日高ショーコさんのレビュー一覧

憂鬱な朝 8 コミック

日高ショーコ 

彼らに出会えて良かった

書きたいことは7巻のレビューに全て詰め込んでいるのでひとつだけ。憂鬱な朝に、彼らに出会えて本当に良かったです。この本に出会わなければBL漫画を読まない人生を送っていたでしょうし、私の人生はもっと味気ないものになっていたでしょう。全8巻を通してふたりには幾度もの憂鬱な朝が訪れたわけですが、その中に潜むたくさんの感情の機微に私はいつも胸を躍らせていました。
今や年間とてつもない冊数のBL漫画を読むよ…

5

初恋のあとさき コミック

日高ショーコ 

日高先生の巧みな心理描写

ずっと読みたかった日高先生の3部作。
レビュー読んで予習してちゃんと順番おってシグナル→嵐のあと→初恋のあとさき、と読みました。本作が一番心に刺さった。

嵐…で何処か達観しちゃって冷めきった美山がどうしてそうなってしまったのかがよくわかる。
過去も現在も美山が可愛い、愛おし過ぎる。
DK時代は文句なしに可愛いワンコだし、仁科のせいで捻くれちゃった今も初恋に囚われて拗らせてモダモダして可…

3

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

簡単ではない事も分かってはいるけども。切なくて。愛しくて。

もっと早く、救済してくれるものと、勝手に願っていた。
だから。もう、切ない別れのまま。
バームクーヘンエンドとか。全てを想い出に出来るまで。なんて、エンドにさせられるのかと。
まさか、まさか、と。ハラハラさせられる後半です。
下巻は、途中までを「美しいこと」をふんわり終わらせて、
「お願いだから…。俺が寛末さんを好きだってことを、逆手に取らないで…。」
決して泣くまいと(泣いて仕舞えば…

6

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

恋とは。幻想である。そして、するものでは無く、落ちてしまうもの。

これが、「美しいこと」なのかどうか。私には分からない。
タイトルに込めた、作者の意図も解らない。
扉絵の、傘を差しかけた寛末を見上げる松岡が子供に見えて。
それほど、女の子に見えるほどに華奢なのだと、確信する。

この日まで、松岡が女装を続けていたのは、何故かは解らない。
毎日の厳しい営業ノルマに疲れて。発散したかっただけなのに。
女装をしていて、男の欲望を煽り、『暴力の対象になると…

4

憂鬱な朝 8 コミック

日高ショーコ 

わたしのベストBL作品

暁人が変わらずに桂木のことを思い続けた結果、桂木があんなに甘く可愛くなるなんて、想像していませんでした。
途中はツライ話が続くけれど、最後まで読めばとても幸せな気持ちになれる素晴らしい作品です

3

憂鬱な朝 1 コミック

日高ショーコ 

読み始めたら、止まりませんでした。

 とにかく、読み始めたら、止まりませんでした。
作品そのものに、どっぷり浸りまくりました。『うわー、こんな世界があるんだぁー!』と衝撃を受け、頭がクラクラしました。
 なんなんでしょうか。純粋に面白いのですが、何度繰り返し読んでも読んでも読んでも、只ひたすら面白いんです。
 もう画面ごと記憶しちゃってて、コマ割りから台詞から丸っとわかっているにも関わらず、叉繰り返し読んでは感動して泣いてしま…

2

憂鬱な朝 1 コミック

日高ショーコ 

不朽の名作~プロローグ~

 この作品を読まずして、BLを語ることなかれ。
 唯一無二の珠玉の名作、全8巻の記念すべき第1巻。
 明治時代、両親亡き後、家督を継承した若き子爵、久世暁人(10歳)と、眉目秀麗な家令、桂木智之(21歳)の出会いから始まる、愛と葛藤のスペクタクル・ロマン。壮大な人間ドラマが、圧倒的力量で、丁寧に描かれていきます。
 桂木への思慕を、こじらせ続ける、一途な暁人に対し、あくまでもバリ塩対応を貫き…

4

憂鬱な朝 8 コミック

日高ショーコ 

憂鬱な朝に出会えて、終わりに立ち会えて良かった。

こんなにステキな終わり方になるなんて一巻読んだ時には思わなかったし、今までの大きなことから小さなことまで全部が詰まってて最高に幸せだった。
桂木が暁人様のことを思っておおいう顔をするようになるなんてもう…
桂木が暁直様に出自を知らされた時に「なぜ、驚かない?」って言われたところで胸が締め付けられた。桂木を縛ってきたのは今まで明かされてきた言葉だけじゃなかったんだね。
暁人様が桂木の寝顔を見て…

4

憂鬱な朝 8 コミック

日高ショーコ 

お見事です

読めば読むほど理解が深まる。感情の変化や揺らぎ、愛目の芽生えや痛いほどの思慕が手に取るように。ラストまで読んで、再読最初から読み進めると、様々な伏線や布石の見事さ、描かれていた表情や言葉の本当の意味につい唸りたくなる。間違いなく傑作。評価は、ぜひ最後まで読んでからに。

4

花は咲くか (5) コミック

日高ショーコ 

表紙の2人を見るだけで涙が溢れる

BLというジャンルで括ってしまうのがもったいない作品です。運命の人が同性だっただけ。そのくらいの自然さがありますし、同性であることや年齢差に悩み葛藤しながらも好きな気持ちがますます増していく2人に、ページをめくるたび愛しさが込み上げます。
主人公以外の登場人物も丁寧に描いており、それぞれの気持ちがわかるからこそ胸が痛みます。物語の中で、息遣いが聞こえてくるほど現実味があるストーリーで、実話を元に…

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