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女性ton3さん

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しゅきしゅき両片想い

かさい先生のマンガは欲望にひたすら忠実な感じがして好きです。


愛が重すぎて光と闇の両属性を併設してしまったような顔のいいワンコ攻めと、攻めへのクソデカ感情と自分への劣等感でがんじがらめ故にツンツンデ…(レ)な受けの、ガツガツにエロエロなのに焦れに焦れて拗らせまくった両片想い。これは…………ッ 焦れる……ッッ!!

ハッピーエンドなんですけれど、かさい先生特有の絵柄と手書き文字とコマ割り構成によって何故かそこはかとなくダークな雰囲気が漂っていました。 一歩間違えたらメリバエンドも辞さないような2人なだけに、最後の最後で出てくる「2人で死ぬか?」という問いかけが不穏で……ボロボロ泣きながら一度も清司を責めない籠目、その一途さが逆に少し怖かったりするのですが、結果的に見て「でも、幸せならOKです」という感じ。あとマネージャーがめちゃくちゃ有能。
スタートからとっくに両想いなカップルなので、4話あたりから5話あたりにかけての不穏な空気を除けばわりと頭空っぽにしても大丈夫なお話だと思います。ゴリゴリにエロいので、そこそこストーリーも欲しいしエロも欲しい欲張りハッピーセットな人も楽しめるかと。

ところで、2度おもらしプレイ(プレイ?)がありました。気にするほどリアルなものでは無かったのですが、それっぽい描写が苦手な方は気をつけた方がいいかもしれないです。
私は楽しく拝読しました。

余韻に浸る円満完結

未だかつて無いほどに満たされた"""""着衣セックス""""!!!!
冗談抜きでここまで「いや何で服を脱がないんだよ!」というツッコミの出ない完璧に作り込まれた着衣ックスにまずスタオベさせて頂きました……満たされた……

完結です。単話配信で追っかけておりましたが、紙になったことでその厚みに胸が熱くなります。3冊通して真面目に恋愛する、ちょっと特殊で至って普通な2人の行く末をじっくりと見守ることが出来ました。
もともと「フェチBL」として色眼鏡で見ていたところがあったぶん、この3巻に収録されているお話の流れはあまりにも"よく出来て"いて、最終話に至ってはよく分からない感情が押し寄せて「良かったね……」と呟き静かに涙を流すなどしてしまう始末。

rasu先生の描かれるセックスシーンは何故だか妙にリアルで生々しく、綺麗な顔をしているのに荒々しかったり雄々しかったりして、そういう面でも痒いところに手が届きまくって血が出るほどです。多少雑な行為に見えてもその経緯がしっかり描かれているので、早急に感じることこそあれど、性急すぎだと思うことはありません。冒頭書いた着衣は正にそれで、着衣だとどうしても作り物感が出て気が散ってモヤモヤしがちなのですが、今回の着込んだ末の行為には意味があり、本来の「服を脱ぐ手間すら省きたい」精神が滲み出ているのがどうしようもなく愛です。

「フェチ」という域を越え、嘘偽りなく100点満点の恋愛マンガです。話ごとにぶつ切り感もなく、1冊通して2人の気持ちの交わりと変化に焦点を当てているのが凄く気持ちよかったし、着地まで完璧でした。これが初連載作だそうで……恐れ入ります……

Dear Door 1 コミック

Pluto 

序章

表紙に惹かれて購入。
あらすじに「深く交じり合いーー……」と書かれていますが、本編でのいわゆる「交じり合い」部分は精神部分に物理的にねじ込まれたような感覚だったので(表現が難しい)、この巻にはこの2人のそういうアレなシーンは一切ありません。最後ちょっと襲われかけるけど未遂です。

お話は、現状わりとしっかり現代ファンタジーな悪魔×警察官。受けの警察官の彼は過去に彼女を亡くしているようで、おそらくまだ傷心中。名前が日本人らしからぬキラキラさですが慣れればどってことないですね。
とにかく非常に絵が綺麗で、画力の高い作者様のよう。そのぶん、悪魔やそれを取り囲む異界のヤツらのビジュアルのインパクトがけっこう凄まじいです。目がぎょろぎょろしてたり……血が飛び散ったり……フルカラーなのも相まって結構な迫力です。でも読みやすい。

気になって検索かけたのですが、どうやら日本では単話配信されるアプリ等は無いようで……ざんねん…………韓国の方ではわりと進んでいるようで、1巻の段階で全く色っぽさが見えなかったぶん続きが非常にきになります。
日本でも配信してくれーー!!

めでたし、めでたし。

キャラクタービジュアル、性格、関係性、意外性、絵の綺麗さ、どれも良かった。特に受け天使の泉さんが天使らしからぬビジュアルで非常に好みです。オラオラ新米天使ヤクザ……柄悪…………小さい羽がかわいらしい(ただし飛行には使えない)

自殺したお前を迎えに来たぞ!でも浄化率が足りない!セックスで浄化だ!ナ、ナンダッテー!な展開、なるほど掴みはバッチリ。ということで95%くらいは浄化セックスしてるギャグエロ調のコメディBLです。あとの5%は申し分程度のシリアスと2人への試練。

ハピエンです。わりと読める展開に転がっていったように思う。攻めが実は悪魔だった!受け!そいつを殺せ!みたいな。そして2人は愛の逃避行へ……


みちのくアタミ先生の、ぶっとんでいるのに枠からはみ出さない独特の作風が大好きなのですが、ううむ……今作はちょっとハマり切れませんでした。
なんと言うか、展開が走りすぎ?要素を詰め込みすぎ?とにかく何か、いつもとは波長が違ったような感覚。

作品自体は(浄化セックスの影響で)濡れ場多めとなっており、先生の綺麗な線がこれでもかと堪能出来ます。それは大変よろしきこと。余談ですがわたしは先生の描かれる受けの、最中のお尻がアップになる描写がフェチ心を擽られて好きです。わりとどの作品にもローアングルからのお尻描写がありますが、あの丸さが愛おしい。

総合評価としては可もなく不可もなく。あまり印象に残る作品では無かったものの、間違いなく頭を空っぽにして読めるアホエロです。

スケールも愛もアレも規格外にデカい

色々思うことはありますが(悪い意味ではなく)ひとまず、琴音くん お尻大丈夫?


一言で言って「愛は世界を救う」です。腐男子くんの愛と欲望と当たり前の罪悪感が一組のカップル(夫婦?)を救いました。前作からぼんやり思っていたのですが、まさかここまでじんわり感動させられるとは。

元々人外ものは好んで読みません。猫耳♪うさ耳♪尻尾♪♪♪みたいなのは何か流れで読んだりしてたんですど、ここまでガッツリな異形ものは初心者な私です。が、すっかりハマりこんでしまいました。
明らかに人ではない下半身、しかも今回はしっかり異種姦(!)状態のシーンが入ります。それでも全く抵抗が無くてとても不思議です。描写はわりと激しめに描かれる藤咲先生ですが、このシーンはとても印象的でした。神聖さすら滲みでいる……愛だなあ……なんて思ってしまった。

前作は「目が覚めたら異世界でした」から「異世界で神様と夫婦になりました」までのお話でしたが、今回は一冊まるっと2人の愛と葛藤のお話。

結論から言うと、「そうして2人は子供を授かり、幸せな家庭を築くのでした」になります。その過程で琴音くんのお尻がとうとう凪の双竜を……となりまして、冒頭の言葉は自然と頭に浮かんでは消え、浮かんでは消え……でも、そこに愛はあります。心配ご無用。


琴音くんによる腐男子ならではの冴え渡るツッコミ、鋭すぎる勘、フラグ建設がまた作品を明快に翻訳してくれているように思います。本筋は途中からわりとシリアスに進んで行くものの、琴音くんの心の声や考え方のお陰で重さの中にも軽さとクスッとした笑い所を与えてくれる。だからこそ、凪と真剣に向き合おうとして罪悪感を感じる場面は胸に刺さるし、凪の与える言葉に救われた。
シリーズを通してシリアス、笑い、エロ、のバランスが驚くほど整っていて、あからさまに嫌な奴とか、ライバルとかも特にいないのに、2人の関係性がさらに深くなったと実感出来るのは凄いことです。

今作から登場した元青龍と御子のカップルも最初こそ不穏ではあったものの、最終的に泣き所はこの2人がかっさらっていくという。
キャラクターの、生い立ちという名の肉付けが非常に上手い作家様なのだと思います。だからこそ、まだ素性があまり詳しく出ていない玄武や白虎、そして最後チラッと姿を見せた朱雀らのことも気になる。

一貫して凪からの溺愛が心地良く、ブレない琴音くんに癒され、そして相思相愛っぷりが愛おしい。そんな2巻でした。

やさしい世界

たぶんこの2人はその後パートナーシップ制度を生かして事実婚をするだろうし、生放送で結婚報告をする。きっと1年と少しは好奇の目に晒されるのだろうけれど、この世界の事務所はそんな世間から2人を守るし、グループの3人は完璧な受け答えをするし、ファンは2人を暖かく迎え入れてくれるし、2年目から当たり前のように「萌ゴリラさん愛してる?」なんてうちわが作られる。確信。


2人にとってやさしい世界線の、アイドルとボディーガードのお話。
攻めのアンリくんの置かれた状況は最終話付近まで不穏で可哀想ではあるものの、だからこそ渡里さんの存在が非常に大きなものになる。
結果だけ見ればアンリくんの押せ押せ求婚による根気勝ちのようだけれど、渡里さんにも渡里さんなりの辛い過去があって、蓋を開ければ相互救済の構図になっていたらしい。渡里さんの詳しい過去が非常に気になる今日この頃……

筋先生は受け方の赤面顔と涙目の書き方が印象的で魅力があって、今作は受けが「萌えゴリラ」と謳われているだけあり、ボディーガードとして働いている時の強すぎるお兄さん像からのギャップで白米を流し込めるレベル。

ただ、これはあくまで個人的な感覚だし、これを言ってしまうと元も子もないのですが……渡里さん、言うほどゴリラじゃない……かな…?でも可愛いからOKです!(?)

バリタチのままネコになる

一冊にまとまるのを首を長くして待っていました!ヒゲとか美少年好きとかそういう要素を二の次にして(ヒゲもロリコンも別に嫌いではない)とにかく「バリタチが愛の力でネコになる」という展開がサイッコー〜〜に好き!なので電子の頃から毎話楽しく読んでいた作品。

私見になりますが「バリタチ」は絶対「ネコ」の素質を持ち合わせていると常々思っていて、この本はそのわたしの考える「バリタチ=ネコ」という矛盾極まりない謎理論を非常に分かりやすく描いて下さっていました。いや〜感動。本来「タチ」とは「竿」をする側の呼称であるはずなのですが、BLにおいては「竿」というよりも、「タチ」という「性質」にすぎないのでは?というどうでもいい持論です。
で、この持論はなかなかどうして共感を呼び難いものなのですが、この作品はその「性質としてのバリタチ」を分かりやすくボーイズラブの中に落とし込んでくれました。

バリタチ受け様渡海さんの言う「バリタチ」論、言ってしまえば「考えるな、感じろ!」っていうアレです。愛を与えることがこの作品(というか渡海さん)流「バリタチ」の役割で、愛されるより愛したい彼はネコだけどタチなんですね。「尻で抱く」って言葉がありますけど、その派生みたいな雰囲気かもしれない。
攻めのののちゃんはめっちゃ攻めです。尻で抱かれてても攻め。彼はスパダリというより「ド攻め」ってやつかな。流石不屈のエクストラなヴァージンをアディオスしただけのことはある。

とにかく私はどハマりでした。
赤根先生の描かれる男性の肉体はとても肉感的で柔らかそうで、いやらしい。そして根底まで探さずとも表立った愛がある。
今作は受けがバリタチの精神を持つバリネコだったこともあり、いつも以上に愛し愛される50/50なハッピーエンドで心地の良い読後感です。

良くも悪くも無味無臭

下半身のだらしないノンケ包容力おじさん(そこまでおじさんではない)と過去にトラウマを持つ世話焼きゲイの青年という、有りそうで無さそうで意外とあったりする設定のボーイズ少女漫画。

率直に言ってしまえば「王道ラブコメ」です。

元々は一次創作として作者様が同人誌で描かれていたお話だそうで、なるほどなと。コマ割りや人物像なども比較的分かりやすく振り分けられており、メイン2人を食わない薄さで登場する「嫌な先輩」や「緩和剤としての他者」の在り方も、商業誌というよりは同人誌らしさが滲み出ているように思いました。

悪い意味ではなく、良い意味で淡白なイメージを持った作品。
下半身ゆるおじ×トラウマ持ちツンデレ、そもそも設定が好きですので贔屓目にはなってしまいますが、個人的に受けの忍くんのビジュアルが""愛""でした。作者様のフェチが詰め込まれていたようで、確かにパツキン短髪ピアスメガネ+真面目……って どんだけ好きを詰め込んだのか!って感じがします。でもそこが良い。書き手のフェチが可視化されたキャラクターを見るのは好きです。

ただ、上に書いた通り2人ともちょ……っと キャラクターとして独り立ちするにはインパクトが薄くて、特に攻めの伊賀さんのスパダリさや包容力が、受けの忍くんの持つトラウマと比べてしまうとやや厚みが少ないように感じてしまって。嫌味の無いイイ男なのは何となく分かるんだけど、無害すぎてアクが足りないな……って思ってしまいました。伊賀さん、確かに包容力は抜群にあると思うんだけど、スパダリというには少し要素が足りないかもしれない。
たここまで書いてて思ったけどたぶん、私は忍くんが好きなんだと思います。ベリショがすっごく刺さりました。

画面構成やページごとの雰囲気、えっちなシーンも踏まえて総合的に見てもさらさらっと淡白です。タイトルの通り無味無臭、もうちょっと香って欲しかった!ってなる。でも、帯や煽りで言われている「溺愛」「ダメおじがツンデレ男子に沼ります」は正しくその通りです。描きたいもの、伝えたいものはハッキリしていて、それを伝える力のある書き手様なのだと思います。

素人が上からで申し訳ないのですが、伸び代の多さを感じました。
この作品が作者様のツボなのだとしたら、同じところにツボを持つ者としては、次回作も楽しみにせざるを得ません。

追記・この2人たぶんあまりバックの体位ではしないと思う。

読み手に優しいハニトラBL

清々しい!分かりやすい!エロがいい!の三拍子揃った読み手に優しい「The 王道ボーイズラブ」。

この手の話は特に珍しくないし、トントン拍子に関係が変化していってハッピーエンドに向かうわけだけど、そんな流れでも予定調和だ!とか都合が良すぎる!とかマイナスの意見を持たないまま読み終えたことにびっくり。
俺様で高慢ちきなタチが攻めによってメスにされる展開をツボに持つ腐女子なのでまず設定から反骨精神を抜かれたのかもしれない、のだけれど、それでも普通に楽しかったし面白い。

もしかしたらキャラクターがそれぞれちょっとずつインパトに欠けるのかもしれない。でもそれは決して悪い意味ではなくて、ちょっとずつインパクトが足りないから物語が単調でも違和感無く進むし、いい意味で淡白なエロシーンが不思議と色っぽく見える妙。

高慢な束縛男として書かれる夏目さんだけど、その高慢さも物語の中ではあっさりとしか書かれないから読者が彼を嫌う要素にはならないし、攻めの大森との出会いが早かったのと、大森が(例え口から出まかせだったとしても)夏目さんの本性を見抜くのが早かったことで結果として不快に思う要素が昇華されたように思う。
夏目さんの(元)彼である健人くんが猫かぶりキャラだったのも良かったのかな?彼に特徴的な設定が無かったからメイン2人にしっかりスポットが当たって、最後まで2人の関係の変化(と言ってもかなり序盤からいい雰囲気になる)だけを追えたのが良い。

加森先生の作品は初読みでしたが大当たりでした。久しぶりに設定と表紙だけで当たりを買えて非常に嬉しいです。

梅雨晴れのハッピーエンド

読み返しました。

初めて読んだ時、これはもうよっぽど読み返すことは出来ないだろうなあと思ったのを今でも覚えています。物語が厚く、キャラクターの人間みが深ければ深いほど起承転結の「承転」がどうにも不穏になってしまって、今作は正しくそれだったからです。

洋春の今彼である夏朗さんがあんまりにも「いい人」で、いい人すぎて引きずるんですよね。このお話の中で切り捨てられてしまった人がいるのを知っているから、すごく好きなお話なのにリピート出来なくて。

スピンオフとして「オーバー・スコール」が出たことでようやく全ての物語が完結してくれて、やっと安心して読み返すことが出来るようになりました。
今から初めて「ワンダー・ボーダー」を読む人は、悪いことは言わないからスピンオフ「オーバー・スコール」も一緒にレジに持っていった方がいい。

さて、物語としてはわりとよくある再会ものですが、そこに三角関係としてメインのうち片方(受け)に「非常にいい人」な今彼がいる、という最高にして最強に悩ましい設定。未だかつてないほど順風満帆なカップル、珍しい「メインの攻めが間男」になるタイプのお話です。つまり物語に出てくるメイン2人の絡みは8割浮気描写だと言うこと。確かに浮気メインの話になってしまってるのですが、不思議なもので凄く純情で純愛。
正直、和秋の性格や立場、振る舞いは好き嫌いが分かれそうなのですが、一貫して彼はずーーっと洋春のことをただ好きなんですよね。そして洋春もまた葛藤しながら流されて抱かれて、あんなに良い彼氏がいて最低だと思う人もきっといる。でも、洋春はそれこそずっと、本当に長い間蓋をしていただけで、和秋のことがただ好きだった。このお互いへの矢印のブレなさがあるから、こんなにも爛れたストーリー展開なのに切なさと純愛を見せるのだと思う。

何度も言いますが、今作はスピンオフを横に置いてやっと何度も繰り返し読める良作になります(個人の見解です)。スピンオフまで合わせれば、文句なしにハッピーエンドが約束されます。

なんたって上田アキ先生の長編ですから。全てはそこです。