麻々原絵里依さんのレビュー一覧

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

死ぬことのない生とは

今回は死ぬ方法を探す男とある理由で休職中の男のお話です。 

攻様の望みを知った受様が共に行動する事で
攻様が新たな希望を見出すまで。

受様はいつの頃からか
闇に言い知れない恐怖を感じるようになります。

やがて光の無いところばかりか、
閉所でも恐怖を抑えられなくなり
とうとう塾講師の仕事を休職する事になります。

週1の精神科のセラピーでも状況が良くならず
受様は闇に…

6

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

とても美しいラストだった

キャラ文庫&麻々原絵里衣先生のイラストということで予約購入しました。

不老不死をテーマにしたローファンタジー。

不老不死という意味では同じキャラ文庫の『拝啓、百年先の世界のあなたへ』と設定が重なるところがありますが、本作はまた全然違ったテイストのお話となっているところが本当にすごい…!!今回も時代を越えて誰かを思い続ける壮大な物語で、すでに設定的に掴まれちゃっている自分としては…

10

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

映画のようなラストシーン

矢代(受)は山道で轢いてしまった不老不死の男・司波(攻)から、「死ぬ方法を探してくれ」と頼まれます。それを承諾した矢代は司波と共に過ごすうちに不思議な夢を見るようになっていくのですが…というストーリーです。

司波と矢代がそれぞれ語るので、二人の関係がすぐに分かります。必然的に惹かれていく二人ですが、なにせ司波は不老不死。どうなるのかどうするのかというのが気になってあっという間に読んでしまいま…

6

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

二十周年おめでとうございます!

ここ最近の中原一也先生の作品て、外れが無くてどれもがツボを押した萌える作品なんです。

こちらの作品も最初から独特の雰囲気を持っていて、矢代と司波視点でお話が進むので彼等の関係が読者には何となく分かるものだから、不老不死の司波と矢代が選ぶ未来がどうなるのかと目が離せなくて、ページを捲る手が止まらないんです。

間違い無く中盤までの評価は神でした。
そして最後のシーンもとてもドラマティック…

6

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

余韻がハンパない…ネタバレなしで読んで欲しい!

うーん、すごい。
忘れられない作品になりました。
今まで読んだ小説の中でも、相当印象深いラスト…ここに全て持っていかれた。

不老不死の男と、その男が死ぬ方法を一緒に探す青年の物語。
悠久の時をたった一人で生きる司波の深い哀愁、過去への後悔、別れと邂逅…不老不死にまつわる様々な要素をしっかり踏襲した作品になっています。
司波の過去は悲しいですが、当時の時代背景は考慮してもいいのかもしれ…

11

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

号泣してしまった

不老不死の男と、そんな男と偶然出逢い、彼を死なせてあげたいと願う男の物語です。

もうこれ、テーマとしては重すぎるし、胸がちぎれそうに切ないんですよ。
でも同時に、めちゃくちゃ心に響く素晴らしいお話でして。
いや、それまでもボロボロ泣きつつ読み進めましたが、終盤で二人の真実が分かったとき、もう号泣しちゃって。
あまりに悲しいんですけど、同時に感動で胸がいっぱいなのです。
落とし処まです…

17

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

最後の一行の美しさに涙が溢れます

デビュー20周年の中原先生の最新作

不老不死の男と、彼が死ねる方法を一緒に探す男

過去の記憶、夢、現在が交互に語られ、パズルがはまって行くように物語の全体図が現れる

人魚、八百比丘尼なとの民俗学的資料の挿入や過去のエピソード等、またもや新しい中原先生に出逢えます

物語の始まりから纏わりつくような闇と絶望、仄かな明るさと染み入るような優しさ

すべてがラスト一行の美しさに…

14

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

萌えすぎてしんどい。

作家買い。
作家買いですが、挿絵を麻々原さんが描かれていて、発売日を心待ちにしていました。

中原さんはドシリアスなものもコミカルなものも、アンダーローなものからファンタジー要素てんこ盛りなものまで幅広く描かれる引き出しの多い作家さまですが、今作品はシリアス寄り。そしてファンタジー要素を含む作品でした。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





主人公は矢代という青…

13

王子ですが、お嫁にきました 小説

小林典雅  麻々原絵里依 

くすっと笑えて、プッと吹き出して。

作家さん買い。

異世界トリップロマンスですが、舞台はあくまで現代日本。
だから、ファンタジー読むのめんどくさいなぁという私みたいな人でも、苦労せずにスラスラ読めます。

運命の相手との出会いを求めておとぎの国からやってきた純粋培養王子さまと、リアリストではあるもののなんだかんだ面倒見の良い警察官との同居生活。
プラス、王子様のペットであるリスのピム。

私はこのピムの存在に癒され…

6

ドリアン・グレイの激しすぎる憂鬱 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

スピン元より好き!

どうやら私は本シリーズの正祐が苦手なので、こちらのカップルの方が人間らしくて好きだと思いました。大吾と正祐も登場してますがあまり出張って来ないので、それほど気になりませんでした。

白洲の方が人間として共感出来る部分の方が多いし、なんと言っても宙人がこんなに魅力的だとは思いませんでした。

宙人の言葉が段々と理解出来てくる事に絶望する白洲にクスッとしたり、宙人が命を与えた庭の変化と共に白洲…

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