電子版限定特典付き
広里先生のセカンドコミックスが2年ぶりに発売です。
待ちかねたオメガポルノのコミックス発売だけに、帯が残念…
言いたくないけど、キャラ違いにもほどがある。
この作品の魅力である、ポジティブなゆるふわオメガバース感が一切ない。
表紙と帯で釣られた方は気の毒だな。
2018年5月から毎月第4土曜日にeXピアスで単話配信されているシリーズで、
4日後の配信でもう【episode20】
この作品はオメガポルノepisode1~4、15、16にあたる、
「彼はΩの自覚が足りない!?」1~6話+描き下ろし11Pの一冊になっています。
オメガバースといえば、苦しみと悲しみを乗り越えないと辿り着けない愛…
BLにハマりはじめて読んだ、感動オメガバース作品で私が勝手にそう思い込んでいた頃、
シ〇モア読み放題で出会って衝撃をくらった、初めてのハッピーオメガバース作品です。
オメガバース本格派の方には邪道かもしれない。
オメガバースの萌え要素を、程よいエッセンスで散りばめた王道のDK学園BLで、
えっ?!って感じの軽さ、大雑把さ、お気楽さですが、
私にはちょ~~~どいいゆるふわ感とゆるえろで、
せつなさも然程深刻にならず関係を深めていく、二人の日常風景に癒され満たされました。
町の住人がほぼβの高校で、極まれにいるαとΩ。
偽装βのΩたつるはポジティブな楽天家で、
αの親友芳野やβの彼女とも上手くいっている順風満帆な高校生活。
抑制剤を落としたことが切っ掛けで、隣クラスのα山岡と発情エッチになり、
一人暮らしをする山岡の家で発情期間お世話になるたつるです。
たつるが軽いというか、さっぱりしているというか、
とにかく悩まない楽天家でポジティブな天然キャラ。
この性格が故に学校で再度発情してΩバレ、本人も凹むんですが、深刻にならない。
そして、たつるを何だかんだと助ける、硬派な黒髪イケメンの山岡。
何でも持ってて何でもできるαですが、実は孤独で背景にドロドロαの家族事情あり。
本当はものすごく寂しくて、何でも一人で抱え込む孤独な山岡が、
たつるの存在に助けられていることに気付くと、もうキュンキュキュ~~~ン。
山岡同様に、読み手もたつるのポジティブに救われる、これで何度萌えたことか。
好きな気持ちは同じなのに、好きだから一緒にいたいたつると、
好きだから酷い家族のせいで悲しい想いをさせたくない山岡。
俺ら足して2で割ると丁度いいんじゃない、番にピッタリだ…
こんな言葉をサラッと言える、たつるの男前な包容力に驚かされました。
番になるまでの展開が予想外で、α熱のお陰でレアな山岡が拝めました。
デレまくる山岡にたつるもビックリですが、熱が下がった後の山岡もいいわ。
恥ずかしすぎてぶっきら棒なのに…耳が赤い。可愛い。キュン。
そして、全編通して、ゆるえろのエッチシーン満載。
あま~い匂いを放つ発情エッチは、花の画で甘い香りを連想させて大好き。
発情エッチから、気持ちを通じ合わせた後の普通のエッチ。
気持ちを通じ合わせた発情エッチと、番になってからの描き下ろしお風呂エッチ…
何パターンあるんだと思いながらも、これはオメガバースの醍醐味ですよね。
広里先生の描くカラダのラインは少し固めで、カクカクした感じがするんですが、
それが独特の味わいで、切羽詰まった表情も好みなので、私は大好きなんですよね。
エッチの最中や前後の軽妙なやりとりも好みなので、何回も見てしまう萌まくりのエロでした。
オメガポルノepisode1~4の後に同じ学校の別カップル話へと続いてから、
5,6話にあたるepisode15,16になったので、馴染みのない登場人物もこの作品にチラっとでます。
そして、episode5~14には、たつるや山岡がチラホラ登場していますよ。
毎月単話配信される度に1話から通して読む程大好きなシリーズで、
なぜか癒される、満たされる作品。
単話配信が続くのは嬉しいですが、早々に残りのエピソードをコミックスにして欲しい。
特に虎×千昭が好きです。
カバー下登場人物紹介で意外な事実が判明。ムッツリ年下攻めか…やっぱりドストライクだった!
※Renta:修正は白抜きです。
紙本も同様です。
電子版から気になっていて、やっと一つにまとまったので読んでみました。
オメガバースは悲しかったり、重いお話が多いのですが、オメガのたつるは明るくポジティブであまり悲観的にならない子だったので、オメガバース作品にしては少し軽い感じで楽しめました。
アルファの山岡くんは硬派ではあるのですが、たつるを好きになってからの嫉妬や独占欲が可愛らしくてきゅんとしてしまいました。
全体的にゆるふわな感じでハッピーエンドなので、オメガバースが苦手な方でも読みやすいかと思います。
今回はたつる編だったので、他のシリーズも纏まるのが楽しみです。
電子で配信されていたシリーズのコミックス化です。
19話まで配信されている中の6話+おまけ漫画で構成され、
case.たつる『彼はΩの自覚が足りない⁉︎』を一冊にまとめたものになります。
どちらかというと、軽めのオメガバースです。
それは、主人公のたつる(Ω)に悲壮感がないからだと思います。
個人的には、帯の文句や表紙から受ける印象とは違いました。
たつる(Ω)は、偽装βの男子高校生。
βとして生きていくことを望んでおり、
周囲には自分の本当のバース性を隠して生きています。
しかし、抑制剤を落とした事で山岡(α)にΩだとバレ、
その上、発情期が始まってしまうのです……
本作においては、基本的に本能に抗う人が出てきません^^;
たつると山岡も発情期に当てられて即H。
たつるの友人・芳野(α)とも、余りためらわずH。
そんな中でたつるが惹かれるのが山岡なので、
やはり山岡は特別なのかな?と思います。
山岡の実家はΩ蔑視ですが、母親がΩだった事もあり、
自身はΩに対する偏見もなく、面倒見のいい優しい男の子です。
家族とは溝があるようですが、
悩みを吹き飛ばしてくれる程大らかなたつるに惹かれていきます。
〝αも面倒だけど、Ωはもっとだろ?〟という山岡に、
たつるは、
「勝手に不幸扱いするな」「俺はΩでも幸せになるよ」
と言います。
前向きな発言に、たつるの強さを感じました。
きっと、こういうところに山岡も惹かれたのだと思います。
少し山岡と距離を置いたたつきが、
家族との仲を心配して山岡を訪ねるのですが、
しのごの言わず、「会いたくて」という素直さも良かった!
両思いの2人は、番になる約束をするのですが、
たつるの母親の意向で高校卒業後ということに……
それにしても展開早かったですね^^;
即番の発想になるんだ……と、驚きました。
しかも、山岡家には挨拶もなしで……
結局、他のαに嫉妬した山岡と在学中に番になります⁉︎
番になるのはいいんだけど、勝手になって大丈夫?
と、若干心配になりましたよ(^^;;
山岡と家族の関係修復がなく、
番関係の了承が得られなかった事は、
ちょっと中途半端に感じてしまいました。
本作は、オメガバースに切なさや運命を求める方の好みからは外れるかもしれません。
また、完全なコメディでもないので、
笑って泣けて……というのとも違うと思います。
私は、オメガバースの日常を覗き見!という気持ちで読みました。
本シリーズは、Ωとαを描いた作品であり、
Ωを蔑視せず友人でいてくれるのもαです。
αとΩが普通の友人関係を築いているところに萌えました。
そして、友人の芳野が好きでした♡
発情期Hから始まった二人でしたが、
いつしか発情期以外もするようになります。
行為自体が甘く(山岡がしつこく)なっていくのが、
二人の思いを反映しているようで良かったです。
発情期は花が咲くのですが、
わかりやすい演出で面白いと思いました。
なんだかんだ言ってもオメガバースは好きですし、
スルスルと流れていくストーリーも良かったと思います。
他シリーズも買うと思います^^
電子版が目に留まり、購入しました。なのでシリーズものだとは皆様のレビューを読むまで知らず、一冊のコミックスとして楽しみました。もちろん他の作品も読みたいです。
この作品の面白かったところは、やっぱり全体的に明るいところです。アルファの山岡は家族がかなりエリート意識むき出しで、オメガのたつるにとってはこれから困難がありそうですが…作中にもあるように、たつるの根拠のない明るさがとても効いてると思います。
たつるの発情期にぶあっと咲く花の描写は、分かりやすくてとても良かったです。オメガの香り、というものをイメージしやすいです。
この二人の続きを読めたら嬉しいです。
好きな作家さんですが、その中でもこれはなかなか良かったです。
ジュネットからのオメガバース。高校生ものです。βが主流で、β同士がつきあうことが標準な世界。
たつるはオメガであることを隠していたけれど、発情でばれてしまう。そんなとき、無口なアルファに救われる。性欲だけで体の関係から始まった二人だけど、次第に心を通わせるようになります。
異色なのは、オメガだから、とたつるがネガティブになっっていないこと。明るくて前向きなところが好き、だとアルファの山岡は言う。
一方の山岡は、アルファだけれどおごらず無口。そして強い意志を持っている。性別による偏見に満ちた家庭を飛び出し、ひとり山奥の一軒家に住んでいる。
そんな変わった二人は、お互いに自分にないものを相手に見いだしたのでしょうね。フェロモンによる関係から、愛し合った関係に。
よいお話でした~