厭世的なマッチョ美オヤジ将軍×転生した美少年の、輪廻転生ラブ!

背中を預けるには 3

senaka wo azukeruniwa

背中を預けるには 3
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神48
  • 萌×22
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

2

レビュー数
10
得点
251
評価数
53
平均
4.8 / 5
神率
90.6%
著者
小綱実波 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
一夜人見 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
Ruby collection
発売日
電子発売日
ISBN
9784041111437

あらすじ

美貌の辺境伯末子・レオリーノが戦死した騎士・イオニアの転生者であることが明かされ、王弟・グラヴィスとも、ついに想いが通じ合う。守られてばかりの弱い自分を認め、力ではなく心でグラヴィスの心を護り、ともに生きることを決意するレオリーノ。だが、敵国に内通していた黒幕をとらえるべく、かつてイオニアと共に肩を並べた男たちが動き始め、戦争の足音はすぐそこまで迫っていた。
――輪廻転生BL、ここに完結! 

表題作背中を預けるには 3

グラヴィス・アードルフ・ファノーレン,王弟,王国軍将軍
レオリーノ・カシュー,17歳,辺境伯四男

その他の収録作品

  • 婚姻の誓い
  • 甘い肉欲の檻

レビュー投稿数10

すごい作家が出てきたものだ

すごい作家が出てきたものだ
読み終わってそう思わずにはいられなかった
これをネットで一年で書き上げたのかと思うと空恐ろしい思いさえした

一気に3巻半日をかけて読んだのだが3巻にかかる前あと1冊で終わってしまうことが残念でたまらなくなる位夢中になっていた

転生ものという印象は一巻を読み終わった時にはすでに薄れていたと思う
希有な美貌を持つレオニーノが1人の人間として生きていく力をひたすら奪われながらも
自分が持っていないものを前に怯まず
自分が持っているものを大事にし
どう生きるか
どうありたいかと希望を失わずに進んでいく姿には感動を覚えるしかなかった
あまり天使みたいなキャラクターは鼻についたりするのだが
このレオニーノにはそのような嫌悪感を抱く事は一切なかった
非常に浮世離れしたキャラクターなのに
できることできないことの差も同じレベルで浮世離れしてるのが良かったのかもしれない

レオニーノだけでなく登場しているそれぞれのキャラクターが何かを持ち何かを持っていなく
そのことに苦しみ
でもその自分の持てる範囲で懸命に選択を重ねて生きている

一方的に奪うだけの人間はこの物語の中では数人しかおらず
そのキャラクター達が行ったことがこの物語のベースになっていたと最後にわかるのだが
謎解きで詳らかになった彼らの所業が想像以上に醜悪で
彼ら以外のキャラクターがいかに懸命に生きていこうと足掻いたかを浮かび上がらせて切なくなった


個人的に親子ほど歳の離れた余裕のある年上攻めは余り読まないので
過去に縛られた男が北極の氷塊が崩れる様に恋に堕ちる様が新鮮だった

読む価値のある3冊だと思う

ただ一気に読むと若干腱鞘炎になるのでお気をつけ下さい

4

読み終わってしまった…

言葉に出来ないとはこちらの作品だと思いました。今回も様々な人物の思いに時には笑って時には泣いて、目まぐるしく変わる自分の感情に読了後は放心状態でした。

前回もレビューに書きましたが、各章に付けられたタイトルが本当に秀逸なんです。タイトルを考えながら、文章を読んでその深さを思い知るのです。

黒幕の正体は分かっていたので、レオリーノを中心とした男達がどうやって証拠を集めて彼を追い詰めて行くのかが、今回の醍醐味だと思って読んでいました。

ところがです。真実の裏に隠された秘密があまりにも筆舌に尽くしがたくて、最後の最後にとてつもなく衝撃を受けました。

私は本来グラヴィス推しなのですが、今回はイオニアへの妄執からルーカスが解放された事がとても嬉しくて、彼の幸せを願って止みませんでした。

勿論、グラヴィスの孤独だった人生にレオリーノという伴侶を得た事も嬉しかったです。

個人的にレオリーノの侍従のフンボルト視点のお話が大好きなのですが、前半のクスッとするお話も良かったけど、後半の瀕死の主の元に駆け付けるフンボルトの様子には涙が止まりませんでした。

そして「婚姻の誓い」でこのお話の結実を見て、「甘い肉欲の檻」でその後のグラヴィスとレオリーノを知れて余韻に浸ったのでした。

3

言葉にできない

届いたときには本の厚さに驚いたけど、あっという間に読破してしまいました。とにかく続きが気になって寝不足になりましたが…(笑)一気に読んだあと、しばらく放心状態になりました…。読み終わって寂しい気持ちと無事に終わった安心感、でも今後の二人の最期を想像すると苦しい気持ち…。

あとがきで作者様がおっしゃってますが、「自己肯定感のありか」と「持てる者と持たざる者の対比」この2つをテーマに作り上げたというにはかなりの伏線と複雑に絡み合う因果があり、重厚な背景があります。ただ単に輪廻転生で記憶を取り戻してハッピーエンドという展開にならないのがスゴいな、と。イオニアの記憶を持ちながらも自分自身の成長をやめないレオニーノが健気で、そしてそれを支え、やがて頼りにするグラヴィスに泣けてきます。本当に処女作なのでしょうか?しかもこれだけのスケールのお話を1年で書き上げたということにもただただ驚くばかりです。

思うところはたくさんあるのですが、きっとこの作品は読めば読むほど感じるところが違ってくるんだろうな、毎回発見があるんだろうな、と思うので、これからの人生で何度も読み返していく本になるだろうと思います。まずは一気読みしてしまったので、噛み締めるように再読しようと思います…。

4

ここまできました(つд;*)

スムーズに3巻まで読むことができてよかった。
物語に引き込まれて、最後まで一気読みです。


受け様は、イオニアとしての人生の記憶を持つレオリーノ。
攻め様は、王弟であり将軍でもあるグラヴィス。

やっとグラヴィスとレオリーノが相思相愛となり、イオニアが戦死した戦いでの真実を知り、裏切り者を捕らえる為に協力者と共に動き出す。


なんといっても、たまらなく好きだったのはイオニアの恋人だったルーカスと、イオニアの魂を宿したレオリーノとの邂逅。
18年間ずっと胸に抱いたまま過ごしてきたルーカスの愛が、成就して昇華した。
感無量で激萌え(つд;*)
もちろん、レオリーノにはグラヴィスと幸せになって欲しいのは揺るがないけど。
イオニアに優しい雨が降りそそいでよかったよ〜(ノ_<。)

レオリーノが危険な目にあった時、レオリーノを失うことを恐れるあまり、自らの囲いの中で捕らえるように愛するグラヴィスのやり方には、憤慨したのですけど。
ヨハンの進言に耳を傾ける冷静さがあってよかった。

3巻でも、侍従のフンデルトはいいなぁ。
レオリーノを諭す言葉に勇気づけられます。
護衛役のヨハンも、レオリーノを大事に思ってくれていていい子だわ。


レオリーノが、裏切り者によって敵国方へと拐われた時。
なんとしてもグラヴィスの元へ戻ろうとするレオリーノと、助け出す為に必死なグラヴィスの姿に胸がいっぱいになりました。


裏切り者の告白からの展開にはもう衝撃でしかない。
えっ、こんな複雑な因果を生み出すって、先生スゴいです。


そんな苦難を乗り越えたレオリーノとグラヴィスが、2人で朝日を見るラストが穏やかで美しいです。
「背中を預ける」とのグラヴィスのセリフ。
あぁ、ここまできたのか、と嬉しいやら感動やら。
どうか永久に2人幸せであれ、と祈る清々しい満足感に浸れました。


イラストはもちろん、一夜人見先生。
人物紹介では、1巻で横顔だったイオニアが、3巻では正面から笑ってる!!
最後まで読んだ今はここで泣ける。
先生、素敵な見せ方をしてくださってありがとうございます。


4

著者の呟きがすべてだと思う

なろうサイトで先に完結を読んで、分かっていても、
加筆分のSSがあるし、挿絵を堪能したいので、購読。
読了後、何を書いたらいいのかなーと、迷っていたのですが、
この作品を書いた著者自身の言葉がすべてだと思う。
小綱先生は読者反応のチェックがまめで、ファンサービス精神旺盛です。

5/6のTwitter。
>「背中〜は未熟な少年のもがきと自己の存在意義の発見の物語と同時に、
あらゆる登場人物にとっての運命の男であるグラヴィスという、
すべ(く)てを持ってるようで何ひとつ持たない男を幸せで満たす物語として書きました。
むしろレオリーノは触媒に近い存在です」

>「3巻の電子特典SS「アマンセラ」は リクエストを多く頂戴したこともありますが
「生涯一度でいいから、愛する者と陽の光の下でともに過ごしたい」と希った閣下と 
「ヴィーを生涯笑顔にしたい」というレオリーノの願いが結実した瞬間なので、
書籍の記念にどうしてもお届けしたかった」

・・・と著者が呟いているので、電子版3巻のSSはファン必読、ってことでしょうか。

それと、完結御礼SSが、Privatterに投稿されています。
同じ内容のSSが、なろうサイトにもファン要望で投稿されています。
https://privatter.net/p/7381196

これから、別の新作が出るのかわかりませんが、
ナロウサイトにある、関連の短編が書籍化する日を、楽しみに待ってます。
伸び伸び書いているせいか、関連編のほうが面白かった。特に兄弟編。

※エゴサーチは、悪いことではないので、もっとファン要望を拾ってください。

9

全部持って行った

ムーンライトさん由来のお話3巻目。あらびっくりな展開がありまして、大好きな「おっさん溺愛コース」が薄まってしまったように感じましたので萌にしました。長い長いお話ようやく終わったよ・・二段組、本編470p弱+後日談2編+あとがき。

レオリーノだけが知っていた疑惑を、ディルクやルーカス、受けの父兄等に話して、いよいよ本格的に反撃のための準備を・・と続きます。

この巻でご活躍された攻め受け以外の方々
ラガレア侯爵、国王ヨアヒム、王妃エミーリア、王太子カイル、王太后アデーレ(グラヴィス母)ここらあたりがすっごく大変だった。あと伝聞形式で王家の先々代、先代やその妃あたりが出てきます。ユリアンもちょっと可哀想だったな。イケメンなのに。

2巻までに出てこられた方々は3巻もおおよそご活躍。めちゃ頑張ったのをあえて一人あげるなら、エッボ?かな。
攻め家族のアウグスト、マイア(父母)、オリアーノ、ヨーハン、ガウス(受けの兄たち)、ディルク、ヨセフ、テオドール、フンボルト、ルーカス、サーシャ先生は想定通りのご活躍です。

++より内容に触れる感想

またもやレオリーノ君大ピンチで、体弱いんやからじっと奥に隠れてろや!と怒りつつ読み進めていたら、最後の最後に全部王族の呪いのようなものに持っていかれました。まさかそんな展開だったとは、と結構驚きました。あまりのドロドロしさに、カイルが可哀想になってしまったです。今から読む方は、是非メモと書くもののご準備を。人物相関図必須。

2巻までに出来上がった攻め受けの関係は、おおよそ完成形で、3巻でレオリーノ君がより遠慮なく強くなったかなと思います。単なる溺愛でろでろだけでは、飽いてしまったでしょうから、まあちょっと紆余曲折ありで少しは成長して、良かったです。願わくば甘いも酸いも苦いも辛いも全部知って、もうちょっと大人になって。素直で可愛くっていいんだけど、美人が頭脳戦で勝つって構図が凄く好きなので、頑張ってほしい。

グラヴィスは、最後の最後に根性据えたという感じかな。王族のドロドロに疲れ果ててカイル同様、全部放り出してしまうかと思ったら、レオリーノがいるから踏ん張れたんですかね。さすがおっさん。背中を預けるってここに集約したのかなと思いました。

3巻にわたるドロドロ復讐戦、めでたくエンドを迎えられて一安心。なかなかに読み応えのあるお話でした。先生お疲れさまでした。お話有難うございました!

4

すれ違う想いと秘された真相

今回は王弟で王国軍将軍と転生した辺境伯四男のお話です。

敵国と通じる裏切者によって再び齎された戦禍と
内通者の過去と真実が明かされるまでの本編と
本編後日談2本を収録。

受様は前世の受様が死亡した戦で敵と通じていた黒幕を
探し出したいという目的をもって王都に向かい
防衛宮で任された仕事の傍ら黒幕と思われる人物が
どう関わっていたのかを調べ始めます。

そんな中、
受様の特殊部隊の最後の生き残りとなった男と遭遇、
彼との接触により、
受様は攻様達に自分が特殊部隊の隊長であり
攻様の親友の生まれ変わりだと告白することとなります。

それは攻様にとっては信じられないほどの行幸であり
攻様は今度こそ受様を自らの伴侶とし
これからの未来を共にありたいと願います。

受様はそんな攻様を前世と同じ想いでみつめ
自分が王都にやってきた目的を語る事にします。

受様が先の戦の内通者として疑いをかけている人物は
先代王の王弟で現王と攻様の叔父であり、
受様の父の親友で受様の兄嫁の伯父でもあり、
長く国政の中心にいる侯爵だったのです。

侯爵は"他人の記憶を操る"異能の力を持ち
6年前の受様の事故の際にもその力によって
攻様や受様の父の記憶にも干渉していたのです。

かつての受様を知る者達は攻様の式の元、
侯爵の裏切りの証拠を集め始めます。

そして先の戦いで破れた敵国が
再び王国攻略を狙って動き出した事と
侯爵と無縁であるはずがありません。

秘かに速やかに侯爵領の財政や
侯爵と敵国との関係が調査されますが
地位と異能の力を存分に使って暗躍してきた
侯爵には今も過去にも隙がありません。

今や攻様の最大の弱点となった受様は
侯爵との接触を禁じられますが
なんとか攻様達とは別の切り口で
侯爵の秘密を探ろうとします。

そんな受様は
侯爵の妹が嫁いだ公爵家主催の夜会に目を付けます。

その公爵家こそ、
辺境伯が当初受様の相手にと望んだ子息の生家であり
受様は子息に自分からも話をしたいと望む事で
夜会に参加を許されるのです。

しかし、その夜会で受様は
元求婚者に強引に関係を迫られる事になるのです!!

果たして公爵子息の目的とは!?
そして受様はこの危機から逃れる術があるのか!?

3カ月連続発刊された「背中を預けるには」シリーズの
3巻目にして完結巻なります。

最終巻は既刊以上に厚く、完結巻に相応しく
ハラハラ、ワクワクのオンパレードで

攻様達が地道に細心の注意を払って少しづつ進むのに
侯爵の打つ先の一手に阻まれて
なかなか真相に辿り着けません。

そして迫りくる敵国と裏切者は
19年前の戦と同じ策略で前世の受様の命を散らした
ツヴァイリンク砦の制圧に手を掛けるのです。

そして受様は非常な侯爵の手に落ち、
満身創痍の身になりながらも
自分にできる精一杯で攻様への献身を示すのです。

どうして受様だけがこんな目に!?
何が侯爵をこんな暴挙に駆り立てたのか!?

こちらももう次々と流れる涙が
本に落ちないようにするので精一杯!! ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐

攻様は敵国の王を追い詰め
獅子身中の虫だった侯爵の裏切りを暴き、
秘されていた全てが明白になり
やっと王国に平和がもたらされると思ったら

侯爵が抱え続けた闇が真相ではなかった事が
ある人物によって語られる事になるのです。
その真実の重さにびっくりです。

人は自分にとつての正しさを義と言い
目で見える側面でしか物事を捕えらませんが
侯爵にはあまりにも見えないモノが多すぎたのです。

3巻で初めて明かされる設定や秘密も有りますが
密やかに張られた伏線は見事に回収されていて
圧巻の幕引きでした w( ̄△ ̄;)w

この物語は2人の恋物語としてはハピエンですが
攻様と年が離れ、脆弱な身体の受様にとって
攻様との未来がどれほどの長さなのかも
気にはなります。

それでも不確かな未来だからこそ
出会えた事を、ともにいる今を大切にしたいと
想える相手を得られた2人に幸多からん事を
願ってやまない素敵な物語でした。

6

一生大切にしたい作品

もうただただ自分の感想をぶっちゃける!
それほど興奮してるから。

ちるちるで1位になっていたので、あらすじを読んで、

・王弟x絶世の美少年
・歳の差
・前世の記憶を持った少年
・表紙の一夜人見先生の絵も素敵だった

この4つが自分のツボだったので読んでみることにした。

2巻が発売になるから1巻も同時に注文。とそれが先月。
そして、今回最終巻の3冊目!
届いて再度びっくりの厚さ!
1冊目を見た時、実際こんな鈍器本読めるのかと思ったが、全く杞憂だった。

とにかく話がもう萌えを超えて至高の領域!
まして、話がこれほど辻褄が合って進んでいくことがスラスラと読める要因の一つでもあるかと思うが、小綱実波先生の文章力が素晴らしいに尽きる!
まして、過去世と現世を交差させながら、この難しい設定を見事にわかりやすく展開させる巧さ!

こういうファンタジーものって、ツッコミ所が出てきそうだが、出て来ない。強いていうなら、レオリーノが、過去世の話を侍従とヨセフに一人で話すところぐらいだった。ここは、今まで過去世の話をする時は熱を出すほど大変だったのに、彼らに最後に話した時はあっけなかったから。ここはもう何度も話して慣れたと思うことにしてる。

でもそれぐらいで、後は全くひっかかりがない。これだけの長編なのに!
全ての伏線が見事に繋がって回収されていく様は圧巻!

最もたるのはヴィーとレオリーノの切ない関係!
レオリーノが攫われてからの中盤からのドキドキハラハラはもう映画を見てる感じで、どうなるどうなるって本を持つ手が震えた。(本自体が重いからでは決してない!)

そして全てが終わって、ほっとしたと思ったら、あの地下牢での王家にまつわる悲劇が語られて。。。
もうそこで号泣ですよ、号泣!
無益な血を流すこともなかったことが分かるという。
最後が一番残酷だと思った。いや、前王が一番のラスボスでクソだったということ。

3巻目ではルーカスが報われたのも良かった。
イオニアもまた報われた。

カイルはどうするのかな。愛しい人を見つけて子孫を繁栄させて欲しいとも思う。
だってそうじゃないと王家の能力者も途絶えてしまう。と、要らぬ心配までしてしまうほど感情移入できた作品。

本当に素晴らしい作品をありがとうございました!
何度も何度も読み返す作品。
一生大切にしたいと思える作品。

この作品を見つけて商業にしてくださったルビー文庫編集者様はすごいと思う。

小綱実波先生、今後の作品も楽しみにしています!
本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした!

9

神――!!みなさまどうぞ一度このお話を読んで下さいませ

小綱実波先生様、この作品を世に送り出してくださり有難うございます。
感想・・・?一体何を申せましょうや。大変大変満足でございました。

せめてお気に入りポイントを叫ばせて頂くと、最後シーン、事の起こりともいいますか、ネタバレが残酷、且つなるほど納得で良かったことと、ヨアヒム王のお顔がイラストで見れて嬉しかったですね。

そして何よりもイチオシ、P66が御挿絵と相まって神ってました!(`・ω・´)
3人の恋、いや、タイトルにある通りまさしく3人の「恋の骸、愛の果て」模様が大変に良くて、悶えました。
ルーカス良かった、本当に良かった。有難う先生、ルーカスにこのような救済を有難う!(T_T)

さあて、もう一度読み返すぞー!

6

ツヴァイリンクの夜明けです。

三ヶ月連続刊行の第三弾で、完結巻となります。
これまでで一番辛く痛い巻です。

今までの苦難が鼻で笑えちゃうほど、厳しい展開なんですよね。
二人に訪れるあまりに過酷な試練に、まさに驚愕の真相。

もうね、輪廻転生ものって萌える~!とかって喜んでた過去の呑気な自分からは想像もつかない場所に、物語としては着地するんですよ。
ものすごくしんどくはあるものの、でも同時に、言葉にならないほどの感動を与えて貰える。
まさに圧巻としか言い様のないラストなのです。
通しで読むと、しばし呆然としちゃうんですけど。

愛が憎しみにも、それに狂気へも、また破滅にも導く。
そして、救いにもなると思うのです。
この二人の愛って、そう言う意味ではまさに希望ですよね。
ファノーレンの。

ちなみに今回の表紙ですが、そんなまさに希望を表したものになります。
そう、ツヴァイリンクで夜明けに立つ二人ですよ!
もう、表紙だけで泣いちゃいそう。
えーと、読了後にこの表紙の意味が分かるので、そこで大いに感激して!と。

内容です。
ディルクにエッボにルーカスにヨセフ。
信頼の置ける仲間に秘密を打ち明けた事で協力者を得て、いよいよツヴァイリンクでの悲劇の真相と、その裏に隠れた真の犯人の正体に迫るレオリーノ達。
そんな中、敵国との戦の幕が切って落とされてー・・・と言うものです。

で、こちら、繰り返しになりますが、もうくっついてるから甘々~ってワケには行かなかったりします。
今回、割と深刻なスレ違いが起こるんですよね。
手厚く保護して危険から遠ざけたいグラヴィス。
そして、自分も共に戦いたいレオリーノ。
二人のこのズレで。

レオリーノの中で、イオニアの存在って未だすごく大きいんだと思うのです。
だからこそ、イオニアのように共に戦えない事に、強い焦燥を持ってしまうんだろうなぁ。

またこちら、グラヴィスはグラヴィスで、レオリーノに対して極度に過保護になってしまっているんですよね。失う怖さから。
そこで、とある事件をキッカケに、レオリーノを離宮へと閉じ込めると言う行動に出る。

これな、実の所、より悪いのはグラヴィスじゃないかと思うのです。
一人で勝手な行動に出たレオリーノも悪いけど、彼は立派な関係者と言うかこの件に関しては中心人物と言えるのに、あとは任せておけで納得行かないだろうと。
まぁ、正直、この時のグラヴィスの言動と言うのには萌えちゃいもするけど。
だって、背筋がゾクゾクするほどの執着を見せてくれちゃうんですよ。
どれだけレオリーノが泣こうと、ひたすら抱き潰しって感じで。

話が逸れましたが、そんなワケで、ここでのグラヴィスにはいかがかと思う部分もあるのです。
萌える萌えないは別として。
ただ、ここから彼の内面が明かされると、もう今度は苦しくて仕方なくて。

や、グラヴィスの愛ですが、すごく苛烈なんですよね。
愛する人を閉じ込め、自分以外誰一人触らせず、ひたすら腕の中で囲い込みたい・・・。
それが今回、レオリーノが危険な目に遭った事をキッカケに暴走してしまった。
またこれね、この行動の根底にあるのは、彼の心の傷だと思うんですよ。
それだけ、彼にとってイオニアを失った痛みは大きかった。

こう、グラヴィスってわりと大人の男って感じで、何でも出来るしいつも正しいって印象だったんですよ。
そんな彼のこうして弱い部分を知ると、なんかグッと来ちゃうと言うか。
こんな追い詰めるような愛では無く、誰より優しく愛したいのは彼自身だろうに。

また、この手痛いスレ違いを経て、二人の気持ちは本当の意味で通じあったと思うのです。
ここでレオリーノがグラヴィスに対して告げるセリフに、めちゃくちゃ感動しちゃって。
このスレ違いは、必要だったんだろうなぁと。

ちなみにここから、展開としてはまさに怒涛のものになります。
敵国との戦の幕が落とされ、更に裏切り者の影で糸を引く、黒幕の本当の狙いが明かされる。

これね、レオリーノが受ける仕打ちと言うのが、凄惨なものなんですよね。
今作の中で、私はここが一番しんどかったんですよ。
暴力部分が苦しいなら、なんとしてもグラヴィスの元に帰ると言う、レオリーノの悲壮な覚悟が切なすぎて。
ただ同時に、レオリーノの行動にひどく心を打たれるんですよ。
彼は彼の方法で、精一杯戦う。
今ここで、憎しみの連鎖を絶ちきる為に。

こう、レオリーノですが、戦う事が出来ないと言う自身の弱さに、ずっとコンプレックスを抱いて来た。
でも、ここでのレオリーノを見ていると、彼は確かにイオニアの魂を受け継いでいて、そして一人の戦士なんだと感じるのです。
その戦う方法は、あまりに悲しいんですけど。

また、黒幕の真の狙いと、彼の真実。
これが本当に驚愕なんですよね。
ツヴァイリンクでの悲劇の裏に、こんな凄まじい愛憎劇が隠されていたのかと、ただただ呆然としてしまう。
人の心ってとても複雑だし矛盾もしてますよね。
愛しながら、憎しみを抱く。
そして、憎しみは憎しみの連鎖を呼ぶ。
だからこそ、グラヴィスとレオリーノ、二人の純粋な愛が希望になるんだろうと。
もうマジで、ツヴァイリンクの砦に立って夜明けを眺める二人のシーンに、感無量なんですよ。
この作品の全てを象徴する、素晴らしいシーンだと思う。

それと書籍化にあたり、かなり修正されてます。
セリフの細部が変わったり、無かったセリフが増えたり、構成が変わってたり。
書籍の方を読むと、よりキャラ達が身近に感じられる。
ここまで手を入れるのって、本当に大変だったと思います。
小綱先生、お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。

最後になっちゃいましたが、ルーカスとイオニアの邂逅シーンがとにかく素晴らしかったです。
やっと、あの言葉を言えたね。
そしてイオニアの魂は、ようやく眠りにつく事が出来たのかな。
何だろう。
登場人物紹介ですが、3巻にしてイオニアが笑顔なんですよ。
その笑顔に、もう言葉にならないです。

17

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