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表題作玉響

立花
麻倉と4年ぶりの再会
麻倉道忠
異国の子、立花と過去に面識有

その他の収録作品

  • 餞 はなむけ

あらすじ

貿易商の一人息子である麻倉道忠は
全寮制の旧制高校へ入学する。 
そこで同室になったのは、幼い頃に唯一
心を許した幼馴染み、立花だった。
けれど立花との再会は
麻倉にとって複雑なもので───

作品情報

作品名
玉響
著者
ゆき林檎 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
ISBN
9784813030492
4.3

(634)

(395)

萌々

(121)

(60)

中立

(32)

趣味じゃない

(26)

レビュー数
71
得点
2671
評価数
634
平均
4.3 / 5
神率
62.3%

レビュー投稿数71

No Title

ずっと気になっていて、少年と神隠しを手に入れ読んだ後に電子版購入。
ラストのシーン、思わず涙が出ました。時代背景的にも、今よりもっと偏見があったでしょう。
それでも自分を偽らず互いの手を取ったところは、本当に読んでいて胸が熱くなりました。

美しい絵はさることながら、ストーリーが本当に素晴らしい。思わず同人誌の方も購入しました。
2人が最期まで一緒にすごした時間は、幸せだったんだなとラストシーンで強く感じます。

0

大正ロマン

ゆき林檎先生の作品を初めて読み、また大正時代を舞台にしたBLも初めて読んだ作品ですが、この一作で先生の作品に一目ぼれしてしまいました!

作品全体にその時代特有の雰囲気が漂っており、画風すら古めかしい趣を帯びています。特殊な時代背景と、主人公が貴族の出身であるという設定が相まって、キャラクター二人が「同性愛者」であることの葛藤を一層深いものにし、読者に与える悲しみや切なさもリアルになっています。

短編で一巻のみですが、構成が非常にしっかりしており、テンポに無駄がなく、エンディングもとても好ましいと思いました。

0

レトロラブ!!!

大正時代です!!!令和からは接種できない萌えが、ここにあります!!!

まず、主人公・麻倉くん。
貿易商の父を持つ婚外子で、グレーの髪にブルーアイズ。
事情はあるけど、硬派で真面目なお坊ちゃん。ご苦労なさってます。

そんな彼が、幼少期に唯一心を開いた人物が立花さん。この設定だけでもう最高。そして高校で再会!しかも、寮で同室!!これ運命以外に何があるの!?

で、立花さん。
なに、この人……!?知的な色気がとんでもない!!!!包容力、モテっぷり、そしてどこかミステリアス。しかも、けっこう早い段階で「昔、好きだった」なんて告げちゃうんですよ。なに考えてるの!?最高です!!!!
もう麻倉くんが落ちるのも納得。そりゃそうだ!!!

時代背景やお家の事情で、2人の間にはしっかり障壁があります。でも、ずっと“お互いが一番”っていうのが純愛で最高でした。振り回された女性陣には幸せになってほしいです。

立花さんの、どこか文豪っぽい風格と、当時としては珍しいであろうオープンな姿勢。それがすごく魅力的に映りました。

この2人の、のんびり幸せな日常をもっと見たい!!

0

後世へ語り継ぎたい作品

個人的なことですが、商業BLを読み始めた頃に手に取った思い入れの深い作品です。
(ずっと二次創作畑にいたので商業BLに目覚めるのが遅かったのでした)

▼キーワード
『大正浪漫、全寮制の旧制高校で幼馴染が再会、切ない、美しい』

▼絵柄
ノスタルジックな雰囲気のストーリーに説得力を与える圧倒的画力。
キャラの感情が髪の毛一本にさえ込められているかのような、繊細な描写が印象的です。

▼所感
なんと10年前発刊の作品なのですね…!
令和の世においても色褪せることなく、後世へ語り継ぎたい作品としてマイベストBL上位に変わらず鎮座しております。

時代が時代なので、現代以上にままならぬふたりの恋が、切なくて切なくて…。
悲恋モノなフラグがすごくて、光属性の私としてはだいぶ怯えるのですが、ちゃんと結ばれますのでホっとしました。

時代、葛藤、憂いを含んで一層色っぽさがにじんでしまうような、控えめなのに漏れ出てしまうような上質な色香を存分にご堪能いただける作品です。

※番外編が電子発行されていたことをつい最近知りまして…!
そちらも併せてお楽しみいただけます♡

1

大正ロマンな世界観がエモい

舞台は大正、西洋化に伴い同性愛にも厳しかった時代。
貿易商の跡取りだが愛人(外国人)の子供として生まれたハーフの主人公と作家志望の庶民の2人が何度も離れ離れになりながらも惹かれ合います。
旧華族スタイルや袴姿が登場人物のカッコ良さを引き立てて良きです。
果たして2人は結ばれるのか?立花の生前最後の原稿の行方は?
エピローグのラストシーンはエモすぎて号泣しました。人生って尊い。愛するって素晴らしい。そう思わせてくれる素敵な作品でした。

1

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