石田惠美さんのレビュー一覧

悪役王子とお抱えの針子 小説

中原一也  石田惠美 

蜘蛛をモチーフにしためずらしい童話みたいなお話。

血腥い噂の絶えない第5王子×蜘蛛と人間との半妖であることを隠しながら第5王子専属となった針子。


受けの蜘蛛描写が苦手というレビューも見受けられましたが、個人的にはとくに気にならなかったです。

受けのフィンがとにかくいい子でかわいかったし、攻めの第5王子も悪評とは裏腹に優しさの塊すぎて、誤解されている状況を思わず擁護したくなるような、こちらもそんないい人でした。

そして攻めの兄…

0

悪の愛犬 小説

宮緒葵  石田惠美 

相変わらずの犬


人体強化用ナノマシンを開発する「アムリタ」によって改造されたアグレッサーこと烈(攻め)。
父を烈に殺されたと信じていた日秋(受け)は刑事となって真実を知り、死刑囚を隷属させる非人道的なシステムを停止させ、地下に潜って半年。
突如烈の偽物が現れアムリタの施設を襲い始めます。偽物を捕まえようと作戦を練る日秋たちでしたが、次に襲われると思しき施設にはなかなか入り込めません。
偽物は敵なのかそれ…

0

秘蜜II 小説

いとう由貴  石田惠美 

恋人とは名ばかりの羞恥奴隷

待望の秘蜜の続編です。

個人的、各項目5段階で
エロ 5
羞恥 5
不憫 4
甘々 1
な感じだと思います。

前作に引き続き英一さん、季之さん×佳樹さんの3Pカプです。

英一さんと季之さんの羞恥奴隷となった佳樹さん。様々な場所であらゆる羞恥を与えられ身体を昂らせていた。しかしその行為は徐々にエスカレートしていき、常識や日常にしがみつく佳樹さんには、攻め2人の要求が理解出…

1

狂犬ドルチェ 小説

宮緒葵  石田惠美 

我を忘れて貪る敬語攻め

作者様買いです。

さすが宮緒葵先生。期待を裏切らない忠犬……いや狂犬っぷりでした。

ガタイが良くてうやうやしく、礼儀をわきまえた敬語攻めが、情事の時は我を忘れて本能に従っちゃう姿、堪らないですね。。

イタリア男ってのがまた、本当にいい…良すぎて困る…

耳を甘噛みしながら"Sei tutto per me"(”あなたは私の全て”)とか囁いてきちゃうんですね…

2

悪役王子とお抱えの針子 小説

中原一也  石田惠美 

BL版恋人を救う「アリアドネの糸」 糸の主は蜘蛛

お抱え針子、紹介文に、体から糸を出して何かを作る。
・・それなら、受は蜘蛛?と思ったら、そうだった。 
★蜘蛛が主役 昆虫苦手な方は注意。

土台は、ギリシャ神話の「アリアドネの糸」
 アリアドネ(Ariadnē 尊き女神)は、クレタ王ミノスとパシファエの娘。
 恋人テセウスの迷宮ラビリントス脱出を糸で助ける。

「刺繍の作業中は部屋を覗かないで」と言うフィン、ここは夕鶴を連想。

0

悪役王子とお抱えの針子 小説

中原一也  石田惠美 

刺繍する人

先生買い。刺繍がテーマの一つになっていたのですが、受けがちょっと苦手で、申し訳ないです中立にしました。読めないかもとビビりましたが、刺繍話は面白かったので、最後までなんとか読めました。「苦手なものがあったとしても、スルー出来るスキル」があればもっと楽しめたんだろうなあ、とちょっと残念です。本編280P弱+あとがき。

農民の両親に愛され育ち、刺繍が大好きで大得意のフィン。織物と刺繍が盛んな国な…

4

悪役王子とお抱えの針子 小説

中原一也  石田惠美 

愛を知らず未来を拒む王子を変えた存在について

今回は女王に憎まれる第5王子と蜘蛛の半妖の針子のお話です。

攻様の攻様の専属針子となった事で
重臣の陰謀が阻まれ攻様が女王に認められるまで。

セルセンフォートは
高品質の絹の生産と優れた加工技術をもつ織物の国です。

その技術は初代王が刺繍の名手と名高い蜘蛛の怪物の
アラクネル一族を民として技術を学び進化させたものですが
世の中の変化で人間と怪物は共存関係が保てなくなり

3

悪役王子とお抱えの針子 小説

中原一也  石田惠美 

針子が織り成すファンタジー

中原一也先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
ファンタジー 4
健気 4
ギャップ 2
エロ 1
な感じだと思います。

グレン王子×針子のフィンのカプです。蜘蛛の怪物と人間の間に生まれた半妖のフィン。新月の夜、小さな蜘蛛の姿になってしまうフィンを助けてくれた琥珀色の瞳の王子。その王子の為に針子になると決意し、念願の王家の針子…

6

悪役王子とお抱えの針子 小説

中原一也  石田惠美 

やっぱり上手いなぁ

中原一也先生は読ませる力はピカイチだと思っているので、今回も迷わず予約していました。

過去の自分の中原先生の作品の評価を見ると、実は泣かせられた作品に神評価を付けていることが多いんですよね。www

今回は涙腺にピクリとも来なかったので萌2にさせて頂きました。でも、それだけではないんです。実は途中に個人的にとても萎える場面があって、珍しく今回は好みじゃないのかと心配になったんです。最後ま…

3

悪役王子とお抱えの針子 小説

中原一也  石田惠美 

アリアドネの糸を手繰って

決してあの姿を見られてはいけないよ。だなんて、まるで御伽話のようでわくわくしてしまいますね。
地獄から戻った王子と呼ばれ人々から畏怖されている王子と、国内で忌み嫌われる蜘蛛の怪物・アラクネルと人間の間に生まれた針子の青年という組み合わせ。
織物といえば糸、糸といえば蜘蛛だと連想して今作を書かれたとのことですが、そこからこんなに魅力的なお話になるのかと驚き。
静かにそっと歩み寄るような心の動き…

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