奈良千春さんのレビュー一覧

琥珀色の誘惑 小説

義月粧子  奈良千春 

健気・不幸受け

主人公が不遇な目にあいながらも頑張る、というお話が結構好きなのですが、このお話は主人公をどんどん不幸が襲い、それでも頑張りちょっと持ち直してもまた落ちる…というかなり不憫な展開が続いて、読んでいて幸せになるまで途中でやめられない、という気分になりました。

家も財産も仕事もなくして、それでもなんとか小さなバーで拾ってもらった圭司。いつも仕事と住む場所の事を考えていた、できればお腹が空いていない…

5

デコイ-迷鳥- 小説

英田サキ  奈良千春 

2組のカップルの新しいスタート

デコイ 完結編。

安見の記憶も戻り、14年前の事件の真相が見えてきました。
でも14年前の事件の真相以上に衝撃だったのは火野と那岐の過去でした。
お互いに信頼しあい、互いの存在をよりどころとしていた子供時代。でも強くなりきれなかった那岐が下した決別、それを手荒い扱いで責めることしかできなかった火野。
どちらも辛かったんだろうなと思います。

そんな二人も、互いに大事な存在を見つける…

2

交渉人は休めない 榎田尤利100冊記念特別版 小説

榎田尤利  奈良千春 

BL要素抜きでも面白い

今回のお話的には萌×2ですがシリーズ全体として神を付けました

なんといってもエンターテイメント性が高く
全ての作品が面白い
BL要素抜きでもミステリ物としても面白い
いっそのことBL要素薄くしてブロマンス程度にとどめてた方が
一般の人にも読んでもらえて
映像化とかいろんな道があったのでは?
と思ってしまうほど面白い

なので恋愛要素メインでモダモダしている感じがお好きな方から…

2

虎に翼 小説

ふゆの仁子  奈良千春 

新カプは虎×翼!

ウェルネスシリーズ久々の新カプは、虎に翼ならぬ虎×翼。
舞台はシンガポール&マレーシアで、虎の刺青を入れた年上外国人×下の名前が翼の日本人という組み合わせ。
獅子シリーズのレオンと梶谷も登場します。

中途採用でウェルネスに入社した元商社マン・浅海(受け)は、シンガポールで何者かに荷物をドラッグ入りのものにすり替えられ、裏組織のリーダー・ハリー(攻め)による尋問を受けることに。
ハリーに…

4

デコイ-囮鳥- 小説

英田サキ  奈良千春 

2組のカプの視点で話が展開

エスが面白かったので、その流れでデコイも購入。
でもエスを読んでいなくても大丈夫です。
2組のカプが登場して同時並行で話が展開。

まずは記憶を失った安見と同居人だと名乗る火野。
とにかく火野が独特の空気感を出していて引き込まれます。
(表紙のイラストからも影響受けしまってると思いますが)

そしてもう一組はヤクザの那岐と加賀谷。
お互い信頼し必要とし合っているのに、二人の間には…

3

エス 残光 小説

英田サキ  奈良千春 

過去が明らかに

大好きなエスがついに完結編を迎えてしまいました。

姉の死の真実と宗近を襲った敵を知るために、一人五堂の元に向かう椎葉。
五堂の別荘に連れて行かれた椎葉ですが、五堂の過去の闇を知ることに。
そこで殺意が薄れてしまうところが、椎葉の弱いところですよね。
まぁ椎葉らしくもあるのですが(笑)

宗近にも別れを告げ、刑事もやめる覚悟をして全て投げ出したのに最後の一歩が踏み出せない優しい椎葉。…

5

交渉人は疑わない 小説

榎田尤利  奈良千春 

コメディで面白い!

コメディのドラマを見てるような、そんなテンポよく面白い回でした!榎田先生の作品はまだ読み始めて浅いのですが、作品によって筆致が幅広く、本当に力のある方なんだと分かります。

それにしても、相変わらず芽吹さんはヤクザにモテモテですね。自分のことをオッサンと連発していますが、大人の男も良いなーと思わせてくれます。
キヨと智紀の恋の予感も垣間見れました。
最後はついに覚悟を決めて兵頭さんと結ばれ…

1

エス 裂罅 小説

英田サキ  奈良千春 

一難去ってまた一難

エス3作目

永倉の死をいまだ消化しきれていない椎葉。
それでも刑事として自分の職務を全うしなければと進み続けます。
その必死の思いと椎葉の抱える闇が、まるで危険を引き寄せているかのように新たな試練が立ち塞がります。

クロという名で椎葉に拳銃のネタをちらつかせるチンピラ。
椎葉は彼の本当の姿を知らぬまま、情報欲しさに彼の指示する場所へ出向いてしまいます。そこで待ち構えていた五堂とは…

3

エス 咬痕 小説

英田サキ  奈良千春 

エスとの関わり方

エス2作目

今回は椎葉が、同僚の永倉とそのエスである真子のサポートをおこないます。
そこで自分とは違うエスとの接し方、表には出さない二人の気持ちがあることを知り、椎葉にエスとの関わり方について考えさせます。

そして、ついに永倉は刑事として犯してはいけない一線を越えてしまいます。
そこに秘められた思いと永倉の過去。
永倉が最後にみせた弱さがとてもせつなかったです。
同じ苦しみを知…

3

龍の兄弟、Dr.の同志 小説

樹生かなめ  奈良千春 

姐さん不在にホッとする一冊

龍とDr.のスピンオフのような作品で、本編の受けで好き好きの分かれる(わたしは苦手)氷川が登場する以前のお話。
ああ、それだけでもホッとしましたし、久々に樹生さんの作品を純粋に楽しめたと思います。

メインは、アラブの王国皇太子のカミール×組の実働部隊の凄腕エビ。(実働部隊は皆、魚介系のコードネーム)
年の差10歳で年下攻めなところは本編カップルと同じですが、キャラは正反対かな?
エビの…

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