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28/58(合計:575件)
水原とほる 高緒拾
渋茶
ネタバレ
この小説の『女郎蜘蛛の牙』は攻め・蓮見視点で、『オナガグモの爪』では受け・奥泉視点となっている。 ヤクザ間の血生臭い抗争の場面もあるが、二作とも動より静な印象だった。 刑事としては異端な内面を持つ蓮見が興味を示した美貌の組長代行・奥泉。 岩田組組長襲撃の容疑が掛かった奥泉を匿う中で、〈オナガグモ〉なる謎の男の正体も注目点となっているが…。 蓮見が奥泉に対してSっぽい一面を垣間見せる…
水原とほる 高階佑
ふゆき
主人公の生い立ちがキーポイントで、その背景があるからこそ慶仁の行動や想いに揺ぎがないことが理解できます。ストーリー的には跡目争いが絡む展開で定番とも言えますが、なかなかエッジが効いています。 慶仁は若くして桂組若頭補佐の職に就いており、そのせいで組長の男妾か隠し子かと噂を立てられていた。そんな慶仁に分家の総本部長矢島は立場もわきまえず遠慮のない物言いで、慶仁を不快にさせる。 組長が急死し矢…
楓花
水原作品で893物なのでビクビクしながら読み始めましたが、想定していたよりもソフトな感じでした。 矢島の慶仁に対する“想い”が読んでいる側には察しがつく書き方だったので下克上後のアレコレも安心して読めたからかな? 寧ろ慶仁の注意を自分に向けたくて必死だな~wwwって。 ってか好きな子をいじめちゃうってどこの小学生男子かっ?! 苦しめたいわけではないと言いながらも、嫉妬に駆られてちぐはぐな態…
水原とほる 町田九里
たまーに美術館に行くくらいには絵画が好きな程度ですが、画家とパトロンの話は画家の生い立ちなんかを読むとよくある話です。 ならばBLで読むのは必然?^^; ギャラリーのオーナーでゲイの澤とまだ才能が開花していない売れない画家亮の物語。 ある日亮は路上でいつものように絵を売っていた。そんな亮の前に高いスーツを着たスタイリッシュな男性が立ち止り、亮が一番気に入っている絵を買っていく。 そ…
水原とほる 高崎ぼすこ
あっかりーん
面白い作品でした。弟のドロドロとした執着心が上手く描かれていて話全体もサスペンスぽくてドキドキしました。また弟の可憐な容姿や実は恐い性格にも惹かれました。でも一方で、兄の心情が急展開すぎて「ん?」ってなりました。 まず、なぜ優しかった兄の態度がいきなり冷たくなったのか分かりません。また、両親が死ぬ以前は本当に美月を可愛がっていたのに、ずっと前から美月の不気味な性質に気づいていたというのも不思議で…
甘食
ちるちるさんのあらすじを読み、理不尽な攻めと可哀想な受け・なんかエロそうな設定、いつもの水原ワールドだ!とワクワク読み始めたんですが、ちょっといつもと勝手が違う・・・なんと受けが性悪でした。病んでるというか自覚のない無垢な悪魔というか。 私はBLの受けは心の綺麗なカワイコちゃんが好きなのでそういう点では「しゅみじゃない」評価になるのですが、サスペンスみたいな雰囲気や、攻めの見ている前でエロジ…
拓海
3作品の番外編になります。既読なのは『その指だけが知っている』のみでした。 神奈木智『その指だけが知っている』 渉が大学生になり、裕壱と同居をしています。金曜日の飲み会を毎回パスする渉に彼女がいるんじゃないかと、大学の友人達が二人のマンションを訪れたことで、お話が始まります。 食事をしながらイチャイチャしていたところをジャマされた裕壱は、すこぶる機嫌が悪くなります。でも、渉が飲み会に参加…
azusaaaaaaa
水原とほるさんといえば、この作品が最初に思い浮かぶくらいに大好きな話です。 才能を買った画商の攻めと画家の受けが出てきます。 攻めが作者特有の鬼畜なプレイや言葉責めの数々を披露してくれて 心が折れそうになるんですが、こういうの嫌いじゃないですw むしろ受けをボロボロにしていく酷い攻め(ただし愛はある、生まれるに限る)は大変萌えるので、もっとやれ!と受けにはむごいことを考えてしまいました…
水原とほる 葛西リカコ
雲絶間姫
この物語はファンタジーというには少々生ぐさく、かといって土俗と因習のドロドロを描き切ったというほどの凄まじさも感じられません。(坂東眞砂子さんとか岩井志麻子さんのような粘りつく怨念系の怖さがない)あえて分類するならサイコサスペンス?でも皆様おっしゃってるように、途中でわりと簡単にネタバレするので、作者の水原さんも、それほど必死こいて手の裡を隠そうとしてるわけでもないみたい。 …
Krovopizza
一匹狼の刑事・五十嵐(攻め)は ある日乗り込んだヤクザ事務所で 組長代理の奥泉(受け)と出会う。 数日後、組長が何者かに殺害され 組員に疑いをかけられた奥泉は逃亡。 五十嵐は自宅で奥泉を匿い……。 自宅でジョロウグモを飼う五十嵐。 禍々しいものを飼い慣らしたいという支配欲と、その生き物にいつか自分が喰われるのではないかという恐怖(フィア)を快感としている、少しアブノーマルな嗜…