水原とほるさんのレビュー一覧

青の疑惑 小説

水原とほる   

えすえむの世界

本格的なSMのあるBL本を初めて読みました。
こんな世界があるんですね。笑
恭は全然Mっ気あるように見えなかったんですが、一度自分がMだと認めてからの最中の変貌ぶりは初めてのSMというのも相まってどっきどきでした。
どこか優しさも見える九鬼と、容赦のない陽介に揺れる恭の心はまさかの定まらないまま終わるの!と思いましたけど、どちらもじわじわと余韻を残す良さがあるので時間がたってみるとあの終わり…

2

小説

水原とほる  奈良千春 

個性的なお話達

短編4編が収録されています。
どのお話も個性的で、次はどんな話がくるのだろうとドキドキして読みました。
それぞれのお話にざっとあらすじと感想を書いたので長いです。すみません。

「窓」
高校の後輩×先輩。(現在は社会人)
あらすじは上記のSTORYにあるので省きます。
執着攻めがお好きな方にはとてもお勧めです。
隆明の歪みのなさと、常軌を逸した執着が素晴らしい(笑)
受けの保は隆…

6

青の疑惑 小説

水原とほる   

SMの良さが分かった。

SM物ってさほど好きではないのですが、好み抜きにしてもとても面白かったです。
痛々しいけど、深い愛情が見てとれたので嫌な気持ちになりません。
受けの恭がエロ方向でチートに見えてなんだか頼もしかった。(笑)
背徳感とエロをきっちりと堪能できました。

敏腕刑事とヤクザの跡目から言い寄られる美人受けという三角関係です。
結論的なネタばれはしないようにしますが、こういうBLの形もあるんだなと…

9

唐梅のつばら 小説

水原とほる  山本タカト 

久々に睡眠時間が削られた。

とても読み応えがありました。
最後までどうなるか分からないし、雰囲気的にバッドエンドもありそうだとドキドキします。
話が進むほど中断することが困難だったのでうっかり朝を迎えてしまいました。

暗くて重くて受けが不幸な話ってあまり好きではないのですが、物語が面白いとのめり込んでしまいますね。
メインカプに安心感があったので、救いのなさなどはあまり感じませんでした。

執着攻めや幸薄受け…

1

愛と贖罪 小説

水原とほる  葛西リカコ 

おかしいなあ。

近親執着物が大好きで表紙は葛西さんなので浮かれて購入しましたが、…………読み終わった感想が、う、うーんという感じです。
水原作品は「金木犀の巫女」を読んだ事がありますが、もう少し読み応えがあったような。
描きたい事も分かるし、好きなテーマなんですが何故か入ってこないのです。読みやすい分、何にしても中途半端なのかもしれません。
禁断物ならもうどっぷり堕ちるところまで堕ちて、そこからどうなるかと…

1

The Shoemaker -ザ・シューメイカー- 小説

水原とほる  沖麻実也 

セフレとの関係に興味津々!

靴職人の荒木田(攻め・38歳)は、ミラノを離れ工房を日本に移したことで、所属ブランドの経営者に訴訟を起こされる。
紹介された弁護士の田村(受け・31歳)は、童顔で一見頼りなさそうだが…。

30代のゲイ同士が、仕事を通じ互いに好意を抱いていく過程が丁寧に描かれた作品。
二人の生い立ち、仕事に対する考え方など詳しく描かれており、読みごたえがあります。

荒木田には、ゲイ仲間でセフレの隆一…

6

雪の声が聞こえる 小説

水原とほる  ひなこ 

ヤンデレ攻めだって幸せになりたいんだ!(病んでるけど)

ヤンデレ攻めって本当に病んでる空気がその人物から隠しても滲み出るようでないと、しらけてしまうと思うんです。
病んでる様に見せたいんだなってこちらが意識させられては駄目です。

そういうことでいうと、この攻めは素晴らしいヤンデレ攻めでした。
そして、ヤンデレ攻めにありがちな受けも病んでモヤモヤエンド、この二人はこれで幸せなんだ!というようなことも多くありがちですが、このお話は違います!

7

陰猫 小説

水原とほる  草間さかえ 

あとがきまで必読!

私が今まで読んだこの作者様の作品は、どうにもシリアスで読後に辛い印象が残るのですが、この作品は一応丸くおさまった感があり、ほっとしました。

丸ごと1冊表題作です。
会社員・北村雅幸(32歳)は結婚直前に婚約者中上美紀(30歳)に失踪される。美紀の行方を知ろうと弟・中上綱紀(26歳)に連絡をとり、一緒に探すことになるのですが…気がついたら綱紀とデキていたという話です。

自業自得とはいえ…

7

司法の男 小説

水原とほる  兼守美行 

「司法の男」続編

題名やイラストで分かるでしょ?ってことかもしれませんが、スピンオフならまだしも、続編ならあらすじに書いてて欲しかったです。前作と内容がリンクした続編でしたし。と気づくのに時間がかかった文句をまず言う(笑)

前作がちょっと物足りない終わり方だったのですが、今作品ですっきり完結しました。2冊で1つと言っても良いくらいです。前作を読んだ方は是非!

前作同様、礼一(受け)目線です。本庁に戻った…

7

神迎え 小説

水原とほる  周防佑未 

ヤクザもの

思ってたのと違いました……。
タイトルが神迎えで、神社の家庭に引き取られた孤児の二人。
本当に、生け贄とかそういう田舎の風習的な話かと思ってたけどヤクザものです。

兄の有一が姿を消して帰ってきたと思ったら、跡目を継ぐか継がないかのヤクザになってました。

ヤクザものだけど大きな動きや展開もなく、跡目問題も深刻さを感じない。
礼司が27歳にしては幼すぎる。
将来は戻ってくるとしても…

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