美しいこと(下)

utsukushikoto

美しいこと(下)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×29
  • 萌7
  • 中立4
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
86
評価数
25
平均
3.6 / 5
神率
20%
著者
犬井ナオ 

作家さんの新作発表
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原作
木原音瀬 
媒体
漫画(コミック)
出版社
講談社
レーベル
KCデラックス
発売日
電子発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784065218655

あらすじ

日常の憂さ晴らしに別れた女の服を着て町を歩いていたエリート営業マン・松岡は、
乱暴されていたところを同じ会社の冴えない先輩・寛末に助けられる。
仮の姿・江藤葉子のまま逢瀬を重ねるうちに、不器用ながらも
純粋に自分を想ってくれる寛末に惹かれていった松岡は、
抑えきれぬ想いからついに自分が男であることを告白する。
しかし、待っていたのは思いもよらぬほど強い拒絶だった。
「どんな姿でもきっと君を愛してしまう」
そう言ってくれたはずなのに、どうして――。

叶わぬ愛の苦しさと美しさを描いた木原音瀬の最高傑作を上下巻で待望コミカライズ!
下巻となるこの電子版には、木原音瀬による描き下ろしショートストーリーを収録!
原作小説では描かれなかった二人の後日談は必読!ご期待ください!!

表題作美しいこと(下)

寛末基文,33歳,リーマン
松岡洋介,28歳,リーマン

その他の収録作品

  • Special Short Story

レビュー投稿数7

原作を読み直したくなります。

上巻を読んだ時に中巻があるのか、そのまま下巻で終わるのかととても気になっていました。
そしてやはりというか下巻でおしまいでした。
これはもう原作に誘導する為のコミカライズだと思うことにしました。

下巻はさらに松岡の切なさに苦しくなりました。
松岡の女性同僚の悪気の無さは、知るはずもないことだけどもとても無神経です。そして寛末の愚鈍さにとても腹が立ちました。

それでも松岡は寛末の事を嫌いになれないし、好きなんですよね。彼の寛末を忘れようとする努力と一途さに胸が締め付けられました。

そしてそんな松岡が本当はどんな人物かと、ようやく興味を持ち始める寛末に読者はホッとするのです。

コミカライズ版ではとても気になる場面で終わってました。

私は原作にあったあのシーンがない事が凄く気になったので、原作を読み返そうと思いました。

コミカライズ版で気になった方には是非原作を読んで欲しいです。

4

原作を読もうと思います

原作未読です。
上巻はどちからというと松岡がいつまでも寛末に男である事を言えなかったから、いけなかったんじゃないの?って寛末寄りの気持ちだったのですが、下巻は松岡の立場に寄り添ってしまいました。
どうにかして男であるという壁を乗り越えて、寛末に気持ちを受け入れて欲しい、「葉子」と同じように好きになってもらいたいという気持ちが伝わってきて切ない。

そのために自分から誘いはしたが、無理矢理犯されたような形になってしまい、それも「葉子」に向けられた欲望だったのがまた松岡を絶望させる。

イメチェンまでして寛末を忘れようとするのに、同僚繋がりでまた再会してしまうのがまたまた辛い。
イメチェン後の松岡の容姿が素敵。
もういっそホントに寛末の事など忘れて、紹介してもらった女性とくっつけば良いのに…とかBLにあるまじき思考がよぎりました。

10話の寛末の煮え切らない「どうして君が気になるのか教えて欲しい」にはイラっとし、駅でずっと待ってるのも嫌悪を抱いてしまいそうでした。
ラスト…これはハッピーエンドと捉えていいのかな?
寛末は松岡だけを好きだと言ってくれるのでしょうか?
小説には続編があるとのことで、原作を読めたら続編も是非に読みたいです。

8

どうして恋をするんだろう。何故、好きになってしまうんだろう。

寛末さんはやはり寛末さんで。
『あんな男の、どこが良かったんだろう…。あんな鈍感で、優柔不断な男のどこが。
それでもまだ。好きだと思う、自分が。惨めだ…。』
喉の奥がきゅううと縮まって。息が出来ない。
松岡の、自分が自分らしくいられなくなる程に。激昂して。そんな自分に嫌悪して。
心乱される様子が可哀想で、苦しくて。切なくて。
やっぱり、寛末さんは酷いなぁって。本当に、あんな男のどこがいいのか。
ただ、女性というだけで。美しいというだけで。無条件に愛すると言った男の豹変ぶり。

原作と違って。酔った寛末が松岡を押さえ付けて強姦するシーンは、意外とさらりと描かれていて。私は少なからずホッとする。心の痛みは同じだけれど、松岡が血を流すシーンはやはり目を背けたくなる痛ましさだったから。
それよりも原作に忠実に。少しやつれて、髭を伸ばして伊達眼鏡をかけた松岡が、私の思い描いたそのままの姿だったので、とても驚いた。
原作の挿し絵を描かれた先生の絵をとても愛しているけれど、途中からイメージチェンジを図った松岡の容貌は、犬井先生の描いた松岡の方がピッタリだと思ったから。
ただ、上下巻に収めるには無理があったのか。葉山たち、女性が登場するキャンプのシーンは丁寧に描かれているのに。そこからラストに向かってはやや早急で。途中で終わったかの様な印象なのだ。寛末さんが地元に帰ってからのことや。兄夫婦の手伝いをしながら、独りになって思うことや。それからしばらくして。松岡に再会したこと、それから。
あまりにも時間の経過を感じられないから。本作を読んだだけなら。愚鈍な男に捕まった松岡の、不幸の終わりの始まりの様にも思えてしまう。サイコパスに捕まったと言い換えてもいい。まるでメリバの様に、それは不穏だ。
私はまた原作を読み返す事になってしまう。

描き下ろしにはSpecial Short Story。私はやっぱりまだ、寛末さんを許せない。
けれど、松岡が健気で可愛いから。彼の幸せなら、それはもう仕方がないよね。

6

小説をとにかく読んで欲しい、その入り口になってくれる作品。


原作既読済みです。
原作は間違いなく神作品!
そしてこのコミカライズは、その神作品へと導く第一歩として、とても良かったと思います。
原作既読済みの私もとても楽しめましたし、とても苦しめました…(褒めてる。

松岡がついに寛末に正体を明かし、拒絶され振り回されるのがこの下巻のほぼ全てです。
葉子には「どんな君でも愛する」みたいなこと言っておいて、男(松岡)とわかったらアッサリ切り捨てる寛末には怒りを通り越してほとほと呆れてしまいますが…。
改めて思うのは、性別ってそんな簡単に割り切れるものじゃないのかもってことですね。
BLの世界では男同士という障害はアッサリと乗り越えてしまうことが多いので、「寛末ひどい!」って思いますけど、そもそも性格とか、過去とか、人間関係とか、そう言うことでもなくて、性別という根底そのものから覆されたら、そしてずっと騙されていたとわかったら、寛末みたいになってしまうのは仕方のないことなのかなって、大人になってから思いました。
松岡に騙す気があったわけじゃないから、複雑なんですけどね。
木原先生のリアルと言うか、一筋縄ではいかないこういった描写が大好きです。

ちなみにこのコミカライズは小説でも下巻の途中まで。その続きの「愛しいこと」からが寛末の酷さの本領発揮です(笑)
コミカライズということでうまく上下巻にまとめるため駆け足な感じもあって寛末の酷さはこの漫画の中ではあまり感じられなかったようにも思います。

先程も書きましたが、寛末が本当に酷いのはこのコミカライズの先からでして。
小説の下巻の途中から「愛しいこと」という所謂2章目に入ります。そこからが本番!
嘘つきは嫌いなくせに松岡に割と嘘つくし、とにかく松岡を振り回して逆ギレして振り回して姿消しての、それはもう酷い男です(笑)
でもどこか憎めない可愛さと、不器用ながらも一生懸命さを感じてしまうので松岡も嫌いになりきれないんですよねぇ。わかるよその気持ち。
だからこそ、最後の、小説下巻の166ページ以降が泣けるほど嬉しい…尊い…(細かくてすみません)
そこからだけ何度も読み返してます。逆にその前はあまりにも松岡が可哀想なので元気な時しか読み返せません!
松岡の愛情深さと言うか、一途さにも涙が出ること間違いなしなので、是非未読で気になるよ、という方にはオススメしたいと思います。
さらに続編の小冊子「愛すること」はヨダレが止まらないくらい萌えるのでこちらもオススメです。

ともあれ、犬井先生お疲れ様でした!
コミカライズ版として、私はとても満足でしたので、続きである「愛しいこと」もいつか読めることを祈っています。

木原先生ワールド最高でっす!

9

活字好きならよかったのかな?

うすっぺらッ!

申し訳ない 開口一番 表紙でも帯にでもない 本の厚みに驚いてしまった
そういや 確かにお値段お安めだわ……と 変に納得したけど ←貧乏性でごめんなさいw

如何せん 今まで手をだしたコミカライズで上下巻ものって下巻がムダに分厚いのが多かったもので テヘ



『僕はどんな話を聞いても 君のことを嫌いにはなれません』
のっけからあのメールを思い出して胸くそ悪くなりましたわ 寛末の態度がわるすぎて

そんなに騙されたと腹をたてたのならノコノコ出てこなきゃいいし 無視でも拒否でもすればいい
スルースキルのない自分の幼稚さを他人のせいにするたちの悪さったら…なんて思ったら どっちもどっちなのね


上巻で見せた恋に落ちるまでの緩やかな流れから打って変わって 下巻はさながら障害物競走のよう 

その 一難去ってまた一難のもとを担うのが 最終兵器・めんどくさい女

仲違いしたまま 話の擦り合わせかたも 落とし所もわからないところに 自分の気持ちだけを押しつけて引っ掻きまわす

いいわ 昼メロなみのドロドロ感
なんならもっと ぐちゃぐちゃにかき混ぜてくれてもよかったのに


最後まで『ままならない恋』のもどかしさや哀しさを読まされたんだろうけど それ以上に感じる 固定観念に囚われすぎて 自分の中の感情に折り合いすらつけられずモタつく男の狡さと憐れさ 捨てられない思いと想いへの虚しさ 女々しさ


個人的には諸手を上げて「収まるところに収まってよかった」って終わりじゃなかったけど ん~ よかったんだろうね この二人にしたら


正直 スッキリ感がないので続きがあるのなら読みたいな とは思うけど【続きは小説でッ! 】って話ならこのままでもいいかな

何せ 小説を読むほどの活字好きって訳でもないので

5

上手にまとまっているが

木原さんの最高傑作のひとつだと個人的に思っている『美しいこと』のコミカライズ版。

コミカライズ版の上巻が出たときに買おうか悩んで購入を見送りました。下巻が出たらまとめて買おうと思ったのも理由の一つですが、『美しいこと』の世界観がコミカライズで表現できるのか?と思ったのも理由の一つ。

原作が木原さんで、Holly Novels版は日高さんが挿絵を担当されていらっしゃる。犬井さんはこのお仕事を受けたときは相当プレッシャーだったのでは?と勝手に推測しているのですが。

さて。
内容としては小説版と同じ。

ストレスを、別れた恋人の持ちものを使い女装することで発散していた松岡。
女装していた時にとあるトラブルに巻き込まれ、その時に助けてくれたのは同じ会社で働く寛末だった。

女装している自分(江藤と名乗っている)に惚れてしまった寛末の対処に悩みつつ、寛末の優しさに少しずつ惹かれていく松岡だったが―。

コミカライズ版の方がページ数が圧倒的に少ないはずで、けれど小説の内容をここまできちんと描き切った犬井さんの手腕に脱帽。上手にまとめていらっしゃるなあ、と。

でも、うん。
やっぱり彼らの細かい感情の機微は残念ながら読み取りづらかったなあ、というのが正直な感想。

出会った当初、圧倒的に寛末よりも上の立場でいた松岡。
それが、男だと伝えた途端にその立場が逆転する。

イケメンで、仕事も有能で、寛末に惚れられちゃって困ったなー、状態だった松岡が、寛末に無様にすがる。

そして寛末も。
どんな君でも受け入れる。
そう思っていたはずのその想いは、相手が男だったというだけであっけなく消え去る。

これねー、松岡視点なのでどうしても寛末が悪者みたいになってしまいますが、ノンケの男の人ならある意味当たり前なんですよね。でも、読者は割り切れない。

なぜか。

ここが木原マジックだと思うんですよね。
上っ面だけ繕うことを良しとしない。人間の業を、真正面から描き切る。

が、うーん。
犬井さんの絵柄が優しいっていうのかなあ…。
なんかマイルドなんですよね。
木原作品独特の「痛み」が、若干薄れてしまっているというか…。寛末の狡さとか、松岡の必死さとか。胸を割くような、そんな痛みが、今一つ伝わってこない。

最後の、

俺が寛末さんを好きだってことを 逆手に取らないで

この、松岡のセリフ。
このセリフが、すっごいキモの部分だと思うのですが、うーん…。といった感じ。

けれど反対に言うと、これだけ内容をきちんと網羅しているので小説はあまり読まないという方でも過不足なく内容を摂取できる。そして痛すぎないがゆえに、木原作品を避けてきた方でも手に取りやすい作品かも。

寛末視点の『愛しいこと』もコミカライズして欲しいな。

9

続きも読みたい

コミカライズ版『美しいこと』の下巻です。
分かっていても寛末の自分勝手さと優柔不断さに腹が立ち、松岡のあまりの健気さに苦しくなりました。


元カノの服を着て女装を楽しんでいた松岡が出会ったのは、会社の冴えない先輩・松岡。
不器用だけど一途な寛末に惹かれた松岡は、遂に隠していた真実を打ち明け……と、いう上巻からの続きです。

「どんな姿でも君を愛す」と言った寛末に、〝江藤葉子〟は女装した自分だと打ち明けた松岡。
寛末の言葉に期待していた松岡でしたが、真実を知った途端、寛末の態度は激変していくのです──。

寛末の掌返し。
あんなに愛してると言ったくせに、男だと分かった途端の冷めた態度。
挙げ句の果てに、松岡を葉子として抱くという仕打ち。

小説だろうがコミックスだろうが、寛末の態度には毎回憤る!
中身は同じ人間なのに、見た目と性別だけで差別する理不尽さに腹が立って仕方がない。

それなのに、そんな寛末をいつまで経っても忘れられない松岡。
その気持ちに共感は出来ないけど、一途で健気な思いには心を打たれます。
忘れようとしても再会するたびに意思は砕かれ、強がってみても未練たっぷりな松岡が切ない…。

人から聞く評判で心揺れる寛末にはムカつくし、そんな一筋の光に縋ってしまう松岡も痛すぎるよ。
松岡の気持ちを逆手に取って、思わせぶりな言葉で縛る寛末が許せん!

小説の上巻及び文庫版は、これからどうなるの?というところで終わってるんですよね。
下巻では、さらに寛末からの辛い仕打ちが…。
あー、思い出しただけで苦しくなる。
この先のコミカライズはもうないのでしょうか?
続きも読んでみたいです。

木原先生によるSSでは、その後の松岡が描かれています。
約束もしていないのに、寛末の誕生日を共に過ごすことを期待している松岡が健気過ぎて泣ける。
「恋愛は好きになった方が負け」
2人を見ていると、この言葉が頭に浮かんできます。

小説の早送りを見ているようで、展開は性急。
原作の世界観は守られていますが、心情的な部分のすくい上げは物足りなく感じました。
ただ、絵から伝わってくる感情もあり、コミカライズの良さも感じられる作品だったと思います。
特に、2人の対照的な表情が素晴らしかったです。

7

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