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ゲームBGMを流すにはイラストが美しすぎる

読んでよかったー。これほんとは『黒獅子パパの恋つがい』と上下巻(前後編)でちょうどいいのではないかな、というくらい伏線回収の一作でした。
ただ雰囲気は、こちらは『獣の理』がお好きな方におすすめ。それでたぶん前述の本編は『僕の悪魔-ディアブロ-』が好きな方に。
ルビー文庫にラブ増量なのでファンタジーが割りを食っていますが、通して読むととくに、ディテールが知りたくなります。だって世界はやっと広がり始めたところなんですよー。まだまだ描かれないエピソードがあるはず。続くならきっとこんなふうに、と楽しい想像をしながら、うつくしいイラストを眺めました。

長いお話を読むのは楽しい! と思える喜びを

じつは敬遠気味だったWeb投稿小説の商業出版化で面白い作品がいくつもある、という知見wを得てから、あれこれ読んだ中でこちらはスマッシュヒット! 『墜ちたる星は幼王の誉れ 君へ誓う永遠の愛』まで含めての感想です。

まず感じたのは、著者は、すごく楽しんでこれを書いたのだろうな、きっと本を読むのが好きで、さまざま、たくさん、読んできたのだろうな、ということ。

カテゴライズするなら、BL、異世界、ラノベ、ジュブナイル、SF、ファンタジー、そのどれでもあり、すべてでもある。
お話はタイム・トラベルならではの楽しさ、切なさ、謎解きのわくわく感、そして醍醐味とも言えるタイム・パラドクス、どう展開するのか、先が気になり止まらなくなります。よく練られているのに、あっさり触れられて拍子抜けしたりもする。活気ある世界の描写とお話の勢いに身を委ねるように読みました。

いくつか連想したのは、『グイン・サーガ』(栗本薫著)『アウトランダー』(ダイアナ・ガバルドン著)のシリーズの第1,2作あたり。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』よりは、ドラマ『タイム・トラベラー』か『時をかける少女』(筒井康隆著)…… 主人公が若いだけでなく、若々しいのです。このあたりをお好きな方いかがでしょうか。

さらにちょっとだけ踏み込むと、
強いていえば、ラノベ的文法が気にならないわけではない、ロマンス周辺はもう少していねいに書いてくれるとよかったな~ といったところで、いくつかあるのはあります。けれども、それらを差し引いても、本を閉じたとき、あぁ面白かった、と素直に感じる、それはそう多くあることではない、そこに同意いただけるなら、きっと楽しんでいただけると思います。
小説に限らず、本好き、活字中毒タイプの方々に、ぜひにとおすすめします。

アヴェ・マリア、恵みに満ちた方

このシリーズがお好きな方にはごめんなさい、

これは三部作から本作まで含めての神評価です。
より正確には、本書読了後のいまは、三部作がエチュードのように思える、ということです。

『パブリックスクール-檻の中の王-』を読んだとき、沈む思いでした。たとえるなら、『死のロングウォーク』(リチャード・バックマン著(スティーヴン・キングの別ペンネーム))の読後感です。架空の国で選抜された十四歳から十六歳までの少年がただひたすら南へ歩くだけという単純な競技で、最後の一人になるまで、昼も夜もなくつづく。彼らは歩きながら、境遇を語り、冗談を交わし、おたがいを励ましあう、そんなディストピア小説で、この設定だけをベースに、不条理と絶望の中での友情と、生命の輝き、そして… と、長い物語を読ませる。

三部作も本書も、その長さを一気に読ませる。このパブリックスクールというディストピアにもユートピアにもなる狭い世界で、少年たちが生と死に向き合いながら過ごしている。
このシリーズでは、ここで描かれる世界の設定を受け入れなければ、はじまらない。でも抵抗がないわけではない。ただ『パブリックスクール-八年後の王と小鳥-』まで三作通読して、ひじょうに面白い、という共通点を感じたわけです。抵抗は手法にもあって、落として落として上げる、そのやり方が好きじゃない。だけど、起承転結でいえば転以降の怒涛の愛は激しく甘く、その効果がよくわかるので……

そして本書ですが、これは三部作と共通点を多く持つ物語で、愛が救済をもたらし、受けさんがマリアのごとく輝いています。比較しても起伏もより激しく、挿話もよく効いているし、登場人物の置かれた境遇の救いの無さといい、つらく、切なく、濃厚な物語になっている。
これの続刊があるかわかりませんが、三部作の描いた愛と、本書の到達したところは近いところにあると感じます。であるなら、もしこちらの数年後を描くことがあれば、と考えてしまいます。それを読みたいような、こわいような……

それにしても細かいところの描写がほんとうにうまくて、回収もじつに鮮やか。読んでいて疲れるほどの圧を感じるのだが、またしばらくしたら読み返してみようと思います。

デュラス『愛人 ラマン』からとったのかな?

著者の商業出版物では、いちばん若い受けさんかと思います。その生い立ちや、剣道に打ち込む日々、将来のことなどを考え、思い悩み、大人に近づいていく、高三の一年を描く作品です。小さな地方都市に祖父母と暮らすかれの一人称なので、閉塞感がじっさいにも思考にもあって、言動を制約している重さで、鬱屈しているようすが、読み手に伝わってきます。
かれが瑞々しいこころとからだを明け渡してしまう、攻めさんも闊達な人ではないので、明るく楽しいお話ではありませんが、暗く地味というわけでもありません。
二人は初めから互いにこころを掴まれて、惹きつけられていく、その傾斜の深まるさまは熱いのです。

少年が性的なアプローチに、戸惑い、ときめき、思い返しては感覚を蘇らせ、性行為と年上の男にはまっていくようすが念入りに描かれていて、作品全体に漂う古い日本の匂いともあいまって、ちょっと『ヰタ・セクスアリス』を思い出させるような感じもあります。むかし森鴎外にときめいたこともある方、いかがですか。
著者の『秘処』がちょっと、アダルトすぎると感じた方にもおすすめ。比較的爽やかな()読後感です。

ですので、SM、調教などが苦手な方にも、ねっとりした性描写が大丈夫なら、おすすめできます。
攻めさんが独占欲めいたようすをみせて甘さを醸し出す、著者の手法は本作でも用いられますが、わりとラブな感じはあるほうかと思います。
ただし、やはり本作も、主役はエロです。著者にその点、ブレはありません。

読みたいから、読む

シリーズについて書きます。
塔栄さんの著書のうち初めて手にした作品で、懐かしい雰囲気を楽しんで読みました。いわゆるマカロニ・ウエスタンのほうの西部劇の匂いがする。酒、暴力、ろくでなしと、お約束の展開。

そのあと入手できる塔栄作品をひととおり、著者の作品のうちでこれを選んだハーレクインの担当者は、どこを評価したか考えながら読みました。筋らしきものがほかよりあるからかもしれないし、SMめくエロの衝撃や何かが、よかったのかもしれない。たださすがに選ばれるだけあって、一番まとまったお話だと思いました。きっと同人でも人気だったのでしょうね。

ところで懐かしさにはほかの理由もあって、とくに文体が山藍紫姫子さんを連想させるので、たとえば「闇の継承・日影成璽」シリーズのような懐かしい作品を、あのねっとりとした、分量の多い、性描写を思い出すせい。量はこちらがずっと多いし、短い文を読点でさらに区切って、同じフレーズを繰り返し、エロの描写を重ねていく手法はくどくもある…

ただし著者の特徴と言っていいと思うけれど、筋や挿話どころか、人物も重要ではなくて、書きたいエロの書ける設定こそが大事で、そこをネチネチと書くので、熱量が高くて読ませる作品群になっていると感じるのだが、魅力的な人物や忘れがたい情景などは出てこない。山藍作品とはそのあたりが決定的に違います。

SMでもそうで、エロのための調教なので、濃厚な支配・被支配の関係を築くのではない。ただこれも塔栄作品でよくあるように、独占欲めいた描写がされるので、甘さが漂い始める不思議はあります。

わたしにとっては、BLは、書きたいから書く、という熱を感じたいから読むので、塔栄さんはその点文句なしといえる。
熱い、長いお話を、続けて読むと飽きるかもしれないので、間を空けてお読みください。

※思い出す作品はほかにもあって、『被虐の荒野』(神崎春子著)、あれほどは痛くはないような。

半夏の宴 R18電子 小説

塔栄のりこ 

秘儀という狭いお付き合い

続・続の分までまとめて書きます。そこまでで萌✕2と1のあいだくらい。
なかなかいまどきのBLにはないタイプのお話で、三島由紀夫が好きな方におすすめしたら怒られるかしら、まぁでも、そういうホモソーシャルな世界のエロです。
むかーしむかし、『小説June』などでそれ系の作品に胸くそ悪いと感じたことなど思い出すと、年をとって鈍くなったのか、不快感なく読みまして、妙な気もしますが、自分を遠く切り離して読む手管を身につけたせいかもしれません。
立ち籠める匂いや蒸れる汗や、ディテールの描写がエロい。
著者の作品で、花丸を除くとこれが中では読みやすいかと思います。執着を愛と読むならそれもある。いえ、続・続ではもうちょっとそれらしいこともあります。全体に男くさいので、それが大丈夫な方におすすめ。榊原史保美さんがお好きな方にも。

秘処 電子 小説

塔栄のりこ 

時間と心とお財布に余裕のある方に。

著者の『ライド・ガイ・ライド』のように、紙書籍化されたらずいぶん価格が下がるだろうと二の足を踏むこと十数ヶ月(笑)、これもある意味大人買いかと踏ん切りをつけたところで、やはり高価と感じないわけではありません。まぁ読める幸せと割り切ることにします。

内容は、あらすじが全てです。全八冊、付け加えるべきことは無し。
それがうますぎるので誘導的になっているが、“肉体調教”というくくりでは、『ライド・ガイ・ライド』のようなレベルではなく、“SMメンズラブ”の範疇ではありませんので、あれを読んで期待すると、たぶん肩透かしを喰います。
また、“ストイック”でいてくれるのはわずか、“貞操帯を嵌められ”続けてはいますが、“絶頂を禁じられた状態”も長くはない。性感の描写が繰り返されるので、飽きるかもしれません。
“淫らポルノ”については、まったくそのとおりで、このあらすじを書いた方にさすが編集のプロは的確に表現すると感嘆せざるを得ません。

著者の入手可能な作品を読んだ中では、本作は筋はないがエロの描写はたっぷりあって、その筆力はすごいと感じます。しかしエロさはさほどでもない。印象としては、ドローイング集を連想します。ていねいめなもの。

わりと露骨に愛はあるので、ある意味においてはBLらしいのかもしれない。
ねっとり、たっぷり、ポルノを読みたい方におすすめ。

面白い! 続編は長い、でもおすすめのファンタジー

「八咫烏」や「十二国記」もしくは「月神の愛でる花」などお好きな方におすすめ
なかなか壮大なファンタジー(だけど世界はけっこう狭い^_^)
わりとよくみるタイプのBL“ファンタジー”とは大きく違い、著者が楽しく書きこんだろうと伝わってくる、もとの意味での面白いお話で、モチーフも新鮮です

本作だけなら萌かもしれないところ、いま読める続編13まで通して萌×2です
(いちおうの決着がつくのは続編12,続編は Unlimited で読めますよ~)

どんなファンタジーかというと、主人公が無知で無防備、大事に守られて、ほんとうの世界と自分を解き明かしつつ成長していく、のですが、これが健気や不憫は鼻につくほどでない、いい感じの無色透明さをもったまま、まだこの先もあるよ、と期待をもたせる展開で、若々しさがあります

本編は導入部で終わっていて、続編は同人誌らしく弛む感じもあり、この細部は外伝にしてもいいね、とか言いたくなる(『グイン・サーガ』お好きな方ならニュアンスわかっていただけるかも)ような進み具合で、巻を措く能わず、とはいきませんが、その細部をこそ書きたかったのだろうな、と熱意が伝わってくるので、ジリジリはしますが、イライラはしませんでした
ぜひ読んでみてほしいとおすすめします
まだ後日談的続編は出るはずです。だってあれがまだ回収されてないし…(涙)

ところで続編をお読みになる際に、あとがきを読むか、ちょっと身構えるのがいいかもしれません
けっこう説明されているからで、わたしは途中から読むのをやめました(;´д`) あとでまとめて読みましたけど

夢見るファンタジー

すごく久しぶりに著者の作品を読んだせいかもしれないし、
このところずっと電書での積読を勢いよく消化中だったせいかもしれない
それでも自分をアホかとショック受けつつ
読了まで成瀬かのさんのつもりだったことを懺悔します…

ええと、成瀬さんでは、とくに『獣の理』『異界の王』などが好きで、数十冊読んでいて、
杉原さんは、ことによると十年くらい前がとくに集中して読んでいた作家だというあたりを言い訳がましく…

わたしにとってはファンタジーが意外だったので、勘違い
ごめんなさい

気を取り直し、
雰囲気のあるお話で、ゆっくりと読みました
ちょっと懐かしい感じで、むかしのハヤカワでファンタシーを連想しそうなくらい
脳内映像化は鮮やかです
読後感は、切ない、かな

ひじょうに心に残るので、著者のファンタジーをしばらく読んでみようと思います
くどく書いたとおり、成瀬かのさんのファンタジーがお好きな方におすすめです

抜きん出てすごいシリーズの、素晴らしいコミカライズ

芋づる式です
コミック版、続刊が出るまで我慢しようとしたのですが
『灼視線 二重螺旋外伝』が電子書籍サイトでずっと関連書籍にあがるので、つい休み前に読みはじめてしまい、読んだら我慢できなくなって
ポチッと

コミック独自の展開や台詞や違いにも興味がわき、あっという間に読了、
コミックってすごい。心が乱れ、動く
ナオがかわいそう
まーちゃん黒い…
ここで終わりなの~

すると危惧していたとおり、小説版を読まずにはいられなくなり
1巻から読みはじめ、ずるずると夜更かし…
眠いけど止まらない

やはり力のある作品です
コミックの続きがほんとうに楽しみ、首を長くして待ちます

それにしても、小説版のあとがきを読んで、今更ながら愕然
3巻で、2巻から四年ぶりと、
4巻では、3巻から三年ぶりとあります
そんなに待ったんだっけ~? と忘れていた自分に驚き、
そこ(1巻は2001年!)からずっとまだ続いていることにも驚き、
いままたコミカライズされていることにまた驚き、
やはりすごいとため息…

そういえば去年12巻は出なかった(『灼視線』文庫化はあり)から、2019年の6月かしらと思ったり