美しいこと 下

utsuikushiikoto

美しいこと 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神208
  • 萌×215
  • 萌17
  • 中立13
  • しゅみじゃない16

84

レビュー数
56
得点
1164
評価数
269
平均
4.4 / 5
神率
77.3%
著者
 

作家さんの新作発表
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イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
蒼竜社
レーベル
Holly Novels
発売日
価格
¥857(税抜)  ¥926(税込)
ISBN
9784883863433

あらすじ

松岡が気になる感情が、友情なのか恋なのかを知りたい。そう感じた寛末は松岡と頻繁に会うようになる。寛末にとって、明るくて楽しい松岡と過ごす時間はとても居心地がよかったが、その一方で、仕事ができて社交的、女性にもモテる松岡が、どうしてこんな自分を好きなのかと、卑屈にも感じていて…。そんな折、社内で大きな人事異動があり…。
恋に落ちた二人の切ないラブストーリー。

表題作美しいこと 下

寛末基文,家業手伝い,35歳
松岡洋介,会社課長,30歳

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数56

コップに水があふれるように…

初めて読んだとき、口絵イラストの寛末のセリフ「(松岡に)キスしたい衝動が押し寄せてきて…」に、すごく驚いたのを思い出します。上巻を読んだ後では、寛末が松岡を好きになる展開が全く想像できなくて。

付き合っていた葉山さんと別れた寛末が、松岡に「好きだと思うんだ」と告げる踏切のシーン。松岡はしゃくりあげて泣いてしまいます。『涙が落ちる分だけ、気持ちが崩れる。辛うじて自分を保っていたものが、もっと弱い脆いものになって、今にも倒れそうになる。』淡々と心の状態を物理的に表現する描写が、かえって松岡の心情を力強く伝えてきて、心をわしづかみにされます。木原さんのこういう文章が好きでたまりません。

松岡視点の「美しいこと」は、早く好きだと言ってほしい…という、松岡の切ない願いで締めくくられています。

二人が頻繁に会うようになってからの話は、寛末視点の「愛しいこと」。
結局、寛末は松岡に友達以上の感情は持てなくて、リストラされたひがみも重なり、松岡を切り捨てて田舎に帰ってしまいます。この間、わずか4か月。振り回される松岡があまりに可哀そうで。

ところが寛末は、田舎に戻って静かに暮らすうち、なぜか松岡のことばかり思い出します。ふとした表情が可愛いと思ったこと。一緒にいると気持ちが楽だったこと。自分に向ける一生懸命な気持ち。松岡に会いたくてたまらなくなりますが、葉山さんの結婚式で再会した松岡に冷たく拒絶され、電車の中で泣いてしまいます。松岡もずっとこんな気持ちだったのだろうかと。寛末がやっと泣いたと、意地悪くも少し溜飲の下がった私。松岡は寛末に何度も泣かされていましたから。

少しずつコップに溜まった水が一気にあふれるように、寛末の中にやっと松岡への愛しさがあふれたのだろうと思います。不器用で鈍感で優しい男には、長い時間と回り道が必要だったのですね。怒って泣く松岡も、寛末が口をつけた吸い殻を大切に持ち帰る松岡も、うなだれる松岡も、可愛くて仕方がない。寛末のあふれる想いは止まりません。タイトルの「愛しいこと」は、そんな松岡のことなのでしょうね。

寛末が松岡を強引に新幹線に乗せ、片方の靴が脱げてしまった松岡に自分の靴を履かせる場面の一文が、作品中で一番好きです。『あの時、江藤葉子に恋をした。そしてあの時よりももっと強い衝動が、自分を突き動かそうとしている。』さりげないこの一文が、物語のすべてを表している気がするのです。衝動の言葉にも寛末が同性の壁を越えたことを感じます。加速する新幹線、突き上げるような揺れ。寛末の高まる気持ちを表しているようで、何度も読み返し、その余韻を味わってしまいます。

心が震えるような寛末と松岡の恋模様と胸を打つ文章の一つ一つが、私にとっては美しくて愛しくて、宝物のような作品です。

3

惚れた弱み

”どんな君でも好きだよ”と言った寛末は、
大好きな葉子が、松岡だったと知って
受け止められず、松岡から距離を置くようになる
二人とも、もう会わないと思っていたのに
共通の知り合いを通じて、また出会ってしまった二人

受け止めてもらえないとわかっているのに
好きでいるのを辞めれない松岡と
同じ人だって、性別が違うだけだってわかっているはずなのに
”男”である松岡をどうしても受け入れることができない寛末

一見、寛末のほうがひどい人間に思えるけれど
すごい、”人間らしい”人だと思います
そして、”自分に素直”な人なんだと
こいつ最低だなって思いながら読んでいたけれど
ふと、感想を書こうと思って、彼を思い返すと
これぞ、”人間”だよなぁって思ってしまいました。
そう、現実に近い人間。こんなもんだよなぁ
でも、ひどいと思うのは、松岡の心情を知っているから

どんなに辛いと思っても
寛末に好かれたことがある松岡は
愛されることの心地よさと、幸せを知ってしまったから
好きで居れることを辞めれないんだろうなと思います。
私でも、あんな愛され方したら、ひどい男でも
ほだされると思います。

人間の心理描写がうまいなぁ~
”ひどい””かわいそう”だと思っても
それが人間だといわれると納得できる
きれいごとだけでは、人間は生きていけない
感情があるからこそ、汚くもひどくも、そして可哀そうにも
なれるし、人を愛して幸せを感じることもできる
うまく言葉にできないんですけど。。。

これめっちゃコミック化見たいです。

3

ノンケ攻めってこういう事だと思う。

ノンケリーマンの頂点!!!!これぞノンケ攻め!!!!!!!!
しかも受けのほうが出来る男っていうのがまた……男としてプライドが刺激され、逃げ出すヘタレ具合に腹が立ちつつも、騙されて怒るのも正直当然だし、男としての妬みも理解できるんですよね……男として負けたくない!!!って思うのは当然だし、プライドなくなった男こそつまらない攻めはいないですからねえ。(プライドの置き所にもよりますが)
女性と付き合う描写があるのでNG出される方もいるかもしれませんが、私は登場した女性に大いに大いに同情しちゃうんですよね…BL界にいる限りあなたは幸せになれない!!!!!って。
攻めのグズグズ加減のイライラさえ平気であれば、ぜひ読んでみてください。本編完結後を描いた小冊子を読むとイライラも吹っ飛ぶのでぜひ読んでみてください!

5

評価がすごく難しい‼︎

木原さん二作目です。
箱の中でのダメージがデカかったので、最後松岡が幸せそうで本当に良かったです(☍﹏⁰)
あとがき見る限り、遠距離恋愛もそんな長い間ではないのかな??

今作は文庫でなくノベルの方で読んだんですが、美しいことーで終わらせて私も寛末に好意を持ったままで終わらせられたら良かったのに…
と少し思ったり_:(´ ཀ`」 ∠):_

本当どこが良いんだ!?
どこが良いんだよこんな最低男の( ꒪⌓꒪)

でも、描写から寛末の外見の脳内変換が酷い事になってたんで日高先生の描く寛末には随分救われました〜(๑˃̵ᴗ˂̵)
モッサイ描写なのに、実物?の寛末は男前!笑

寛末の自分勝手な態度に、それでも喜んだら傷ついたりする松岡が痛くて痛くて胸が苦しかった〜(╥Д╥ )
読んでて痛くて苦しくて仕方なかったのに、もう他の木原作品を読みたくなってる!!

いや本当、心理描写があまりにも秀逸で素晴らしかった(´༎ຶ۝༎ຶ)

5

攻めが酷い。けどある意味リアルな心理描写

木原音瀬さんは初読みです。いや、すごくよかった。いいもの読ませてもらいました。
睡眠よりも続きが読みたくて寝るのも忘れて夢中になって上下一気に読みました。これから読まれる方は上下揃えて読むことをお勧めします。止まらなくなるので

皆さまが仰る通り、無神経な攻めの寛末に対して終始イライラ。酷っっ、、何なのコイツ。ひろすえーー!!と何度ツッコミを入れたことか。。。

受けの松岡は健気、美男、性格もいいし、もっといい人みつかるよ〜!何も寛末じゃなくても、とかわいそうで切なくて、何度もみぞおちギュンギュンして辛かった。
しかし、寛末の気持ちもわからなくはない。確かに大好きな女と思っていた人が男で、いくら中身が同じで好意をもたれても躊躇しますよね。理解に時間かかりますよ、普通。気持ちが行ったり来たり、好きだけどなかなか恋愛感情はもてない。松岡の好意を知りつつ居心地いいもんだから友達としてキープしたい。ずるい人ですな。寛末のような人リアルだと思いました。

それにしても、寛末の松岡に対する態度が冷た過ぎて酷い。どうかと思いました。松岡の誕生日にケーキを届けますが義務的だし、適当。温度差ありすぎ。自分勝手、天然、鈍い、残酷に色々傷つけてる自覚なし、タチ悪いです。終始寛末はグルグルしてます。松岡の事を寛末なりに真剣に悩み考えてはいるんですけど、やっぱり男だからってグルクル。
しかし、松岡に対し恋心を自覚した途端甘々です。扱いが江藤(松岡ぎ女装してた時の偽名)の頃の様。松岡、本当によかったね!!本当に松岡かわいい。幸せになってほしい。時間かけて答えが出た分、寛末の気持はもう変わらないだろうな。この先きっといつまでも松岡にベタ惚れな気がします。
結ばれたのは最後の最後なのでこの2人の甘々な続きが読みたいです。是非。

松岡はめっちゃいい人。こういう人が本当に優しい思いやりのある人といえるんだろうな。見習いたいです。寛末を初め上巻では無欲で優しい人かと思ったけど、あれは違いましたね…性格が悪いわけではないんですけどね。でも、ああいう人いるよなぁ、と思った。

答えが出るまでの時間のかかり方、グルグル感、行ったり来たりの正直な寛末の心理、立場や想いの逆転など御都合主義のBL(それはそれで好きですけど)と違いリアルでよかったです。
この方の作品他も読みたいと思いました。

寛末が吸ったタバコの吸い殻をさり気なく持ち帰るシーン好きでした。松岡〜かわいすぎやろって。結婚式で再会し、寛末を一生懸命拒絶してるけど結局見捨てられない優しい松岡のコンビニシーンも好きでした。

ちるちるさんの不屈の名作ランキングがキッカケでこの本を知って読みましたが納得。正に不屈の名作でした。

5

愛しいこと

文庫版を読んで満足していたのですが、その後の物語があると知り、今本収録『愛しいこと』が読みたくて、ノベルス版も手に取りました。
なので、『愛しいこと』に関してだけ呟きます。

ガー!!寛末~~~!!このヤロウ!!!(怒)
そう何度も叫びました。
『美しいこと』は松岡視点で書かれていたので、松岡の気持ちは痛いほど伝わっていたし、彼に感情移入していました。なので、『愛しいこと』の寛末視点が・・・絶望的に寛末が酷くて、叫ばずにはいられませんでした。
寛末は本当に鈍くて、気が利かず、優柔不断。
あとがきで木原さんも呟いていらっしゃいますが、寛末のような奴、世間的にはよくいると思う。そういう私自身振り返って寛末的な嫌な部分が全く無いとは言い切れず・・・寛末視点になったことで彼のダメな部分が強調された気がします。
『美しいこと』も読みながら泣いたけど、『愛しいこと』も同様に泣けます。
恋人未満期の二人のいい雰囲気や、松岡が浮かれてる様子も伝わってきていただけに、寛末を忘れようと決心した後の松岡の様子は想像するだけで涙が出てきます。好きな人の吸った煙草を捨てられない松岡のいじらしさにも泣かされます。
寛末と恋人になれて、松岡が幸せならもうそれでいいと思えるほど、松岡の心情に気持ちを持っていかれるお話でした。

今『愛しいこと』までを読み終えて思うのは、
ダメ→好きになれるかもを『美しいこと』でやっておいて、『愛しいこと』でやっぱりダメでした→好きになりました、の流れはクドイような気もします。
が、松岡視点と寛末視点、『美しいこと』のその後の二人の様子が読めたことは嬉しいし、二人がちゃんと恋人同士になるところまで見届けた感はあります。
ただ、『美しいこと』で終わるという選択肢もあったような気がします。
二人が幸せに暮らしている様子も読みたくなっているんですが・・・欲って果てしない。
物語をどこで終わらせるか、その匙加減は難しいなと思いました。

3

福田ザマミロ ( ̄ー ̄) スキーリしました

さて、「美しいこと(上)」を読み、続きをと思い手にした今作。どんな展開が待っているのやら。

上巻のレビューで、2巻目「美しいこと(下)」は攻め視点と書きました。ですが正確に言うと、途中までが「美しいこと」。その後は「愛しいこと」と、タイトルが変わります。この「愛しいこと」が攻め視点なのです。本当だったら、1巻をまるごと「美しいこと」にし、2巻を「愛しいこと」とした方が良かったのではないでしょうか。ページ数の絡みとかいろいろあったのかもしれませんが。まあ私がとやかく言うことではありませんがね (^^ゞ

今作「美しいこと(下)」のあらすじ
ダブルデートをしていた4人がやがて迎える破局。その後、寛末(攻め)は「好きになれると思う」ことを前提に松岡(受け)と会うことに。一緒にいると楽しい。だけどやはり寛末(攻め)は女性だった時の松岡(受け)に抱いた感情を取り戻すことが出来ません。松岡(受け)の男の部分(髭など)に嫌悪を抱きます。松岡(受け)は先を促すことはしません。そうこうしているうちに寛末(攻め)がリストラの対象に…。

うーん、心の葛藤が多かった巻です。前半の温泉旅行は松岡(受け)がとっても楽しそうだったので好としましょう。ですが寛末(攻め)は不器用トロイと評判のさえない男に加え、頑固で優柔不断で嘘つきで、プライドが高いということが判明。せっかく松岡(受け)がふった良い就職先を蹴るのですから。これには参りました。
こんなにスマートで仕事が出来て格好いいのに、松岡(受け)は寛末(攻め)に嫌われまいと必死なのです。どちらかと言えば逃げ腰気味の寛末(攻め)が、とうとうリストラを機に田舎に引っ込んでしまいます。田舎に帰ってからも、寛末(攻め)はずっと松岡(受け)に対し、優柔不断な想いを抱いています。根は真面目で、決して悪い人ではないのですが、松岡(受け)に対する思いやりには欠けていて、一読者としては発破をかけてやりたくなります。

田舎に引っ込む前の寛末(攻め)と松岡(受け)とのやりとりは忘れられません。本当は寛末(攻め)は、松岡(受け)に対して男同士の友情を望んでいました。けれども松岡(受け)は恋人同士になりたかったのです。「友達なんて無理」という松岡(受け)。なぜなら、友達だと寛末(攻め)に恋人ができたり、結婚が決まったりしたら「おめでとう」を言わなくてはいけないから。そんなの絶対に無理だという松岡(受け)。涙失くして読めませんでした。そっか。ゲイってそういう感覚なのか、と骨身にしみて分かった一言です。
にしても寛末(攻め)って本当に優しい人なのかな、トロイというよりとてつもなく残酷な人じゃないの、と思いました。だからクライマックスシーンではめちゃくちゃ爽快な気分に成りました。寛末(攻め)が松岡(受け)に連絡しようにも、携帯がつながらない。住所を訪ねても、引っ越した後で会うことができない。初めて寛末(攻め)が絶望感を抱く瞬間を垣間見ることが出来、それまでのわだかまりが除かれ、スーッとしました。

あと、遡りますが松岡(受け)は、寛末(攻め)がコテージに置き忘れた古く使い込まれた時計を自分のものしてしまいます。就職祝いにご両親から貰った大切な時計だと言うのに。その後も何度か触れたにもかかわらず、結局本人に返したというくだりがなく、ここは文中、何処でも良いので明らかにして頂きたかったなあ、という思いが拭えません。
だって、同居したらいつかはバレてしまうこと。その時の寛末(攻め)の反応が見たかったです。松岡(受け)は寛末(攻め)のことが大好きなあまり、寛末(攻め)が吸ったタバコの吸い殻さえ、大切に保管しちゃうのです。やくみつるばりの収集家?いやいや、それよりもずっとずっと数段可愛いくて萌えました。
また、それに気づいてくれた寛末(攻め)。おー、鈍感な寛末(攻め)にしてはよくやった!と誉めてあげたくなりました。松岡(受け)は、寛末(攻め)が好きのあまり、そうやって寛末(攻め)のものを自分のものにしたいと考えます。かたや寛末(攻め)は女装していた松岡(受け)がプレゼントした手袋を返したいという、非情極まりない最低男。
まあそうは言っても、そんな寛末(攻め)をなぜか松岡(受け)同様、憎めません。実は私も寛末(攻め)みたいな男、そんなに嫌いじゃないので。それに寛末(攻め)は好きになるまでは優柔不断だけど、ひとたび「好き」となると一途なので。それはこのあとの小冊子「愛すること」で沢山思い知らされることになります。

そうそう、最後に一言。日高ショーコ先生の挿絵のうち、最後の方で寛末(攻め)と松岡(受け)の触れるか触れないかのキスシーンがあり、とっても美しく綺麗な挿絵が印象的で、何点かあるイラストの中で一番好きだなと思いました。

5

松岡が可愛いよ

上巻では寛末が可愛いと思いましたが、下巻では松岡が寛末に嫌われまいと必死で可愛かったです。振り回されて可哀想に…と思いつつも萌えました!
いろいろあってくっついてからは甘々でしたね。甘々な二人をもっとたくさん見たかったです。

2

松岡が健気すぎてー!涙

寛末にイライラするのが正直な気持ちですが、寛末のとまどう気持ちも分かる感じです。

ラブホで号泣する松岡にそりゃそうだと思いました。
この行動もいじらしいよー。

ただ、リストラされた寛末の気持ちや行動は当たり前なんじゃないかと思いました。
松岡が健気でかわいくて味方したいのは山々だけど、それどころじゃない人に気持ちを押し付けてなきにしもあらずです。

寛末と付き合うことで松岡との距離を離れさせなかったり、結婚式に呼んで再び距離を近づけさせた葉山が真の立役者!

両思いになれて、良かったー!!

5

イライライライライライラ

上巻はひたすら痛く身を引き千切られるほど切なかった松岡視点でしたが、下巻は攻の寛末視点に移ります。
ここにきて、読んでる私のイライラがMAX!!
イライラ大爆発で、読んでる間中眉間に皺が寄ってたんじゃないかってくらい、もう兎に角ずっとイライラしてました。

2人の関係がじれったすぎて、ページを繰るスピードは猛烈にあがりますが、はたと気がついて勿体なくてじっくり読み直す、の繰り返しになってしまいます。
で、うじうじひたすら悩む寛末を見てまたイライラ。
松岡があんだけ頑張ってもどうしようもなくて、でも嫌いになれなくて、傷つくのを恐れてもう諦めようとした途端、今度は寛末がここぞとばかりに松岡を振り回します。
悩むのは結構というか、好きになった女性が実は……だったら普通まぁ悩むんですけど、それにしてもこの寛末という男があまりにも身勝手で、散々期待させて出した結論が

友達として一緒にいたい

って、お前自分に都合いいことばっかり言ってんじゃないよ、ムキー!!!
と思わず本に向かって叫びそうになりました。
ほんっとに煮え切らなくて、優柔不断でイライライラ。
そんな寛末をどうしても嫌いになれない、一途で健気でいじらしい松岡にもイライライラ。もうそんな男はやめておきなよ、もっといい男はいるよと何度も諭したい気持ちになりながら読んでました。

恋って理屈じゃなくって、本当に好きになってしまったらどうしようもない。まさに【恋に落ちた】男達のお話です。
ずっとイライラしっぱなしなんですが、お話としては素晴らしかったです。
ここまでの葛藤を書いてくれる作品はそうそうないので、それだけでも読む価値がありました。
【愛すること】までを読むと、やっと安心できると胸をなで下ろします。

5

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