中原一也さんのレビュー一覧

美獣とケダモノ 小説

中原一也  國沢智 

最初から最後まで、楽しめる一冊!

ラヴァーズの一作目とは180度真逆の路線を突っ走る一作。
とにかくこちらは始終口元がニヤニヤして、
ものごっつ楽しんで読破させて頂きました!

やはり特筆すべきは、受けと攻めの普段とベットの中での、それぞれのギャップ。
正に凸と凹が重なるような、相性バッチリな二人。
今までくっついていなかったのが不思議です。

とにかく受けの阿立がかっこよくて強い男前!
それなのに自分に非があれ…

2

淫雨 小説

中原一也  國沢智 

愛がなくては、いくらエロエロでも萌えない。

いや……もうずっと痛い。
肉体的痛みではなく、とにかく心が痛い。
最初から最後まで、ずっと眉間に皺を寄せてBL読んだのは初めてです。

蒼の心の強さと、揺るがない望月への愛で
かろうじて最後まで読みましたが、
もう、ホント、辛かった……

個人的に、ハピエン、BL的お約束が大好物なので、
こういう心が痛い話は、できるだけ避けてきたのですが……
中原さんの本だからと頑張って最後ま…

2

愛していいとは云ってない 小説

中原一也  奈良千春 

ビターチョコの魅力!

なんかもう言いたいことは先のsnowblackさんが全て書いて下さって、
その通り!というところです。

とにかく心情的にもがいている湯月が、
かわいいやら、かわいそうやら……
友情と(自覚してない)恋情に迷い、親情に癒されて
また一皮むけていく湯月。
強い執着で追いかける斑目は、鬼畜っぷりが増していますが、
端々にちらりちらりと、湯月に対する「執着」ではない「愛情」が垣間見え、

3

ふしだら者ですが 小説

中原一也  小山田あみ 

だから、『オヤジ』は五十を過ぎてから!(笑)

三十代をオヤジって言っちゃダメ!(笑)
……って思うのは、私がおばちゃんだから?!

それにしても思うのは、
このお話し、主人公がオヤジである必要性があったのかと……?
普通に普通の二十代でも良かったのでは?
どうもそこが気になって……もにょもにょ

でも、お話的にはとても面白く読めました。
前半と後半のギャップに驚かされ、正に「笑ったり、泣いたり」でした。
元彼たちには、そう…

4

よくある話。 小説

中原一也  朝南かつみ 

『オヤジ』は五十を過ぎてから!(笑)

三十六で枯れてるって、早すぎると思うよ!
普通その歳だと、バリバリ精力的に活動してる盛りなのに!
それなのに、全てを「ま、いっか」で片付けてしまう覇気のない男が、
年下の男に迫られて、「ま、いっか」で受け入れてしまう。
もちろんそれでハッピーエンドなわけもなく、一山、二山、三山あるわけなんですが……

前半は普通に読めたんですが、後半ちょっと袴田の感情に違和感。
池田君(笑)が袴田に…

0

極道はスーツがお好き 小説

中原一也  小山田あみ 

攻めがカッコ良い!

極道もののBLにしてはあまり痛いところが少ないので、極道BL初心者向きではないかと思います。きちんとBL好きなポイントも要所要所に散りばめられているのでドンドンと読めちゃいます。シリーズがかなり出版されているようなのでとりあえず最初の作品は押さえておかないと基本情報が分からなくなってしまいます。攻めの芹澤さんがとにかくカッコいい作品!エロに関しても一本筋が通った男 他の男がしたらちょっと危ない奴だ…

1

覗く瞳、濡れる心 小説

中原一也  室上ハル 

よくできたラブコメディ

なかなかに魅力的な男ふたりのラブコメBLでした。(ちょっとタイトルと内容の絡みがイマイチで後からタイトルを見て内容を思い出せるかが不安ですが)

夜の世界が舞台という事で、陰惨な事件が起きたり暗い過去が響いているようなシリアスめのストーリーなのかと最初は思いましたが、その予想を裏切るコミカルタッチでサラッとした一冊でした。

ストーリー自体というより、2人のキャラの格好良さとポンポンテンポ…

2

覗く瞳、濡れる心 小説

中原一也  室上ハル 

これ一作じゃ、勿体無い二人!

2004年の発売なので、無理なこととは承知しつつ……続編希望。
この一冊自体は特に大きな事件がおこるわけでもなく、一つの話としては物足りない感じがするのですが、何と言っても受けの桐原がカッコいいい!
自立していて喧嘩も強い(少なくとも三対一でも勝てるくらいには)頭が良くて部下にも慕われ、ギリギリのピンチを自力で切り抜ける機転も利く!それでいて、恋愛に関しては、文句をいいつつも、昔の男が忘れられ…

3

愛しているはずがない 小説

中原一也  奈良千春 

バーテンダーで愛人の湯月は、やっぱりかっこ可愛かった!

『愛して』シリーズのスピンオフ。
本編ではちらりとしか出て来なかった、斑目弟克幸の愛人、湯月目線で語られる、克幸とのお話。
本編では徹底してヒールとして描かれている克幸ですが、『あの』克幸にもこんなロマンスがあったのかと、安心して読める一冊です。
暴力やら、無体なエロやら、可哀相な脇役など、らぶらぶにはほど遠い展開ですが、読んでいる方には「ほらね! ほらね!」ってな、納得のラストで、実にこの…

3

淫獣~媚薬を宿す人魚~ 小説

中原一也  小山田あみ 

人魚は人魚でも…

タイトルに「人魚」とあり、作中でも一応「人魚」という単語は登場しますが、果たしてこれを人魚モノと呼んで良いものか?w
特殊設定を活かしたエロシーン、オヤジ、裏組織との死闘…と非常に中原節の効いたファンタジー作品に仕上がっています。

あらすじ:
海辺でビストロを営む赤尾(攻め)は、店に入ってきたずぶ濡れの美青年・久白(受け)をなりゆきで雇うことに。
何やらワケアリらしい久白の正体は…

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