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中立作品

女性カモミールおばさんさん

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キーワードは「家族」と「添い寝」

義兄弟もの。
学校の同級生だったが、親同士が再婚して、家族になって同じの屋根の下で暮らすお話。

「家族」というキーワードに邪魔をされて、なかなか思うようにいかない攻が今回のみどころでしょうか…?
あと、タイトルでも眠るって入ってるけど「添い寝」もキーワード。

想いを寄せている相手と義兄弟になれてラッキー!って感じじゃなくて、やたらと距離の近い受・リクに「人の想いも知らないでぇ…!」ってやきもきしながら暮らす攻・ハルキ。
ほんとにやたら近い。
顔くっつけてきたり、添い寝し始めたり。
それもそのはず、リクもなんとハルキのことが好きだった。でも、お互い言い出せない。

すれ違いと言われればそうなんだろうけど、私の琴線に響くタイプの「すれ違い」ではなかった。
ハルキもリクも想いを伝える気はさらさらない。お互いが当て馬に嫉妬するような描写もあるけど、ハルキの嫉妬はなんだか浅い気がする。
俺のリクに近づくなー!系じゃなくて、「アイツはノンケで、彼女がいても仕方がない…家に帰りたくないな…」的な、端から諦めてる系。私は前者が好み。

一方、リクはといえば、ハルキが家を出るために始めたバイト先の怪しい噂をきいてやきもきする。
一見、ただのカフェだが、なんと「添い寝カフェ」というもう一つの顔を持つ。
本当に添い寝するわけではないが、リクとしては心中穏やかではない。好きな相手が誰かわからない相手と添い寝をするかもしれない。それだけで、嫉妬心がメラメラと。
他のやつと寝るなら俺が一緒に寝てやる!と添い寝をすることに。
そこから、ハルキにとって眠れない日々が始まる。一緒に寝るってことは、男の生理現象的なイベントがあるわけなんですけど「朝ダチ」を処理するムフフなこともあっちゃったりするけど、そこから急展開…!とはならず…。

始終「家族」という概念が邪魔をするし、特に攻が初めから相手に対して何も期待してないし、好きになってもらおうとか努力もしないし、ラッキースケベに対しても及び腰だったり、パッションが感じられなかったな…っていう印象。
最後は両思いハッピーエンド。2人が結ばれるまでを描いている。

クールな攻と元気かわいい受で、えっちしーんも後半けっこうある。えっちしーんとか、想いが通じたあとの2人の感じは、お互い想いあってて大変ほっこりしました。さすが、秋雨先生でございます。

描き下ろしが最高だから見てほしい

pixivで読んでたからいいやって思ってる、そこのあなた。
読んだ方がいいです。

私もpixivで読んでたからいいやって思って買わなかったクチだけど、描き下ろしがいいんだ!描き下ろしだけでも買う価値は十二分にある。
普段「BL読まない!」みたいな女子でも男子でも、これはオススメしたい。
ラノベって単語あるけど、これはラビエル。うまくもなんともないけど、言いたいことは伝わっていると思いたい。
少女漫画のジャンルに例えるとりぼんかな。
りぼんで連載されてそうだから読んで!ってススメられる。
エロもないし、ちゅうはあるんだけどそこすら何かに邪魔されて見えないから、大丈夫。
「えー…びーえるー…?」みたいな人にも絶対オススメ!!!!
これをよくぞ商業誌で発表してくださいました。合掌合掌。

中立にした理由は、展開が遅い。リアルタイムで更新追ってくとかなら「やああっと、くっついたあああ!!」ってじりじり楽しめるけど、一気に読めるこの状況ですれ違いしつつ、自覚して、くっつく過程が最初焦れてる分、あとの展開が早いなって。むしろ、私といたしましては、早く自覚して「ほんとにこれは恋愛なのか、尊敬なのか」ってはざまで揺れている過程を見る方が好み。
塩鮭くんとどうこうなるルートだって残されていたはずなのにな。
結局、UMAさんとどうこうなっちまうのかよ、いやメインキャラなんだけど、そこにたどり着くまでにうだうだやってるんだったら、塩鮭氏をもっと当て馬感出してくれてもよかったし塩鮭氏かわいいからああああさんがいらないなら俺にくれって思いましたね。

このタイトルに騙されるな。

この作品は、3回度肝を抜かれる。

①タイトル
②アンジャッシュ式すれ違い
③宝くじ

常倉先生の着眼点は実にユニークだ。
BLはいわゆる「恋愛」を軸にした漫画なので、AとBがどうやって恋に落ちるかが題材になる。
常倉先生はその「恋愛」にプラスアルファをつけるのが上手い。ついでに言うと、導入もうまい。
最初、「恋愛」とはかけ離れた「人間味あふれた何か」で読者を惹きつけて、気づいたら読者を骨抜きにしていく。とんでもない策士だ。
今までのBLにない新しい概念をガンとぶつけてきて、こっちに「今、俺は何を読まされたんだ……?」という、まるで宇宙の真理でも覗いたかのような気持ちにさせられる。

『1等7億円が当たった俺の3日間』

なんだかすごいタイトルだな。ギャグかな?なんて思うなかれ。
これは、コミカルに見せた人間の真理、いや、宇宙の深淵を描いた作品だ。
読んだあとのすっきり感、非日常の体感から戻った安堵感は、他の追随を許さない。始まり方で惹きつけられて、オチで「なーんだ!」ってほっとする。やはり、とんでもない策士だ。
ちょっと手を出したら、もう後戻りはできない常倉ワールドをぜひとも体感してほしい。

毎度のことながら中立の理由は、私の好みじゃなかっただけ。

すれ違いカップル

超・鈍感α芳野虎次郎と意地っ張りだけど実は健気なΩ四ノ宮千昭のカップリング。
ちなみに、αには彼女がいるので、ベッドシーンはないけどお気をつけあれ。

ふたりは、友人でもなければ恋人でもない。
高校の時、千昭が発情して以来の発情したらヤるだけの関係だ。
薬だと気分が悪くなるから仕方ないと自分に言い訳して関係を続ける千昭。
本当は虎のことが好きで発情期のたびに呼び出すけど、虎には彼女がいるから心はあきらめるしかない。

虎が千昭への好きを自覚していくのが、なんともキュンキュン来る。
当て馬的存在が、千昭のバイト先の店長(β)なんだけど、彼と仲良くなっていくというか、純粋に慕っている千昭にだんだんモヤモヤしだす虎。
でも、なかなかくっつかない。虎から「体質に合う薬あるかもしれないぞ」って言われてそれを薬使ってどうにかしろ発言に取っちゃう千昭とか、すれ違いが続く続く。
千昭もだいぶ一途なんだよなぁ……。虎に言われてから薬探したりさ。全然虎からのスキを欲しがらない。憶病というか、どちらかといえば分をわきまえてる系の受。

すれ違い方の描き方が上手だった。
ラスト、虎が気持ちに気づいたあともひと悶着あるんだけど、クライマックスに向かうのに良いシーンだったように思う。
なんやかんやすれ違い、戸惑い、敬遠してっていう流れもテンポ良く進んで、読み手が嫌になる前に次の展開へ進んでいく。

中立の理由は、単に好みの問題。目新しさがない。そのベッドシーンに意味はあるのかっていうものもあって、それいれるくらいなら主人公たちの心理を深く描き出せばもうちょっと厚みが出たんじゃないかなって思いました。いい意味で読みやすく、悪い意味で空気のように通り過ぎる作品。心に引っかからない。

ダメな人はダメな描写があります

注意、メイン攻とは別の攻とえっち描写あり。
三角関係でもNTRでもなし、ただΩが発情してそこにたまたま居合わせた友達のαとヤッてるだけなんですけどね。
Ω・たつるが「α相手なら誰とでも気持ちよくなっちゃうみたい」って、事後に床に転がりながらつぶやくんだけど。α・山岡が「そんなもんだろΩなんて」っていうセリフがこの作品の前半の中核を成している。
たつるは周囲にβを偽って生活していた。薬で発情期来る前に抑えていたが、α・山岡に会って事態は急展開。よりにもよってαの前で発情してしまう。
本能に抗えぬまま、学校で体を繋げる二人。
たつるの将来の夢はβと結婚して、βとして一生を平穏無事に終えることだった。けれど、発情の前ではαもΩも理性なんてないに等しいと悟る。
だからこその「そんなもんだろΩなんて」だ。

体だけ繋げて理性がなくなった二人が、どう心を寄り添わせていくのか。
山岡の家庭事情、この世界でのαの扱い共に絡めて、二人が番になる決断をするまで。高校生で、初めて迎えた発情に心はどう引っ張られていくのか。

とりあえず、エロを求めてるならいいぞ、これは。
一話につき、一回はヤってる。
ヤってるけど、私的にちょっと淡泊にも見えてしまって、熱量が足りない。
もっと、こっち側まで汗飛ばすくらい、ハッスルしてほしいです!!!

これは、いいアイドルもの

シリーズものだって知らないで手を出しましたが、これ単体でも楽しめる仕様でした。

もともと仲が良かった(付き合ってた)2人が、受・アツトが先にデビューしたことをきっかけに疎遠になり、ドラマの競演がきっかけでまた仲良くなっていく話。

アツトと同じグループ「エルプラネット」の他のメンバーもかわいくて推せる、メインCPだけじゃなくて応援できる作品でした。
今後ますますこの世界観で広がっていきそう。

アツトの攻・ユキに対する尊敬っぷりとか、好きなんだろうなっていうのを、しょっぱなからぷんぷんにおわせてくる。見てるこっちが幸せになれる。
昔は仲が良かったのに、一回のほころびで気まずくなる。よくある話だ。
本当は好きなのに、一回気まずくなった関係は元に戻らない。大好きだったからこそ余計に憶病になる。でも、勇気をもって一歩踏み出した先に待ってる未来は得難い幸せが待っている。

中立の理由はこれBLじゃなくて、友情アイドルものでもイケるんじゃないかと思わされたから。
恋愛要素挟まなくても十分おもしろい。そういうところがちょっと考えさせられた。
端的にいうと、萌えなかった。
読後、恋愛漫画読んだっていう気分より、アイドルたちの青春・友情ものっていうイメージが強く残ったなって印象です。倉橋先生の描く世界観って、関係性がまとまってて読みやすい分、「綺麗」で終わっちゃう。
私は個人的にもっと「アツく!!心を燃やして!!」みたいな漫画のほうが好みなんで、中立にしてしまった。

雪国のやさしく厳しい空間が詰まった一冊

雪国の独特な空気というものがある。
しんしんと降り積もる大粒の雪の中では、音という音が吸収され、静謐があたりを覆う。夜の中、誰もいなくなったような気にさせられるのに、その静かさはなぜか温かい。
かと思えば、手のひらを返したかのように、人間に過酷な試練を課す。風が踊り狂い、雪が視界を埋め、空気は凍る。いてもたってもいられず、人間を畏まらせる。

この作品の舞台は雪国。
彼らは雪国の中で愛を育んでいく。独特な空気感そのものが、作品に詰め込まれていると感じました。

って、いい感じでまとめたあとでこんな話をするのは恐縮ですけど、描き下ろしでしかえっちしてないのが不満でしたね。雪国の空間感うんたらかんたらって言っといて結局、おま、えろかよ!って言われようと、わたしそこだけは譲らないから!
えっちなのいらない人はぜひとも!
ついでに、なんで中立かっていいますと、えっちな件とは別にして、そうしさんがじれったすぎてですね「ちゃんと喋れよ」ってなりましたけど、その言葉にできないそうしさんがこの作品の根幹なので、なんともいえないですけどね。
私がただ「じれったい!!」ってなっただけです。

過剰妄想少年 コミック

ぴい 

脳イキじゃん!

当時はなかった単語かもしれないが、これはいわゆる「脳イキ」だ。
すごいな、5年先を走ってた。

攻・暮島が受・大野の妄想癖に目をつけて、帰り道の公園で「ノットハンドプレイここで見せてよ」と持ち掛ける。
そこからは、大野が暮島に秘密をバラされるんじゃないかとヒヤヒヤしたり、ほだされちゃったり、無理やりヤられちゃったりと暮島の策によって大野は堕ちていく。
発想が天才だ。暮島の言葉責めが大変よろしいです。
過剰な妄想で脳イキしてしまう大野くんに、バンザーイってなっちゃう。

大野のキャラクターも、ただの気の弱い男子じゃなくて、その辺にいそうな思春期の男の子っていうのも高評価。
暮島はクラスの中心男子的な立ち位置なのに、大野を自分へ落とすという策を弄する策士ていうのが今後執着攻めの片鱗を見せてて最高。

なんで中立にしたかっていうとですね、私の性癖に刺さらなかった。ただそれだけ。作品としては、着眼点、キャラクタ―性ともに読みごたえがあって、これは続きを読みたいですねっていう感じだ。

2巻ではふたりの成長が見れてよかった

1巻で執着を見せなかった野本が、ようやく恋人として佐久間を気に掛けるようになり、そこから生まれるすれ違いラブ……だったんですが、このすれ違い方の着眼点がおもしろい。
「オタクとリア充」という題材をこれほどまでに生かしてのすれ違いは類を見ない。

リア充だから、オタクのたしなみなんかに付き合わせたら悪いと思っている野本とか、1巻で勝手に旅についてきた佐久間にドライな面を見せてた頃からするとだいぶ成長してて感心した。
恋は人間を変えるな。

野本にもっと余裕が出てきたら、きっと佐久間なんてタジタジになっちゃうんだろうなぁ……。シリーズものとしてもっと見たいを2巻で思わされた。それほどまでに、キャラクター的成長が見て取れる一冊。

インキュバスものなのにEDという意外性

インキュバスのアルが、人間から精気と魂を吸い取るためターゲットである孝太郎のもとへやってくる。
しかし、孝太郎は社畜なのでなんとEDでした。EDがストレスであることを突き止めたアルは、孝太郎のEDを治すべく押しかけ女房をするわけですが……。

っていう、おはなし。
インキュバスものにありがちな即落ちがないのが面白い。
アルにはアルで事情があって、大学の「インキュバス卒業認定試験」に合格するために何が何でも孝太郎の精気と魂を取らねばならない。これまでアルは高学歴で優秀な成績を収めてきた生徒だったから、こんなことで失敗は許されない。周りに落胆されたくない一心で孝太郎をお世話することに。
孝太郎は見事な社畜だが、いい大学いい会社に入れば楽しく生きられるという親からの言葉を鵜呑みにしていい会社に勤めてみたはいいが、仕事仕事で楽しいことなんかひとつもないな…っていう、マジ社畜。

個人的に思ったのだけど、高学歴・高収入なんて時代遅れ!それより優先しなきゃならないことがあるでしょ!っていうテーマがガツンと入れ込まれている。
こういう感覚は現代に生きる日本人には共通認識だ。テーマに引っ張られて、もっとキャラクター性を深堀していてほしかった。

例えば、受・アルでいうと……
ずっと優等生で通ってきた→優等生であるべき自分を崩すわけにいかない→なぜなら、周りが落胆するから。
攻がEDだという設定であり、インキュバスだが彼の身の回りの世話をしてEDを治す。インキュバス特有のお色気フェロモンに頼らない斬新なストーリー構成なだけに、王道で予想を裏切らないキャラクター設定に物足りなさを感じてしまった。

画はかわいい少年受、男前の攻で非常に見やすくて、手に取りやすい。
エッチシーンもエロ過ぎず、エロくなさ過ぎずの塩梅がちょうどいい。