清居くんは俺にとっての一番だ。誰とも比べられない。特別だ

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表題作 美しい彼

平良一成 → 小野友樹

清居奏 → 斉藤壮馬

同時収録作 ビタースイート・ループ

平良一成 → 小野友樹

清居奏 → 斉藤壮馬

同時収録作 あまくて、にがい。

平良一成 → 小野友樹

清居奏 → 斉藤壮馬

あらすじ

暗くて無口で友達もいない、クラス最底辺の高校生・平良。
そんな彼が一目で恋に堕ちた清居は、スクールカーストの頂点に君臨するキングだった。
誰ともつるまず平等に冷酷で美しい清居――。
そんな彼を崇め奉り、身も心も捧げたいと恋焦がれる平良だが。

作品情報

作品名
美しい彼
著者
凪良ゆう 
イラスト
葛西リカコ 
媒体
CD
作品演出・監督
郷田ほづみ
音楽
ナカシマヤスヒロ
脚本
久礼野ハジカ
原画・イラスト
葛西リカコ
オリジナル媒体
小説
メーカー
Ginger Records
シリーズ
美しい彼
収録時間
155 分
枚数
2 枚
ふろく
アニメイト特典・ミニドラマ&フリートークCD、コミコミ特典・SSリーフレット、ステラワース特典・ブロマイド、タワーレコード・ブロマイド
発売日
JANコード
4571453600452
4.9

(254)

(243)

萌々

(7)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
33
得点
1247
評価数
254
平均
4.9 / 5
神率
95.7%

レビュー投稿数33

最高傑作です…!

『崇拝に似た恋は滑稽なほど純粋で特別』
再生したCDの中には想像を超える美しい世界が広がっていました。
ピアノの音、流れてくる美しい言葉たち、
時には笑ってしまう程すれ違っている二人の想い。
全てが美しい。

BLドラマCDにおけるひとつの到達点ではないかと。
最高傑作とはこの作品の為にある言葉ではないかと。
そう思いました。

原作を読んだ時に葛西リカコ先生の挿絵を見て
「これほどまでに原作の2人を完璧に表現した挿絵はないのではないか」
物語の間に差し込まれる二人の姿に感動していたのですが
ドラマCDを聴いた私の頭の中でその二人が息をして動いていました。

清居の凛とした、清居の周りだけ少し温度が低いような、研ぎ澄まされた空気。

平良の清居だけを見つめる、熱い、ジリジリした、痛みさえ感じそうな視線。

温度とか、平良が清居の為に走る時の風とか、
目に見えないものや実際には触れられないものまで再現されている。
頭の中に二人の映像が流れこんでくる。
そんな不思議な感覚でした。

自分の全てを奪い去ったキングに跪くことに至上の喜びを見出す平良。
二人しかいない世界で清居の指先に口付けるシーンは、本当に美しい。
まさに崇拝。
何も求めない。
ただ存在してくれるだけでいい。
怖ろしいまでの純粋さを小野友樹さんが完璧に演じきって下さっています。
あれ程までに「何の欲もない」声を初めて聴きました。

小野さんは平良の「吃音」もよく理解したうえで演じて下さっていて
平良が喋る前に「心を平らかに、刺激に敏感にならないように」と唱えてるのが聴こえてくるような
一言一句を意識的に区切った喋り方でした。
どこか淡々とした独特のリズム。
平良そのものでした。

そんな平良が、清居に対して何も求めていない平良が
「自分だけは違う。自分を他の奴らと一緒にして欲しくない」という明確な意思を持って告げる
バスターミナルでの「死ぬほど好きだ」が、どの「好き」より好きです。

物語の後半で清居は「平良が好きなのは現実の自分じゃない」と言っています。
「平良の中で作り上げた理想の清居だ」と。
でも、そうじゃないんですよね。
平良は作り上げてなんていない。
美化もしていない。勝手な解釈もしてない。

平良の目に映っているのは、ちゃんと現実の清居だった。
出来るなら清居にこのディスク1を聴かせてあげたいなーって。
本気でそう思った、美しいディスク1でした。

で!ここからディスク2の感想です!!
あぁ~~~~~~!!!
清居可愛い~~~~~~♡♡♡
めちゃくちゃ恋しちゃってるじゃんキング♡
全てが可愛いんだけどやっぱりあのシーンですよね!
わざと間違い電話をかける清居!!

「その手があったか!!」

ってあぁ~~~~~~~♡
可愛すぎるよ清居~~~♡♡
なに!?その「大発見!俺って天才!」みたいなテンション♡
そして平良からの折り返し電話に出る前の深呼吸…。

このシーンは本当に大好きです!
ドラマCDになって良かった…!
原作では“いい感じにぶっきらぼうな声が出せた”もしもし。
壮馬さん天才だ…神だ…可愛い清居に会わせてくれてありがとう…。

同じ場面を攻め視点と受け視点で描く作品は多くありますが、
これ程までに逆の視点で描く手法が活かされている作品は見た事がありません。
原作も大好きですが文字だけより声が乗る事によって
清居の必死さがより伝わってきました。
自分が自分でなくなっていく恋に振り回される清居はとても可愛かったです。

そしてクライマックスの路地裏での告白。
ここも、壮馬さん風に言うのなら壮馬さんの中にいる清居の気持ちがついに爆発して
あのシーンになったんだと思います。
ドラマCDを聴く前にこのシーンが一番楽しみでした。
泣いて愛を乞う清居を壮馬さんがどう演じてくれるのか。
なんかもう、凄かったです。泣きました。
清居の心からの叫びが突き刺さってきます。

そしてこの後は初めての恋人としての時間です。
ここでとんでもない爆弾発言が飛び出します。

『だぁめ』

この衝撃的な清居の甘い台詞に全てのファンが撃ち抜かれたことと思います。
壮馬さんのファンの方大丈夫かな!?息してるかな!?と心配になるレベル。
これは原作にはない台詞です。
これは脚本なのか壮馬さんのアドリブなのか機会があったらぜひ聞いてみたいのですが
(映像作品ではないのでアドリブって事はないかなぁ)
どちらにしても天才だと思いました。

言ってた!あの時の清居絶対言ってたわ…!!!!!!!!!!

その後の「もう中に出せよ」の破壊力も凄まじい。
清居さんどうしちゃったんですか!!甘すぎますよ蕩けてますよー!!
と布団の中でジタバタしたと同時に良かったね清居…とまた涙が…。
恋がしたかった清居。
好きな人には触りたいし触られたかった清居。
好きな人に抱かれてる幸せが声から伝わってきて私も幸せになりました。


本当に素晴らしい作品で非の打ちどころがないのですが、
敢えて一つだけ言うなら小山君とのエピソードをちょっと削り過ぎかな…と思いました。
収録時間に限りがある中で仕方がない事とは言え
錦鯉を撮りに行った後の二人の会話や一度は告白までしようとした平良のエピソードがなかったのは
ちょっと意外でした。
原作読んでるファンは自分で補完して聴けますけどちゃんとCDにも入れて欲しかったなと思います。
恋にならなかったけど消えないまま二人の間に漂っている見えないもの、
それに苦しむ電話での小山くんと平良のシーンが良かったからこそ
一度は現実(小山)を選ぼうとした平良の狡さや残酷さもしっかり入れて欲しかったです。

ここの電話のシーン良かったですよね…。私ここで一番泣きました。

とにかく!本当に素晴らしい作品でした!
今回発売前に再プレスが決定した事、初日の売り上げ枚数を考えると
憎らしい彼のドラマCD化も夢ではないと思います。
全身全霊で憎らしい彼のドラマCD化を希望します!!

55

良い意味できもちわるい

原作既読です。
大好きな作品でしたので、CD化されると聞いて発売を楽しみにしていました。
DISC1は主に平良視点、DISC2は清居視点です。
アニメイト限定盤の特典CDにはショートドラマとキャストトークが収録されています。
序盤はスクールカーストものではありますが、平良が清居という存在に夢中なので、(人によるかとは思いますが)そこまでシリアスになり過ぎず聞けるかなと思います。

平良役の小野友樹さん、す、すごい……
平良の常におどおどとした自信の無さと、清居を神のごとく崇拝しきっているがためのぶっ飛んだ発言と行動を見事に声で表現して下さっていて、原作の通り良い意味で本っっ当に気持ちが悪くて素晴らしかったです…!
小説でもパンチの効いた物凄いキャラクターだなと感じましたが、実際に小野さんの声で聞くとより宇宙からの交信感が凄くて、清居がイライラしたり困惑したりする気持ちがとてもよく分かりました…(笑)
DISC2チャプター5のどもりながらも必死に反論し、ようやくすれ違っていたお互いの思いを理解し合うシーンの演技が好きです。
小野さん以外の平良は考えられないのではないかというくらいハマり役でしたし、小説の中からキャラクターがそのまま出て来て生きているような感じがしました。
声優さんって本当にすごいです。
特典DISCのデュフフ笑いもイメージ通りで良かったです!

清居役の斉藤壮馬さん。最初はイメージよりも少し声が高めかも?と思っていたのですが、序盤を聞いて「ああ、清居にぴったりのトーン」と思いました。
不思議と「キモ…」が嫌な感じに聞こえないんですよね。
DISC1の平良視点から見た、人に興味が無く誰にでも素っ気なく淡々と喋るクールな雰囲気と、DISC2の清居視点での、平良に惹かれる自分に戸惑いながらもあれこれと策を巡らせて、高いプライドを保ったままどうにかこちらに振り向かせようとしては斜め上の発想を持つ相手に完敗し、どんどんプライドが無くなって人間臭く素直な普通の男の子になっていく演技の差が見事でした!
DISC1の平良視点ではキングとして描かれていたツンとすました清居はどこへ行った?というくらい、嫉妬したり甘えたり素直になったりと、DISC2が本当に可愛らしかった…可愛さが大爆発しています…人馴れしていない猫が懐いたよう……
(DISC1のダンス後にご飯を食べているシーンの食べながら喋る声が予想以上に可愛かったです…DISC2の電話のシーンも…)


清居が平良を振り回しているのかと思いきや、恋愛面になると力関係が逆転し、自然と平良が主導権を握って清居が翻弄されている姿が音声で聞くとより面白く感じました。
DISC1と2でキャラクターの印象がガラッと変わるのも面白いです。
2人のすれ違いっぷりをじれったく思いながら楽しめるかと思います。
SEやBGMも作品に合っていて、リアルで上品かつ違和感なく聞けましたし、脇を固める声優陣もとても良かったです!
欲を言えば小山くんをもう少し掘り下げて欲しかった…!
とにかく声優陣の演技が素晴らしいです。
これはもう、続編の憎らしい彼もぜひ音源化して欲しい…!!
2人のその後がもっと聞きたいです!

アニメイト盤のミニドラマでは、付き合って1ヶ月後の2人が描かれています。
彼氏を小綺麗にして遠回しに知人達へ自慢をしたら、予想していたよりも女性にモテてしまい、嫉妬をして拗ねる清居と
目がハンターとなった女性陣からのアプローチにも気付かず怯え、それを見て拗ねる清居にも気が付かない平良という見事なすれ違いっぷりが見られます。
こちらも大変可愛らしかったので、購入を迷っている方にはアニメイト限定盤をおすすめします!

40

定価5400円だが100000億円くらいの価値がある

原作のご本が本当に好きで、
ドラマCD化が決まった時から発売日を
楽しみに楽しみに生きてまいりました。
期待値が高かった分、イメージ通りかな、
大丈夫かな……など不安に思うこともありましたが、
素晴らしい の一言です。

平良役の小野友樹さん、清居役の斉藤壮馬さんが
凪良ゆうさんの素敵な作品を
より素敵にしてくださりました。

平良の気持ち悪さや清居の圧倒的王様感を
忠実に表現してくださっています。
両思いになってからのおセックスのシーンもあったのですが、
信じられないくらいリアルです。
平良と清居のおセックスを間近で見ているみたいでした。

その他、意地悪な同級生や平良の親、小山弟など
さまざまなキャラが出てきますが、
なんの違和感もないくらい素晴らしいんです。

私のような美しい彼の原作ファンの方々、
ぜひ聴いてください。後悔はしません。

個人的評価
ストーリー ★★★★★
登場人物 ★★★★★
エロ度 ★★★★★
エロ度というか色々生々しい感じが……やばいです。

ブックレットの番外編 素晴らしき世界 について
→本当に好 素晴らしいこと素晴らしいこと……。
高校時代の平良のお話ですが、
絶対神清居に対しての祈り、儀式…と本当にブレないなあ〜と
感動し笑ってしまいました。

コミコミスタジオ特典のSSも面白かったです。
こちらは清居が平良のために料理に挑戦するお話でした。


余談ですが、スマートフォンに入れて聴きたくて
パソコンに取り込みましたら、
ビタースイート・ループが
ビタースイート・プール と取り込まれまして
違う、そうじゃない……となりました。笑笑

34

私のレビューを読む時間があるなら今すぐCDを買いに行こう!

欲しいと思ったBLCDが今は手に入らない…そういう経験をしたことはありませんか?
レビューよりも何よりも先にお伝えしたいのは、売上にシビアで入れ替わりが激しい昨今のBLCD業界、傑作であろう本作ですらいつ突然入手困難になるか誰も予想できません。お願いですから手に入るときに手に入れておいてください。この作品でそんな悲しい思いをする人がいませんように。モノがないとその価値を確かめることすらできませんから。

ボリュームは時間にして2時間半超。長いと感じるかもしれませんが、できれば邪魔されないCD用の時間をあらかじめ用意し、腰を落ち着けて聴いてほしいです(途中悶えて腰を浮かすことはあるかもしれませんが)。片手間でストーリーやキャラを追えないことの無いように。

それほどこの作品のストーリーとキャラは秀逸です。原作小説の人気ぶりが既に裏付けていますので今さら説明する点でもないのですが、
下僕なのによくよく考えると超オレ様なきもうざ攻とか
不遜に見えて健気連絡待ちやテンパり自爆をしちゃう美形受とか
とにかく味わい深いんです。
しかも本人たちは至って真面目にやっているので一見シリアスに見えるんです。
その実発想が可愛かったり、とんでもなく斜め上だったりするから、こちらがあれ??と考えれば考えるほどコミカルな印象に変化していく。
噛めば噛むほどに面白くなるんですよ。

掛け違っているのに、ぴたっとハマってもいる。
単純なのに複雑。このギャップのある二人の関係性にこちらは混乱と快感でぐちゃぐちゃにされながらも最終的には世界観の虜になっています。もっともっと二人の世界に潜りたい、セリフの一つ一つまで吟味したいと思うようになっちゃうんです。

で、今回最大のポイントはそれをCDで出来ちゃうことですよね。
声優さんたちが、その大切な一つ一つのセリフに命を吹きこんでくれているんです(感無量)。
傑作ストーリーに負けない圧巻の演技力。
美しい彼である清居は声も美しく、傲慢さ、未熟さ、飢え、焦れ、期待と落胆、後半以降の平良への温度がぐんぐん上がる感じ、何一つ過不足なく表現されていました。本当にお美しい。
そして平良も…平良以上に平良でした。吃音や、前のめりな独特のリズム感や飛び上がらんばかりの喜びの表現は文句のつけようがないほど秀逸です。かつ「きもうざ攻」なんて他のBLCD作品ではめったに体験できない希少品。清居にシンクロして「きもっ」っと頭に浮かんだとしたらそれくらい小野さんの演技が素晴らしいのだと思ってください。

小説、BLCDどちらも体験した感想としては、
「どちらかがまだならぜひ両方味わってほしい!」
「そしてどちらも何回でもリピートしてほしい!」
なぜならこの「美しい彼」においては
作品の立体感を生むのはCD、
作品の解像度を高めるのは小説
だと思うから。
(そういう意味でブックレットのSSもいい仕事してます)
せっかく両方あるのに片方だけなんてもったいないです。
一回だけなんてもったいないです。
もっともっと「美しい彼」の世界を楽しんで欲しい。
諸手を挙げておすすめします。

で、まだCDを手に入れていないなら一刻も早く手に入れて!!

31

BLCD史に残る超名作

視点が変わった途端まるで別の作品のようになる構成が最後まで飽きさせない。

自分をモブだと思い込んでる平良の無自覚下剋上っぷりが色んな意味で無敵で、ほんとどこの主人公だよ!って感じ(※主人公です。)

清居は第一声からもう高飛車美人感が溢れて鳥肌が立ちました!と思ったら、ディスク2から可愛さが大渋滞して大変です。

一途で不器用ですれ違いながらも結ばれていく二人を見守る3時間があっという間でした。続編も楽しみにしています!

27

この作品が収納されている本棚

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