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十年ぶりにこんな楽しいフリートークCDを聴いたなあ…幸せだ。

ある意味、2017年、もっとも衝撃と歓びと楽しさと感動を覚えた一枚かもしれません。
久しぶりに聴きごたえ満載のフリートークCDを聴いたなあとしみじみ楽しくって。
何度繰り返し聴いたかわかりません。
何度聴いても飽きなくって。
皆様の素晴らしいはじけっぷりに脱帽です。
身を削っていらっしゃるなあと感激でいっぱいです。

聴いた後もいろいろ妄想してしまって。
小野さんが内田さん、村瀬さん、佐藤さんの三人とのBLCDカップル役があると話題が出てきたところからが、個人的にはもう、たまんなかったのですが。
小野さんは三方ともまぐわいがあり、それも抱かせていただいてるとのこと。(もちろん役で。)
しかし、私は佐藤拓也さんと小野友樹さんの組み合わせですぐ思い出すのは、おげれつたなか先生の『ほどける怪物』だったので、組み合わせが逆なんじゃないかなとつい思ってしまったのです。
 でもきっと私が聴いていないだけで、そういう組み合わせもあるんだろうなと、ワクワクしてしまいました。いずれゲットせねばと思ってるのですが、なかなか該当作品を見つけられない。
 私の検索の仕方が甘いんですよね。

 まあ、そんな風にいろんな意味で楽しすぎるCD。
 ぜひリブレ通販でゲットしていただけたらと思います。
 そして次回も吹っ飛んだ内容のトーク、切望しております。
 
 リブレ様、キャスト様、監督様。
 どうぞ良しなにお願いいたします。

 本当に幸せな気持ちにさせてくださって心から感謝申し上げます。

自由に飛べばいい夢を諦めないで 僕の手のひらから羽ばたいてゆくがいい

原作既読

 松岡さんの演ずるツァイホンが本当に人間じゃなくて鳥なんだなあ…と思わせてくださって、本当に凄かったです。
 松岡さんの素晴らしい泣きの演技のある作品をいくつも聴いたけど、みんな違ってて、みんな良くって。
 この作品のツァイホンの一途な純粋な気持ちにこちらまで圧倒されます。
 
 個人的に実は興津さんの攻めが大好きなので、今回めっちゃ嬉しかったです。
 フェイ、本当に素敵でした。
 兄を殺されたと思っていても、ジェンという生き物を愛おしいと思う気持ちに変わりはなくって。
 どんどんツァイホンに惹かれていってしまう切ない男心にキュンキュンしました。
 
 そして、山中さんのラン。
 もう、泣かさないでよ…と本当に思いました。
 実は、このお話を聴いていて、一番感情移入してしまった人物がランでした。
 愛鳥より先に行くなんて、飼い主としては良くないことなんだと思うけど。
 それでもジェンという生き物を愛し、愛されて最後まで慈しんで生きた男の生きざまに心震えました。
 
 人に愛されるよう全力で慈しんだランと自分が愛せばよいと二人で生きていく道を選んだフェイ。
 どちらもいろんなものを犠牲にしたけれど。
 まるでそれは親子とつがいの生き方の違いのようで。
 そしてそれは受ける側のツァイホンにも言えることなのかなと思いました。
 無条件で愛し保護してくれた親代わりのランと死別し、フェイと生きていくために美しい羽と大好きな食べ物を捨てた。
 それはまるで人が大人になっていくための大切な歩みのようで。
 生きていくことの過酷さと愛おしさと教えられる思いがしました。

 ずっと聴いていてBLCDを聴いているというよりも、素敵なおとぎ話を聴いているような気持ちになってくるのです。
 この作品はHシーンを省いてもいいので、ぜひアニメ化して動く美しいジェンたちを見てみたいと思ってしまいました。
 もちろんキャストはこのままで!

 素晴らしい作品を本当にありがとうございました。
 
 

中身を隠すためのものなのか?それとも中身をアピールするためものなのか?

原作既読

 男の人って本当に馬鹿な生き物だなあ~と思う反面、なんか愛しいなあと思わせてくれる一枚となっております。

 腰乃さん原作特有の大量のセリフに真正面からガチンコで渋谷演じる斉藤さんのがむしゃら感が本当に素晴らしいなあと思います。
 いきいきとおぱんつを語り、本田さんのアホ行動に全力で突っ込む姿が面白くて可愛かったです。
 
 そして新垣さん演ずる本田さんの何ともナチュラルなこと。
 もしかしてこの役、新垣さんの素に一番近いの?とすら思わせてくださる自然でキュートな演技にメロメロになります。
 中身小5外見アラサーのできるリーマン。
 微笑ましい男の子で、生々しい男の人でした。

 この作品の肝である会話のテンポがまた素晴らしくって。
 聴いていて何度吹き出してしまうかわかりません。
 ラストのおふとんシーンもとっても体育会系でスポーツみたいに清々しくって、でも色っぽいというか、さわやかにHで、なんとも面白いです。
 実は受ける側の方が男らしい包容力と体力が必要なのかな?って思わせてくれる渋谷が素敵でしたし、ヘタレな正直なとりつくろわない本田さんが可愛いなあとしみじみ思います。

 この後、二人はどうなるのかなあ…といろいろ考えてしまう面もあるのですが、それは無粋ですよね。
 いつまでも仲良くね!と心から応援したい二人なのでした。
 

きみが笑ってくれるなら 僕は悪にでもなる

原作既読

 「権力というものは、持った者にしかわからない魅力がある。とくに一国の最高権力者の座は一度着いたら二度と離れたくなくなる。」
 そう三十年前に世界史の先生が話していた。
 それをこのCDを聴いていて痛烈に思い出した。

 最下層にいたあつむが手に入れたハイクラスのジャックカード。
 スクールカーストに痛めつけられてきたあつむが初めて手に入れた権力に戸惑い、久世をとおしてその蜜を甘受する。
 けれどそんな自分に違和感を持ち、スクールカーストそのものに疑問を持つ。
 ある意味まっとうなあつむがクラスでは異分子で。
 でもそこに久世は惹かれたのかもしれない。
 弱く見えるのに、本当は流されない芯の強さが。

 ラストあつむの「大っ嫌い」に逆ギレするときの佐藤さんの久世が素晴らしい。
 久世もただの高校生だったとあつむと一緒に私たちも初めて気が付くのだ。
 怖いと同時にものすごく愛おしくなる。
 そういう風に演じていらっしゃって。それまでが優しくやさしく穏やかに胡散臭いぐらいだったから。
 その落差もあって。本当に見事だ。

 村瀬さんのあつむがまた素晴らしくて。
 どうしてこんなにいとけない子供みたいな子が…と思っていると。
 エロい上にあっというまに内面が成長していく。
 そして久世を抱えていく。
 あつむが最強!

 刈野と梓にまた会えたのが嬉しかった。
 このカプ、本当にツボだ。もっと聴きたかったなあ。

 この作品を聴いていて考えさせられるのが、人間の本質についてだ。
 何故人間はこうも差別が大好きなのだろうか。
 今もまさに世界は差別に満ちていて。
 人は自分を誰かの上に置きたがる。
 それもできれば努力のいらない方法で。
 人種や性別や生まれ。
 自信がないからだろうか?

 そして、空気だ。
 最後の久世のセリフが本当に今の日本を象徴している。
 あるいは世界。戦前、戦中。いつの時代にもある。
 空気を読めない読まない人間を迫害する。
 あるいは読むことを強要する雰囲気。
 あまりにも息苦しい世界。
 とくに日本という国における大多数の周りにあわせることが和をもって貴しだと脅迫する気配。
 そしてその中で彼らや、彼らと同じ日本の学生たちも、今、このとき、もがいているのだろう。
 そういうことを本当に考えさせられた。
 素晴らしい作品だと思う。

 そして、リブレ通販で購入の際ついてくるキャストさんたちのフリートーク。
 本当に素晴らしいので、リブレ通販さんでゲットしていただくことを激推奨です。

 今度はあの人たちの音声化が聴きたいなあ。怖いけどぜひお願いしたい!!
 
 

 

 

あなた私のもとから 突然消えたりしないでね 二度とは会えない場所へ

原作既読

 大好きなシリーズですが、その中でも最も好きな一枚になりそうな予感。原作読んで展開をわかっているのに、それでもドキドキハラハラしながら聴いています。
 シリアスとギャグとHとバイオレンスの分量が絶妙で素晴らしい。
 
 音響監督の阿部さんが使うシーンごとの音楽が私はやはり大好きで。
 場面や登場人物や状況を音楽によってわかりやすくフォローしていて。
 すっと物語に入っていけるのです。
 BLCDを十数年前に聴き始めたときから阿部さんの作品で育っているので、当たり前なのかもしれませんが。(笑) 肌に合います。

 キャストのお一人お一人がリアリティがあって。生々しい演技が本当に好きです。
 新垣さん演ずる矢代が「ついに時をかけちゃった?」には、もうたまんない喜びを感じてしまいました。
 Hシーンからギャグシーンまで矢代そのもので。新垣さんのことを忘れてしまう。
 そして気のせいかもしれませんが。
 矢代さん、百目鬼といやらしいことするとき、いつもとお声が違う気がしました。
 同じまぐわいでも、彼とするときはやはり、違うのだと…お声で表現しているのかな…と勘ぐってしまいました。(笑)
 可愛い矢代さん、素敵すぎます。

 羽多野さんの重低音、やっぱり好きです。実はギャグシーンが凄くツボです。(笑)
 七原も杉本も本当に存在感が半端ない。好き過ぎる!
 竜崎が本当に可愛くって。トークでもお話がありましたが三宅さんご本人のお人柄が影響されているのでしょうか。(笑)
 やっぱり三角さんは大川さんじゃないと!
 もうすぐ発売の五巻もやはり三角のところに大川さんのお名前があって安心しました。
 大川様、お体ご自愛なさってください!
 佐藤さん演ずる天羽とのお墓参りについての会話、なんとも情緒があってキュンキュンしました。
 
 時間軸がいろいろかわる物語になっていて。
 矢代たちがが本当に時をかけています。
 
 五巻も楽しみにしていますね!
 キャストのみなさま、どうぞお体大切になさってくださいね。
 
 
 

 
 
 

 

何度でも何度でも繰り返し言うよ。愛してる。愛してる。愛してる。

原作既読

 同じ事を何度も聞かれるのって、本当はけっこうなストレスになるものだ。
 覚えていて当然のことをいつも忘れる人に、初めて聞いたように穏やかに何度も説明するなんて。
 普通の人間にはかなり難しいことだと思う。
 でも、つぐみにはそれができる。
 それは極めて稀なことだ。
 なんでもないことみたいに、当たり前に、嬉しそうに。
 それがどれほど朔太郎を救い、安穏を与えるのか。

 愛する人を失う孤独に耐えること。愛する人を見送った後も、命ある限り生き続けること。
 先に逝く人が安心して往けるように。
 これも本当につらい、できれば経験したくはないこと。
 特につぐみは何度も大切な人と別離してきて。
 絶望的な孤独と向き合ってきた。
 だからこそ、もうこれ以上、自分も他人にもあじあわせたくないこと。
 しかし、「愛する人が亡くなってしまった。」ということを時々忘却することで、自分を無事送り出してくれる人がいたら。痛みはもちろん感じる。事実を知るたびにいちいち淋しくショックを受ける。
 けれど、朔太郎さんにとって、それこそが誇りなのではないかと思う。
 ちゃんとつぐみさんをおくることが出来たのだという喜び。
 もちろんそれは悲しさと表裏一体ではあるけれど。
 ラストの二人のお話。私は本当にじーんときた。

 人は必ず死ぬのだ。そしてそれはたった一人でだ。
 そして自分の死体の始末を自分でできる人はいない。
 誰かに面倒見てもらわなくてはならない。
 死について考えることはネガティブと捉えられがちだけど。
 私はそうは思わない。
 生まれたら、必ず死なねばならない。
 もちろん四六時中考える必要はないけれど。
 つぐみは否応なしにそれと向き合ってきた人だ。
 そして朔太郎も生きることの困難さと闘い続ける人だ。

 この物語の中で、なぜ二人がこんなにも辛い思いをしなくてはならなかったのかと考えるとき。
 だからこそ二人は結ばれる運命、縁だったとしか思えない気持ちになる。

 凪良さん独特の圧倒的な孤独感の中。
 それでも救われていく二人の魂に聴いている私まで救われていく気持ちになる。
 最後の最後まで、物語にしてくれた先生と制作スタッフとキャストさんに心からの感謝を。
 松岡さん主役のCDの中で最も好きな一枚になった。
 つぐみのセリフにどれだけ泣かされたか。
 古川さんの朔太郎にどれだけ心震わされたか。
 本当に素敵だ。
 西村さん演ずる荒川さんの存在感で物語の奥行きがぐっと深まって。
 保村さんって本当にこういうナチュラルに嫌な人、本当にうまい!
 そして、良平さんのヤコちゃん!!最高です!!
 「死ねといってるのとおんなじなんだよ!」
 あのセリフ、本当によく言った!大好きだ!ヤコちゃん!
 貢藤さんとのお話もぜひ音声で聴いてみたい。

 何度も続けて日常的にヘビロテする作品ではないかもしれないけど。
 時々引っ張り出して何年も、もしかしたら何十年も宝物のように大切にできる一枚になると思う。
 
 
 

 
 
 
 
 
 

calling you ~バクダッドカフェ~

原作既読

もう何ほど聴いただろうか。2017年で最も繰り返し聴いたBLCDでした。
アメリカのロードムービーを見ている気持になる作品です。
原作では絵だけでセリフなしで描写しているシーンを脇役のセリフを作って上手に補完したり、虫の声や大型車のエンジン音やお店の喧騒などで、映画のような雰囲気を醸し出してくれています。

とてもまとまりの良い聴きやすい作品で、Hシーンは結構多めですが聴いていて飽きないのは、お二人の演技の素晴らしさに加え、テーマが「報われない片思い」の相手と体だけ合わせるアンビバレンツな切なさにあると思います。
好きな男に抱かれる喜びとそれを相手が全く覚えていないことの絶望感。
それでも拒めないのはやはり求められる嬉しさと抱かれる快感からの欲望に負けてしまう弱さと、相手を受け入れてしまう優柔不断と紙一重の優しさ。
そんな自分自身に落ち込みながらも、それでも繋がっていられればといういじらしい恋心にこちらが共感してしまうからでしょうか?

仕事しているときの会話やドライブ中の二人の空気のように自然だと思える雰囲気。
見えないのにアメリカの広大な土地を真っ直ぐに伸びる道を大型トラックでずっと走っていく景色が見えてくるようで臨場感のある音作りにうっとりします。

過酷なトラウマもちとかハードなシリアスな気がめいるような内容でもないし、なのにとっても切ないから、楽しくて聴きやすく。カタルシスがあって癖になるのでしょう。

特筆すべきはジュード役の佐藤拓也さんの受け演技でしょうか。
私はここ数年重低音の攻め声に飢えています。
そんな中、最初のころ佐藤さんは攻め役が多く、それも低めのお声で「おおっ素敵な攻め声様が現れた!!」と狂喜乱舞しておりました。
そんな中、2016年から受け役が増えてこられて。少し残念な気持ちがありました。
しかし、この作品のジュード役を聴いて。
自分の間違いを思い知りました。
なんて、色っぽいんだろうと驚き、癖になりました。
相手に自分の想いを悟らせないようにと虚勢を張っているお声の健気さ。男らしさ。
元彼をいなすときの格好よさ。いい男だなあとわかるシーンです。
つれなさの中にある相手への優しさを感じて、「この人本当はモテるんだろうなあ…」と思います。
そしてロイスに自分の想いを吐露するシーン。
めっちゃ可愛くて大好きです。

対して。新垣さんの上手さはさすがです。
本当に役によって七変化するお声に圧倒される。
良い意味で新垣さんがやっていることを忘れてしまうのです。
ロイスがいる…としか思わなくなる。
その凄さってどこから来るのだろう。
声優新垣を消し、ロイスという男を立ち上らせ、一本のロードムービーの中に私を招き入れ、日常から解き放ってくれるその能力。
本当に凄い技だなあと思う。

そして脇役がまた味がある。
名前もない役なのに絵の存在感がそのまま各々のキャラクターにいかされるような役作り。
つくづくドラマというのは、こういう細やかな心遣いや語られない所が奥行きを物語に与えるのだと思う。まるで一つ一つの小道具やエキストラこそが映画を支える大切なファクターであるように。

素敵な映画を堪能しているような。安眠のお供の離せないフェイバリットCDです。






SO YOUNG  ~the yellow monkey~

原作既読

 待ちわびた二作目。期待を裏切らない完成度で、発売から一年、何度も聴いています。
 何度聴いても飽きがこない、素晴らしい出来です。
 四人の初めてのライブに向けての紆余曲折。

 春樹派の私には楽しいシーンがいっぱいで。あたふたする春樹が大好き。
 内匠さん、めっちゃ可愛いです。
 弦が切れたシーンで冷静に対処する春樹の穏やかさもツボでした。
 
 古川さん演ずる立夏が初めての恋に対してイライラしながら、徐々に自覚し覚悟していく場面。
 とても気持ちの変化が伝わってきて、さすがだなって思いました。
 LIVEのシーン、本当にギターを弾いているみたいな臨場感のある息づかいやモノローグに。
 キスシーンにめっちゃ興奮しました!

 秋彦の語りから始まるこのCD、雨月への想いに溢れていて。
 シェリプラスを毎号読んでいる身としては、この一年の間、秋彦のセリフを聴くたびに違う感情を覚えてしまうのです。
 発売当初は春樹へのからかいも思わせぶりなセリフもドキドキしながら聴いていたのですが、四巻に充当する部分を雑誌で読んでからは、イライラムカムカしながら聴いていたりします。(笑)
 秋彦も若いし、行き場のない恋に苦しんでいるのはわかるのだけれど。
 カッコいいからなお、悔しいのです。

 そして、真冬。由紀との関係も立夏との関係も柊との関係もいろいろ見えて愛おしくなります。
 もう歌わなくても良いと言った立夏に対して感情を爆発させるシーンは切ないながらも、ある種の解放を感じるのです。
 最初固く閉じていたドアが徐々に緩み、一気に全開になったような。光が一面に飛び込んでくるような。そんな場面でした。

 音楽効果も素晴らしくて、スタジオ練習で少し鳴らしたりする様子がとっても格好良くって。
 なによりLIVEシーンが素晴らしかったです。素晴らしい楽曲だと思います。
 彼らの持ち歌であったほかの曲もぜひ聴きたいって思いました。
 音響効果も素敵で。
 由紀と真冬のバスで海に行くシーン。情景が目に浮かんでくるような完成度にうっとりしました。
 車で春樹が立夏を送るシーンも信号待ちをしているのに気もそぞろな雰囲気がピッタリです。

 そして真冬の歌について。

 発売から一年近く、どう表現したらいいのか考え続けてきたのですが。
 いまだにうまく言える気がしません。

 最初に歌のシーンを聴いたとき、一番に感じたのは「恥ずかしい!!」という感情でした。
 居たたまれないような羞恥を覚えて、「うわああっ!!」と叫びたい気持ちになりました。
 どうしてそう感じるのか自分でもいまだにわからないのですが。
 
 
 何度も聴いているうちにだいぶなれたのですが、真冬というキャラクターの存在、とくにセリフのときのイメージと歌のときの真冬のイメージに乖離を感じてしまって。
 違和感を感じてしまうのです。
 Aメロの時はいいのですが、サビ前からサビへと強く激しく歌う、叩きつけるように歌う歌い方が、私が真冬に感じていたイメージと違っていて。
 でもそれは私個人が勝手に抱いていたものであり。
 ディレクションの段階で斉藤さんにこういう風に歌ってほしいという演出があったのでしょう。

 違和感の理由には私がミュージカルを苦手にしているのに関係しているのかもしれません。
 セリフと歌が混在して、時に歌でセリフを表現することの多いミュージカルに頭と心がついていけなくなってしまうのです。
 私は歌を聴くときとドラマCDを聴くときは使っている脳の場所が少し違う気がするのです。
 台詞は会話でナレでモノローグで聴きたい。
 歌は歌で単独でメロディーと歌声のハーモニーやグルーブを感じたい。

 役者さんは助詞の一つ一つまで丁寧に反応され、セリフを紡がれていきます。
 なので言葉に敏感なあまり、歌詞の一つ一つに演技が入ってしまう、滑舌が良すぎたり、発音が良すぎてしまう役者さんの歌が少し苦手なのかもしれません。

 逆に歌手の方は歌詞の一つ一つより、全体のハーモニーだったりグルーブ感だったり、歌詞のテーマだったり、魂が伝わればよいという、大局的なものを感じます。

 私はその歌手の生の魂がこもっていたり、ただ歌の世界をそっと差し出してくれるような、そんな歌が好きです。

 だから、不思議なもので、役者さんが個人で歌っている歌を好きになることはあまりないのですが、「歌手役」で歌っているときの、その歌手に憑依して歌っているとき、めっちゃ感動したりします。
 たとえば、大竹しのぶさん個人の歌より、エディットピアフ役の「愛の賛歌」が素晴らしいと感じました。それは彼女が大竹しのぶではなく、エディットピアフとして魂から歌っているからだと思うのです。
 
 真冬の歌を何度も聴いているうちにとても一生懸命なお声に「頑張れ真冬!」というような気持ちでいっぱいになるようになりました。とくにライブバージョンがとても好きになりました。
 次回作、もうすぐですね。
 めっちゃ楽しみになりました。
 本当にありがとう。心からの感謝をこめて。
 
 
 
 
 

 

 
 
 

花菜風 君白き足 土に濡れ

 ドラマCDを聴いて、強く感じたこと。
1、「兜、最悪な男だな…あっちゃん、本当にその男でいいのか!?」という感情。
2、「大好きなあのシーンが省略されている…」という残念で淋しい気持ち。
3、「あっちゃんの父親は紛れもなく、あっちゃんを虐待していたのだと思う。」という思い。

 2に関しては、幼少期の菜の花畑のシーンをじっくり聴きたかった。ここで、篤郎と郁の絆が描かれているからこそ、再会での許しにつながっていく。前回は郁側の目線で、 今回は篤郎の側から見た思い出であり、それはやはり同じシーンであっても微妙違うのではないかと思う。
 
 前作同様、エピソードやキャラクターを減らすことにより、原作が本来持っている、共感性やパワーを台無しにしているように私は思ってしまった。 原作が好き過ぎて私がイカレテいるのかもしれません。

 1に関して。CDを聴いていて、兜を嫌いになってしまうのは何故なのか考えて。原作を読み返すとき実は兜に関して、どうでもよかったのかもしれないけれど、肉声を持った彼の言動を聴いていると腹が立って。「こいつ、一回死ね!」という気持ちでいっぱいになる。
 原作ではあんなにエロスを感じたHシーンも、あっちゃんが可哀想でたまらなくて、痛々しくて聴いていられなくなる。最初の甘いシーンもひっくり返る後半を知っていると、胡散臭く感じてしまう。
何故、兜にこんなにイライラするのか。 
 兜が自分のことを善人だと思っているのではないか。
 あっちゃんを愛おしく思うのは、彼が自分のことを悪人、ロクデナシであることを自覚し、それに苦しんでいるからだ。
 フリートークで松岡さんもおっしゃていたけれど、あっちゃんは決して自分の罪を忘れてはならないのだ。郁ちゃんにしたことだけでなく、同じようにロークラスの子たちをひどい目にあわせ、自殺にまで追い込んだことに責任を負わねばならないのだ。たとえ麻薬をやっていて覚えていなくても、直接自分が手を下していなくても。
 それは命で償うとか幸せにならず不幸でいることではなく。自分の罪と向き合って生きていくこと。
 それは死ぬことや不幸になることより、はるかに大変な事なのではないだろうか。
 そして、それを兜はわかっていない。
 罪はもう禊したように思っているし、その罪はあっちゃんだけのものだと思っている。
 兜自身もその場に何度か居合わせそうになったのに、積極的に阻止しようとしなかった。
 あれだけの力を持ち、ロークラスを愛しく思うと豪語しながら、許されざる蛮行を軽く釘をさすのではなく、なぜ、それだけの力量を持つハイクラスでありながら、一網打尽にしなかったのか。
 それは陶也にもいえること。
 主犯者である篤郎たちグループがドクズなのは間違いないが。
 陶也は郁が被害にあって初めて、それに気が付いたのではないか?
 だからこそ、自分を責めたのだ。
 篤郎が殺したいほど憎い。けれど、それ以上に郁さえよければと他のロークラスの子たちへの暴虐を見て見ぬふりしていた自分の罪こそが、この郁への暴力へと繋がっていたのだと自覚したのではなかろうか。
 郁を大切にすることは、ロークラスへの人々すべてを、大切にすることだと気が付いた。
 だからあの道へと踏み出したのだろう。
 
 しかし、兜は違う。根本的に自分には関係ないと思っている。
 自分が最初にハイクラスのジャンキークズたちを駆逐して法の下にしっかりさらしておけば、こんなことにはならなかったとは全く思っていない。
 篤郎がクズだったからだとしか思っていない。
 だからあんなひどいことを平気で口に出来るのだろう。

 それは篤郎を愛してる今でも変わらないのではないか。
 弱いものが悪いという論理。
 政治家としてロークラスの人たちにとっての法案を通すことはしても。
 心の奥底にある「してあげる」という親切な上から目線のような施し。
 あっちゃんへのひどい態度を聴いていると思ってしまう。
 その傲慢さを自覚しながらもそれが悪いことだ思っていない。
 自分は善人であるという意識。
 それを他者へのやりようを見ていて感じる。
 なので、思うのだ。
 「あっちゃん、本当にその男でいいのか?」と…。

 そして最後に3について。
 私はやはりあっちゃんの父親は紛れもなくあっちゃんを虐待していたのだと思う。
 あれは躾じゃない。あれは完全な虐待だ。
 郁は「善人だけど弱い人だ。」というけれど。彼は子供二人を結局人間として扱ってはいないのだ。
 篤郎には暴力と無理解と八つ当たりと放置。郁には過干渉と猫かわいがり。
 そして彼らが幼いころ、父親は蜂須賀家の絶対的支配者として存在していたのだ。
 彼は自分自身と向き合わず、そこで起こる不安や恐怖をすべて、まだ幼い篤郎へと押し付けていた。
 躾という名のもとに。彼がどんな生い立ちで、どんな傷を抱えているかは知らないけれど、それはあっちゃんには罪なきことで。 あっちゃんと郁ちゃんはそれを自覚したほうが良いのではなかろうか。  あっちゃんが父親と同じことを子供たちにしてしまう可能性がゼロではないからだ。
 まだ、真耶や郁がそばにいるから大丈夫ではあると思うけど。
  そうでなくとも…娘は結局、父親に似た伴侶を選んでしまう…という業にも似たものをあっちゃんには感じるから。本当に心配。

 ただ、人の業縁を思うとき、たとえば父親の虐待や死への恐怖に負けず、篤郎が郁を強く真っ直ぐ愛し大切にしてお互いを助け合って慈しみあって成長していったら。
 立派な美形のオオスズメバチの攻め篤郎と可愛くて弱いけど強い郁お兄ちゃん受けとの最強の二人が出来上がっていたのかもしれない。
 そしたら、陶也も兜も出番がなく、彼らと縁を持つこともなく、ハイクラスらしい、自分の孤独に気が付かないままの人間として彷徨っていたかもしれない。
 そしてあっちゃんは子供を産むこともなく、澄也と同じ医者として、カイコガの生命を延ばすための研究に命を捧げていたかもしれない。
 
 縁とは本当に不思議だ。
 
  
 
 

 
 
 

 

放課後の 古書の匂いと 君の汗

原作未読

 や、もう、知らないで聴いたせいもあって、色んな意味で、本当に楽しめた一枚でした。
「えっ!そっち!?」と思うことも多々あり、でもそこがまためちゃくちゃツボでした。
 もう、高校生の生々しさが恥ずかしいやら、懐かしいやら。
 でもずっと聴いていたい気分になります。

 初夏から冬へと移りゆく二人の距離感が眩しいやらもどかしいやら。
 とうに失った何かをそこに見出し身もだえする気持ちとその甘酸っぱい感情をしみじみとあじわっていたいノスタルジアが全編通してありました。

 佐藤拓也さん演ずるチカの草食系?男子の肩すかし感と天然ぶりにやられ、江口拓也さん演ずるヤンキー夏生の可愛らしさにノックアウトされました。
 そして、新垣さん演ずるシン役のかき回し、チャラくてエッチな実は!!な感じが本当にさすが新垣さん!って感じです。

 聴くたびに新鮮な感動があります。
 個人的にもう少し効果音が色々あると季節感や状況がわかりやすいのではと思うのですが…
 蜂谷さんの音作りはいつもシンプルだから、これは市川さんの絵柄に合わせてよりそぎ落としているのかもしれないかなと思いました。

 ときどき引っ張り出しては聴きたい、何年も聞き続ける、買って損なしな素敵な一枚です!

 空色の 欲情阻む 麝香蓮理草