木原音瀬さんのレビュー一覧

恋について コミック

大竹とも  木原音瀬 

地味にしみるいい作品

あーなんかおでんの大根みたいだと思いました、今。
そんな、もうフツーに生きてるフツーの男がフツーじゃない関係になるまでを丁寧に描かれた作品です。
原作がとても好きだったんでどうかなー?と思ったんだけど、…うん、やっぱり私は原作が好きでした、ごめんなさい。
もちろんマンガも面白かったんですけどね、端折ってある所があって、そこがなんかこう「流された!」って気がしたのが自分の中でダメだったのかもし…

3

牛泥棒 小説

木原音瀬  依田沙江美 

綺譚

【綺譚】きたん
美しく、優れた物語
まさに綺譚だな!と。

時代背景は、まだ戦争がはじまる前あたり?
田舎の造り酒屋の跡取り息子と、年上の使用人の
身分違いの恋・・・

ファンタジーと表記するよりもお伽噺。

癇癪持ちで我侭な主人・亮一郎。
短気な言葉を投げつけはするけれど
後で必ず謝ってくれるやさしい主人。

言葉を失った年上の使用人・徳馬は
見えざるものが見える。…

4

牛泥棒 小説

木原音瀬  依田沙江美 

しっとり系

しかしトーンの選択に「しっとり」がないのでなにを選択しようかしばらく考えてしまった・・・。せつないにしたけどあってるのかな?
読んでて切ないじゃないと思った方ゴメンナサイ。

気を取り直しまして・・・
お話はボンボンの亮一郎が使用人徳馬に思いを寄せてグルグルしている話です。(身も蓋もない・・・^^;)
そこに徳馬の口がきけない秘密がちょっとファンタジーテイストで絡んできます。

雑誌…

6

牛泥棒 小説

木原音瀬  依田沙江美 

タイトルに騙されないでください

このBLらしからぬタイトル、アリなんでしょうか。
アリなんです!(なぜなら木原音瀬さんだから)
このタイトル、確かに間違ってないんだけど、木原作品じゃなかったら手に取りたくなかったかもw

時代もので、ファンタジーです。万人にオススメできる、全体的にまろみを感じる優しいお話。
木原さん特有の痛いストーリー展開はないし(大火傷したりしますが、木原作品の場合、この程度じゃ痛いとは言えないのだ)、性格の…

4

薔薇色の人生 小説

木原音瀬  ヤマシタトモコ 

史上最強のヘタレ(笑)

読むのが勿体なくて大事に取っていた(笑)1作。
あとがきにも書いてあるが、珍しくすでにできあがった恋人同士の2人を、出会いまでさかのぼって描いてある。
出来上がった2人だから最初からアマアマな雰囲気。でも木原さんだし、どこかで痛い展開が待っていると身構えていたら、これまた最後までほとんど痛い展開がなしで、ある意味肩すかしをくらった(笑)でも、ほっと心温まるイイ作品。
刑務所行きを食らった前科…

11

薔薇色の人生 小説

木原音瀬  ヤマシタトモコ 

La vie en rose

まず、表紙のヤマシタ先生の絵に惹かれました。
優しいイエローグリーンの背景とロンちゃんとモモの表情がとてもいい。

最初から主人公二人は恋人同士で、物語を遡っていくような形です。
モモの過去は木原先生らしい悲惨な人生で、最初は暗い気持ちになりましたし、ストーリーにも陰惨な描写はありますが、全体的にはモモとロンちゃんの真っ直ぐな純愛モノです。

お堅くて初心なロンちゃんがとっても可愛かっ…

11

薔薇色の人生 小説

木原音瀬  ヤマシタトモコ 

泣きじゃくってしまった

そんなに号泣できるような作品ではないと思うんですが、なぜかボロボロに泣きじゃくりながら読んでしまいました。
木原音瀬さんがデリヘル業界にやたら詳しいのにも驚きました。知りあいにデリヘルのオーナーやってる人がいて、たま~に事務所に遊びに行ってたんですが、登場するデリヘル嬢について、『こーゆう娘、いるいるw』とか思っちゃいましたよ。彼女たちはたいがいわがままでルーズなんだけど、あっけらかんと明るくて、…

28

ergo vol.5 ~木原音瀬セレクション~ コミック

木原音瀬 

表紙が神!

ergoの表紙カバーは「箱の中」「檻の外」の主人公ふたりのイラストで包まれています。
中には表紙と連動したshort comic「はしやすめ寸劇」という2ページと
大変短いものではありますが、あふれんばかりの愛のひとコマが
草間さかえさんによってコミック化されてます。感動ですv
とにかく美麗表紙を眺めているだけで、作品のファンならば
いろんな想いをはせられるのではないでしょうか?

1

薔薇色の人生 小説

木原音瀬  ヤマシタトモコ 

割れ鍋に綴じ蓋

「箱の中」の脇にでてきたゲイの囚人をモデルにした・・・
とかなんとか(ですよね?)

優秀な兄への劣等感から不良になり
あとはずるずると堕ちるところまで堕ちていったモモ。
二度の服役。
出所したら誰ひとり自分のまわりにはいなくなっていた。
自暴自棄のモモに真剣に関わってくれたのが6歳年下のロンちゃん。

モモは、どーしょーもない経歴に不細工な顔w
ロンちゃんは、まっとうすぎる道…

6

ROSE GARDEN -ローズガーデン(2) 小説

木原音瀬  禾田みちる 

うあああああ 悪魔に泣かされる

どこまでも献身的な悪魔についに泣かされる下巻。
いや、人によっては上巻できていたのかもしれない・・・。

そして天使にも転機が・・・

最後まで天使を許すことが出来るものか!
と思っていたのに、感情の変化は起きるものです・・・。

離れて二人の切ないやりとりがまた胸を締め付けてくる。
そのドラマはあなたの目で確認してください・・・。

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