるという理由で王になることを望まれている。そんなグラヴィスと平民のイオニアとでは釣り合うはずもなく。

そんな中、敵に攻め込まれ、イオニアはグラヴィスを守る戦いの中で命を落としてしまう。そして、そのイオニアの生まれ変わりが、レオリーノ。

屈強な身体を持ち、特殊な能力を持ち、闘いの前線で闘い続けた騎士・イオニアとは全く異なる容姿をもつレオリーノ。けれど、レオリーノには、秘めた想いがあってー。

序盤に書きましたが、めっちゃ分厚い1冊です。
が、この分厚さに見合った内容が、この作品には描かれています。しかも、タイトルに①とついているようにまだこれで完結ではない、という。

レオリーノのバックボーン、イオニアとグラヴィスとの切ない想い、と萌えも面白さもMAXですが、いやいや、これで終わりじゃないんです。

彼らの間に割って入る人物がいます。
それは、イオニアの学生時代からの友人のルーカス。彼はイオニアがグラヴィスを愛していることを知ってなお、イオニアを深く愛してるんですね。
イオニアがグラヴィスをどれほど愛していても結ばれることはない。
イオニアがグラヴィスを愛していても良い、身体だけでも手に入れられることができたなら。

そんなルーカスが間に入ることによって、彼らの想いは交差していく。

イオニアを深く愛していたグラヴィスとルーカスは、イオニア亡き後失意の底に突き落とされますが、だからこそ、イオニアの生まれ変わりであるレオリーノに対する想いも複雑。二人が、レオリーノがイオニアの生まれ変わりなのでは?とすぐに気づくのもまた、愛ゆえか。

レオリーノはとある事情により、イオニアの生まれ変わりであることを誰にも告げられずにいますが、その「事情」も、伏せていることによって引き起こされる「こと」も、面白い。

面白いっていうと語弊があるかな?
けれど、グラヴィス、イオニア、ルーカスの三者三様の恋心という恋愛ベースだけを描いた作品ではなく、たくさん盛り込まれたバックボーンがめっちゃ面白くて一気読みしました。

主要キャラの3人、というか、レオリーノも含めると4人ですが、とにかく魅力的。が、脇を固めるキャラも素晴らしく魅力的。
個人的には、レオリーノの父親のアウグスト伯に萌えツボを刺激されました。愛情深く、賢く、強く逞しい。彼が「辺境伯」というところにもきちんと理由が存在しているのも良い…。

イオニアの意思を継いだレオリーノが、今後どう動いていくのか楽しみです。

レオリーノ、めっちゃ可愛いのですが、イオニアがドツボキャラでしんどかった。
特殊能力を持ち、グラヴィスを守るために彼は自身のすべてを投げうつ。
けれど、それと相反するように葛藤も抱え、心身ともに疲弊し。
グラヴィスを愛しているから。グラヴィスのために、イオニアは存在している。
筋肉ムッキムキの身体で、でも受けというのも良い。

あれだけカッコいいイオニアの生まれ変わりが可愛いレオリーノ、というところがまた良い。レオリーノが、今後どれだけ成長していくのか楽しみです。タイトルの「背中をあずけるには」の意味が、じわじわと読者に流れ込んできて、素晴らしいタイトルにも悶絶しました。

レオリーノのお相手となる攻めさんはグラヴィスなのだと思いますが、ルーカスも幸せにしてあげてほしいです。

イオニアは、間違いなくルーカスの事も愛していたのだと。救われていたのだと。ルーカスに伝えてほしい。

恋愛という観点も面白いですが、ストーリー自体素晴らしく練り上げられています。イオニアが持っていた「能力」ですが、この特殊能力もまた、今作品のキーワード。そこに絡めた展開も秀逸でした。

今から次巻が待ちきれない。
正座して、お待ちしています。

12

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う