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かわい有美子 円陣闇丸
碧雲
かわい先生の努力を感じる作品だった。 医療や犯罪の資料集めは、大変な作業だったと思う。 それだけの労力を入れこむだけある、思い入れが深い作品なのかもしれない。 黒澤は、辛抱強く、愛をこめて、篠口の負担にならない距離で様子を観て、ずっと看護を続ける・・まねできない。 前作品でアクが強い、オレ様風な振舞が多いちょっと嫌な奴だった黒沢。 公安で培った知識から篠口をプロファイルした上で、篠…
ぱるりろん
ネタバレ
続編が数年ぶりに、しかも上下巻で出る、という情報を聞き、それならばと1冊目を読んでみました。 主人公が事件に巻き込まれたり、精神的にやばい人から横恋慕されたり、という展開はよくあると思いますが、私はこの作品ほど主人公の生命の危険を感じたことはありません。 拉致られるまでは、まあ、あるあると言いますか、ストーキングされる展開も、その相手の人となりも、想定の範囲内でしたが、拉致られて以降、本気で目…
電子版。 墨と雪の続編ではあるけれど、前編の「墨と雪」の完結部分と重なる。 篠口が、袴田に監禁されて右腕を骨折、救助されて入院するところから始まる。 前作を再読した後に「2の上」を読んだので、 かわい先生の文章も、挿絵の円陣先生も上手くなっている違いが分かる。 実は余り期待しないで読んだけれど、続編を読んで良かったと嬉しくなってしまった。 袴田に拉致監禁され、死を覚悟した篠…
あーちゃん2016
下巻。雑誌掲載分160Pほど+小編3つ+あとがき+小編1という内容。ぐぐぐぐっとしっとり甘めになった超ご褒美本と思う1冊です。何回も読み返したくなる、するめ本でもあります。甘いのは正義。アサルトスーツも正義。おかえりなさい篠口。神×100。 篠口が病院に戻る日の朝から下巻がスタート。一時退院して表情が変わったので、担当医とも相談して黒澤が一緒にいるんなら退院オッケーということになり・・と続き…
待ち続けていたご本で、ぐわーっと一気に2冊読み、するめのように何度も噛み締めています。篠口、大好きなので神にしました。被害者となって苦しむ受けの心情を読むならピカイチだと思うお話で、雑誌掲載分160頁ほど+公安にきた当初の黒澤と篠口のお話90頁ほどです。 袴田の所から救出、病院で鎮静剤投与され、こんこんと眠る篠口。黒澤は、足繁く見舞いに通い、状態が良くないと言われると病院での付き添いもし、年…
かわい有美子 葛西リカコ
165
しっとりとして静かでひそひそと語られるようなお話でした。 こんなにされたらお互い好きになってしまうよ…。 冒頭はエルヴァン視点その後はずっとカイ視点で現在から過去を回想し行き来しながら語られ。 不遇の皇子エルヴァン。よくこんなに優しく真っ当に育ちました。母を殺され父や兄達に疎まれ、いつ殺されるかわからない日々を鳥籠の中で生きてきて。 悲劇の王子カイ。国を襲われ家族も民も殺さ…
雲絶間姫
たっぷりとボリュームのある上下巻ですが、それでも終わってしまうのが惜しくて、一ページずつ大切に読み進めました。6年という時の流れは待つ身には永遠のようでも、こうして続巻を手にすることさえできれば、一瞬でまた物語の世界に戻ってゆけるのです。世界は大きく変わり、おそらく誰にとっても多難なこの時代に、たゆまず書き続けてくださったかわいさんにまず感謝です!! 篠口が心身に負った深い傷。目に見え…
窓月
感無量で読み終えました。本編自体も希望を感じる締めくくりでしたし、同時収録されている複数のSSについても、暗く重い事態からの夜明け、またその後の盤石な二人の絆をうかがわせる甘辛両方の味わいを備えたものに感じられました。深い満足感と同時に喪失感も味わっております… 上巻の方で少しずつ篠口に対する黒澤のスタンスが暴露されているので、篠口が見せる変化に注目して読み進めていったのですが、下巻は黒澤の…
甘食
上下巻一気読みでした。読み出したら止まらなかったです。私がBL小説を読み始めた頃に好きだった世界がここにある。スピンオフ作も含め事件の事や警察組織についてまでこんなに細かく書いてくれる作家さんは、最近ではなかなかいらっしゃらないから貴重な存在。かわいさん、仕事をセーブされてたみたいですが、これからもついていきます。 ストーリーはズバリ、トラウマからの再生。受けの篠口は前作で変態に監禁され心身…
『墨と雪』待望の続編。平河寮シリーズのキャラの中で、よもや大穴?はたまた真打?と目される篠口の回ですね。前作からは続きはあるだろうと信じていましたので、単行本として上下まとめての刊行、しかもリアルタイムで作品を拝読できる機会に恵まれるなんて…それだけでも生きてて本当に良かったなァと喜びに打ち震えている読者の一人です。 本編は袴田に拉致監禁された篠口が無事生還し、心身のケアのため入院生活に入っ…