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表題作君の隣で眠る理由

遥稀,高校生,利玖のクラスメイトで義兄
利玖,高校生,遥稀の義弟

その他の収録作品

  • おまけ
  • カバー下漫画

あらすじ

両親の再婚によって、
クラスメイトの利玖と義兄弟になった遥稀。
けれど、再婚二週間で父親が事故で亡くなり、
遥稀は高校を卒業したら家を出ることを決める。
なぜなら、恋愛対象として利玖が好きだから。
とてもじゃないけど家族でなんていられない。
それなのに、利玖は遥稀の布団に潜り込んだり、
バイト先に押しかけてきたり、
触りっこをしかけてきたりして!?

ひとつ屋根の下の義兄弟すれ違いラブ♥

作品情報

作品名
君の隣で眠る理由
著者
秋雨るい 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784813032779
3.5

(45)

(7)

萌々

(17)

(16)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
155
評価数
45
平均
3.5 / 5
神率
15.6%

レビュー投稿数11

両片思い

ふきげんな~シリーズで、ツンな強面キャラのイメージがある作家さんですが、こちらの作品は、お互いがイケメンで高校生、両片思いという設定のお話でした。

親同士の再婚で兄弟となった2人は、実は元々同級生。タイプの違うイケメンでモテるけど、一つ屋根の下で暮らす兄弟のことが大好き。でも男同士で兄弟だからいいだせない。

攻めの方は高校生とは思えない風貌で、カフェでバイトしようものなら黄色い声があがりそうなイケメン。
このあたりは、キラキラした絵がお上手な作家さんの画力に説得力があります。

一方の受けさんは、あっけらかんとした性格。うじうじしてむっつりな攻めと対照的です。添い寝したり、○○っこしたりと積極的。
主に、この受けさんに絆される形でお互い晴れて両思いになれます。

ストーリーとしては危なげなく先が読める感じではあります。
添い寝サービスというちょっと怪しげな裏お店を経営するカフェオーナーがいい感じにかき乱してくれるのが面白かったです。
星2.5ぐらいです。


0

ポジティブに救われる

親同士が再婚し、義兄弟になったDKふたりのお話。

遥稀は高校のクラスメイトの利玖に密かに想いを寄せていたが
遥稀の父と利玖の母が再婚にしたことにより家族になるという、
嬉しいような複雑なような状況になった高校二年の終わり。
これだけでも多感な時期にはかなり揺さぶられる出来事なのに
すぐにお父さんまで亡くなってしまうなんて…ツラすぎる展開にびっくりです(汗)

そこから"家族"というものの解釈の違いで
ふたりの気持ちもすれ違ったり
利玖が女の子と仲良くしているのを見て嫉妬したり
遥稀とバイト先のオーナーとの関係を疑ってみたり…
シーソーゲームのようなふたりのやりとりは微笑ましく、とってもお似合いなカップルで甘々なシーンもすごく良かったです。

でもやっぱり遥稀のお父さんには健在でいてほしかったな~
という思いが最後まで消えませんでした。

1

義兄弟について

絵のタッチが落ち着いてて綺麗です。高校生ですが、大人っぽく描かれてます、これは話を読んでく上で大人っぽく描かれているのが納得します。

義兄弟系のすれ違い系?正直、好きです。焦ったい感じ、一つ屋根の下で繰り広げる接近戦、一緒のベット、交互での処理、好きを伝えられずに一線超えてるのはずるいですよね、最高です。

義兄攻め様の葛藤、義弟受け様の葛藤、、互いの考えすぎてるとかにこちらもヤキモキしつつ、義兄のバイト先オーナーの、ちょっとした横やり?貴方は恋のキューピッドですか?素敵です!!ってなりました。そして、ハピエン。
もう義兄弟だから籍もはいってるって、明言か!素晴らしい!!と思いました。

紙では、輪郭がわかりトーン載せです。1箇所?白抜きはありましたが、基本この感じ好きです。

2

キーワードは「家族」と「添い寝」

義兄弟もの。
学校の同級生だったが、親同士が再婚して、家族になって同じの屋根の下で暮らすお話。

「家族」というキーワードに邪魔をされて、なかなか思うようにいかない攻が今回のみどころでしょうか…?
あと、タイトルでも眠るって入ってるけど「添い寝」もキーワード。

想いを寄せている相手と義兄弟になれてラッキー!って感じじゃなくて、やたらと距離の近い受・リクに「人の想いも知らないでぇ…!」ってやきもきしながら暮らす攻・ハルキ。
ほんとにやたら近い。
顔くっつけてきたり、添い寝し始めたり。
それもそのはず、リクもなんとハルキのことが好きだった。でも、お互い言い出せない。

すれ違いと言われればそうなんだろうけど、私の琴線に響くタイプの「すれ違い」ではなかった。
ハルキもリクも想いを伝える気はさらさらない。お互いが当て馬に嫉妬するような描写もあるけど、ハルキの嫉妬はなんだか浅い気がする。
俺のリクに近づくなー!系じゃなくて、「アイツはノンケで、彼女がいても仕方がない…家に帰りたくないな…」的な、端から諦めてる系。私は前者が好み。

一方、リクはといえば、ハルキが家を出るために始めたバイト先の怪しい噂をきいてやきもきする。
一見、ただのカフェだが、なんと「添い寝カフェ」というもう一つの顔を持つ。
本当に添い寝するわけではないが、リクとしては心中穏やかではない。好きな相手が誰かわからない相手と添い寝をするかもしれない。それだけで、嫉妬心がメラメラと。
他のやつと寝るなら俺が一緒に寝てやる!と添い寝をすることに。
そこから、ハルキにとって眠れない日々が始まる。一緒に寝るってことは、男の生理現象的なイベントがあるわけなんですけど「朝ダチ」を処理するムフフなこともあっちゃったりするけど、そこから急展開…!とはならず…。

始終「家族」という概念が邪魔をするし、特に攻が初めから相手に対して何も期待してないし、好きになってもらおうとか努力もしないし、ラッキースケベに対しても及び腰だったり、パッションが感じられなかったな…っていう印象。
最後は両思いハッピーエンド。2人が結ばれるまでを描いている。

クールな攻と元気かわいい受で、えっちしーんも後半けっこうある。えっちしーんとか、想いが通じたあとの2人の感じは、お互い想いあってて大変ほっこりしました。さすが、秋雨先生でございます。

2

いろいろな“家族”のかたち

両片思いの男子高校生による、すれ違いラブストーリーです。

遥稀(攻め)と利玖(受け)はクラスメイトで親友ですが、お互いの親の再婚によって書類上の兄弟となり、一つ屋根の下で暮らすことに。
しかし、遥稀の父親は突然の事故で亡くなってしまいます。
これ、リアルではめったに遭遇しない展開ですが、なぜかBL界隈だとよくあるんですよね。
なんなら、両親ともに…というのもどこかで見たことがあります。
ということで、最初は「あ~BLあるあるだよね~」と軽い気持ちでページをめくっていったのですが、さすがは秋雨先生。じっくりと読ませる物語でした。

父親が亡くなったことにより、実質的に他人の家に間借りしているような状態となってしまった遥稀。
しかも、義兄弟となった利玖は、以前から密かに想いを寄せていた相手。居心地が悪いことこの上ありません。案の定、悶々と眠れぬ日々を過ごすことに。
早く家を出るために、とカフェでアルバイトを始めますが、家に寄りつかなくなったことで、逆に心配した利玖に干渉の動機を与えてしまいます。
あけすけで遠慮のない性格の利玖は、バイト先に押しかけてきたり、ベッドに潜り込んで添い寝をしてきたり…。実は利玖も、遥稀に片想いをしていたのです。
そしてついに、朝勃ちを言い訳に、お互いの体に触れてしまいます。
ますますどう接して良いか分からなくなり、距離を取ろうとする遥稀。

ふたりのすれ違いの根底には、“家族”というものに対する考え方の違いがありました。
遥稀にとっての家族とは、性愛の一切絡まない、純粋なもの。
その縁を結んでしまったことで、利玖には思いを伝えることが出来ません。
それなのに、なんでもないふりをして生活を共にすることは、健全な男子高校生にとっては苦痛でしかない。
一方の利玖にとって、家族になるということは、一緒にいられる時間やできることが増えるということ。
遥稀と兄弟になれたことも、嬉しくて仕方なかったのです。

お互いの価値観をぶつけ合うなかで、相手を愛おしく想う気持ちは同じであることに気づきます。
そして、明るく前向きで、けれどただ楽観的というわけではない、自分をしっかりと持っているからこその利玖の言葉に、遥稀も救われていきます。
「同じ籍ってことは、家族で夫夫(ふうふ)だ」という言葉、いいですね。
いろんな家族のかたちがあって良いし、ひとつじゃなくてもいいんだな、と思いました。
想いが通じ合ってからは、今まで我慢していたぶん、感情を全身で表現する遥稀と、それを一身に受け止める利玖の、高校生らしいいちゃいちゃが見られてほっこりしました。

恋愛だけにとどまらない、家族愛のかたちも見ることができる、あたたかな作品でした。

2

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