木原音瀬さんのレビュー一覧

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

何とも言えない作品

最初の感想はBLじゃないです、この作品は文学賞を受けた方がいい。深すぎて自分みたいの者が軽々しく評論できない。前編のWELLで亮介を最後まで好きになれなかったが、こんな性格じゃなかったら、自宅のワインセラーでとっくに二人で死んでった、と読みながら納得していた。皆さんがグロいとおっしゃったが、実際この状況になったらあり得る現実に成りかねない。それより次は誰を喰うだろう?って心配する、犬の次は仲間しか...

2

眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

やっぱり大好き

COLDシリーズを読んだ後に読んだので読み終えた後の余韻はすごく心地いものとなりました。

ゲイ雑誌を通しての文通。冗談で書いたはずだったのに互いに嘘で身を守り2人は合うことになります。攻の高校生・里見はその場で本当のことを話すつもりだったが、受の高校教師・高橋と話すうちにどんどん本当のことも言えなくなります。
そして、最初は「ゲイの気持ちなんてわからない」といいながらも、高橋の優しさに触れ…

6

さようなら、と君は手を振った 小説

木原音瀬  深井結己 

都合の良い男

誠一の不真面目さはイラつく程にわかります。
鬱憤を晴らす為、寂しさを紛らわすため、啓介を抱く誠一。
何も聞かない、誠一を全て受け入れる啓介。完全に都合の良い男。
初恋なんて甘い名前でなく、啓介の誠一への想いは憧れに近かったのかもしれない。
手を伸ばしても掴めないそんな存在というか。

こんなやつ信じられなくなる啓介の気持ちも凄いわかる。
捨てられる恐怖を教えたのは誠一、5年待っても払…

4

牛泥棒 小説

木原音瀬  依田沙江美 

安心して読める木原さん

大学で助手をしている亮一郎は、口のきけない年上の使用人・徳馬に心を寄せている。
幼い頃から一緒に育った徳馬は、亮一郎の癇癪をも受け止めてくれるかけがえのない存在だ。
亮一郎は知らないが、徳馬が声を失った事情には、亮一郎が深く関わっているらしい。
想いを告げて関係を壊すよりも、今のままの関係を選んだ亮一郎にある日徳馬が暇を願い出て……

明治時代が舞台の主従モノ。
ワガママでまっすぐな坊…

6

さようなら、と君は手を振った 小説

木原音瀬  深井結己 

好きなのはわかった、、、解かったけど

萌えがなかったわけではないのだが、いろいろ「ん?」「う~ん・・・」と思ってしまう部分が多かった。
特に受の行動が突飛すぎてついていけなかったってのもある。
好きになる過程、2人の関係をジックリ描いていく部分が少なかったせいもあるのかなとちょっぴり残念に思ってしまいました。
2人は従兄弟で、高校のとき好奇心から身体を重ねてしまった。
受は、抵抗もしなかった。それが思いのほか心地良く、女に振ら…

6

愛すること 特典

ノベルスとの廣末のギャップがほほえましい。

私は電子書籍は読みませんので、オークションで手に入れた小冊子で。本文は2段組みで68ページの読み応えのあるものです。

「美しこと」の結婚式出席の後、廣末を送った先で一夜を過ごし、会社に遅刻したところからの話。

今までの煮え切らなさが嘘のように、毎週末 松岡に会いに来てくれる廣末。あれほど悩んでいた男同士だということも乗り越えて、求めてくれる廣末のラブラブぶりが 本編でやきもき きゅんき…

8

COLD SLEEP コミック

麻生ミツ晃  木原音瀬 

原作より好き…

滅多にないことですが
たまに原作より好きになってしまうコミカライズ作品があり
これはその数少ない一冊になってしまいました。

木原さんの作品は好きと苦手の振り幅が自分の中では異様なほどに大きいのですが
このシリーズはその両方が両方とも見事にがっつり入りこんでいて
総合評価で「萌え」の中間くらい。
いや、どっちもあるんですよ
あまりに「神」な部分も!
容赦ないまでに「趣味じゃない(…

7

COLD SLEEP コミック

麻生ミツ晃  木原音瀬 

この雰囲気がCOLDシリーズ!

コミカライズは、原作を好きであれば好きなだけ、絶対回避してきました。
漫画をきっかけに原作を読もうと思う方も居るだろうし、小説でイメージしていたシーンや表情が絵で補完される場合もあるから、その辺がコミックスの良さだとは分かっているのですが。
原作に思い入れがあればあるだけ、ちょっと違うと「ちがう~!」と思っちゃって、私は別の作品だとは思い切れないので。

それが!
大好きなCOLDシリー…

5

COLD SLEEP コミック

麻生ミツ晃  木原音瀬 

再び命が吹き込まれる

原作既読、CDも聴きました。
切なくて痛くてやりきれない木原作品が、麻生さんの絵によって再び命を吹き込まれました。
自分的に麻生さんって挿絵でも割と痛い系作品のものに描かれる事が多いと思うし、元から持つ絵の雰囲気も淋しそうというか切ないものを漂わせているので、この作品にはとてもピッタリの人選だな~とコミカライズを知った時に思ったものでした。
小説の祭河さんの絵もよかったですが、今回の麻生さん…

7

NOW HERE 小説

木原音瀬  鈴木ツタ 

究極のオヤジ受け

初めの頃は福山はイライラしてるし仁賀奈は常にビクビクしてるしでどうなるんだと思ってましたが、段々と本気になっていくのが面白いように分かります。多分2回目に抱いたときにはハマってたんじゃないかなと。
あらすじを読んだ時点で福山の方が本気になるんだろうとは読めますが、さすがです。その後は全然読めてませんでした。

幸せから突き落とされた瞬間を…!
本気になった途端、最初の頃の弄んでいたツケが回…

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