木原音瀬さんのレビュー一覧

恋について 小説

木原音瀬  大竹とも 

「愛しいひと」の素直ヴァージョン?

レズビアンと偽装結婚をした、冴えない公務員・笹川と、気配りのできるブライダル・コーディネーター・朝霞。
地味めな男と、どこか華のある男のカップリングって…「愛しいひと」に似てないか?

もっとも、木原先生作品には、平凡で取り得に欠ける人というのが出てくるので、そこはお約束かと。
どちらもノンケでじれったく牛歩のリズムで進んでいくイライラ感には慣れましたが。
木原先生作品にしては動悸・めま…

2

The drop of summer 小説

木原音瀬 

NOW HERE続編

NOW HERE続編を読みたくて、購入した本作。

仁賀奈と福山の続編。
ラブラブ後日談かと思いきや、やはり、
完全なあまあまにはならないとこがミソですね。

仁賀奈は福山と仁賀奈の趣味のバードウォッチングに行き、
車の中でエチを。これだけ書くと、あまあまじゃんなのですが、
仁賀奈視点での展開なので、仁賀奈にとっての引け目が
なんとも、痛くなります。
若い福山を利用してしまって…

2

恋について 小説

木原音瀬  大竹とも 

ゆっくり進む

実は、同人誌の「The drop of summer」を読もうとしたときに、
本作の番外編も入っていると知り、読むことにした作品であります。
なので、正直に言いますと「強く、読みたい!」と思った作品ではなかったです。
ところがなのか、だからなのか、非常に素敵な作品でした。

ブライダルコーディネータの朝霞は、初めて担当した
顧客カップルの笹川に再会した。挙式では、
あまりに素敵なカッ…

2

パラスティック・ソウル -おわりの章- 小説

木原音瀬  カズアキ 

予想以上の面白さ

おわりの章の発売が遅れて、まだかまだかなんて待っていたので期待が膨らみ過ぎて
でも、その期待を裏切ることが無い内容で満足の1冊になっていました。
前作のキーマンである天才科学者のブロイルスが作った薬によって
運命が大きく動き出した前作の主人公たち、最終章は前作に引き続き翻弄される
主人公たちと、ついにキーマンのブロイルスが登場します。
その一辺倒でないストーリーの内容に度肝を抜かれそして…

9

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

ずっと大切にしていきたい作品

次の日朝から仕事だとわかっていながらも、『寝不足になってもいいやい!』と
一気に上下巻読み切った、大好きな作品です。
もう、胸が苦しいというか、えぐられるというか、なんと言ったらよいか…。
とにかく『この作品に出会えてよかった』と心から思えた作品でした。

どうして木原先生はこんなにも深い物語を書けるのか、そして日高先生の絵も
美しいこと美しいこと…!(シャレか!)

「江藤葉子」…

4

さようなら、と君は手を振った 小説

木原音瀬  深井結己 

淡い狂気のスパイラル

見栄っ張りで浮気性の誠一に憎たらしさを感じる読者って多いんでしょうが、むしろ、相手にされるがまま、全てを受け入れてしまう啓介の方が嫌だった。

いやなんですよぅ、こういう菩薩のような「受け」。
誠一のような身勝手なヤツには「理想」そのものなんでしょうが。

ところがどっこい、チャラ男の誠一は何を思ったか、今までの悪の数々を正して、啓介一筋!5年も待ってしまうという徹底ぶり。
そしてめで…

14

NOW HERE 小説

木原音瀬  鈴木ツタ 

ゲテモノ食いか、はたまた純愛か

冴えない上に無口で、50まで男とも女とも致したことがない(ある意味、社会的アウトサイダー?)なおっさんと酔った勢いで30歳の美形男・福山が寝てしまう――。
ここまではまぁアリかなと思うんですが、その後、なぜか美形の彼は面白半分でおっさんにアプローチをかけていく→リアクションうすっ!→そのうち好きになってしまう→無反応
完全一方通行にもほどがある!なんじゃあこりゃあああ!ステージがいっこもクリア…

9

こどもの瞳 小説

木原音瀬  街子マドカ 

いちいち泣きじゃくる仁が不憫で。

何とも不思議な作品でした。
近親相姦(結果的に)っていう衝撃は実はあまりなかったんですが、自分的にかなり辛かったのは、頭の中が6歳児の仁が、弟である岬のもとに押し付けられたあとに最初はビクビク怯えながら、すぐ泣いてしまう状態でした。
なぜか、泣く原因が直感的にわかってしまった。としか言いようがない。
愛されなかった反動がにじみ出ているとしか思えなかった。
実際、その通りだったんですけどね。…

2

B.L.T 小説

木原音瀬  稲荷家房之介 

主人公は共依存になりやすいタチなのか?

冴えない本屋の店員が出来心で中学生に痴漢するところからはじまる、どこかねじれている恋愛、といったら怒られるだろうか。
主人公・大宮の元恋人はどう見ても、見捨てられ不安、自傷行為、破滅的なセックスにおぼれる境界性人格障害としか思えないし、大宮が恋する中学生もボーダー気味。
すごくブラックな想像なんだが、元恋人を振り切って、新しい恋人、北澤と恋人同士になってまた同じことの繰り返しにならないのか、心…

0

キャッスルマンゴー 1 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

小椋さん×木原さん

「この組み合わせ、最強ですね。」と
迷わず購入してしまいました。

内容は、ラブホテルを経営する親を持つ息子、万と
AV監督、十亀の物語。

小椋さんの描かれる絵がとてもよい世界観を
感じさせてくれます。

子供が、
より良いラブホテルの経営を将来の夢とすることに
否定的になってしまう、大人を描くなど
一般的に考えたら、「そう」子どもに言ってしまうだろうな
ということに、…

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