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木原音瀬 草間さかえ
梅子
軽い気持ちで読む本では決してない。 どんな話であっても結局BLなんだから!と読み始めた自分に後悔した。 現実とリンクして考えざるを得ない、冤罪をはじめとする犯罪、 犯罪者に対する社会の目、出所を待つ家族の気持ち、 そして人間の弱さ、狡さ。 堂野の怒りの矛先のないやるせなさに拳を握り、 喜多川の生い立ちに胸を震わせた。、 それでも自分とはかかわりが薄い刑務所内の出来事。 共感でき…
前巻が重く深い内容だったために、この本を手に取るのにも勇気が必要でした。 でも読んで良かった!!!やっとふたりの幸せそうな姿を見れたから。 そこまでの過程がさらに辛く切ないんだけれど、 今までが辛かった分、些細な二人の幸せがどんなに大きいことかを感じます。 しかし、前巻では共感することへの怖さがあったのに対して、 今回はどの人物の気持ちにも共感できてしまう恐ろしさがありました。 そ…
木原音瀬 祭河ななを
ぎが
最終巻で透の記憶が戻ることは前情報として得ていたが、まさか初っ端からとは思わなかった。 しかしおかげで「過去の記憶を取り戻し、全生活史健忘状態にあった6年間の記憶をなくした透」を語り手とする本作は、『COLD SLEEP』とまさしく対をなす構造になっている。 『…SLEEP』で過去の自分に違和感を持ち不安におびえつつも新たな人生を歩み始めた透は、『…FEVER』では「現在の自分よりも愛され…
木原音瀬 ヤマシタトモコ
ふじさか
前科持ちのダメ男と堅物警官。 題名通り、薔薇色の幸せに浸れるBL小説。 思いっきり愛すること。 思いっきり愛されること。 両方の幸せが、ギュウギュウに詰まってます。 340ページ、値段も高めなんだけど、一気に読めます。 ラブラブ幸せ満タンです。 モモもロンちゃんも末永くお幸せに! 面白かった! 大満足!
つかさ
ほんとに、最後まで驚きの展開です。 ここに来て透の記憶がもどるとは…。 優しい透だったことも、きれいさっぱり忘れて6年前に逆戻り。 よって、優しい透から、怖い透へ…、ケーキからカメラへ…。 いくら6年間別人だったとはいえ、すべての怒りを藤島にぶつけるのが辛かったです。 藤島自身、何も言わずに耐えているのが不憫…。 優しかった透との記念の写真も捨てられちゃって…。 そこまで藤島に辛く当…
前作『COLD SLEEP』の最後で一応思いが通じ合った二人のその後と、前作ではほとんど語られなかった過去の因縁が藤島啓志の視点で綴られる第2作。 前作でとにかく謎だらけだった二人の過去が次々と明らかになるため、藤島の透に対する複雑な感情と事情を説明できないわけが理解できるようになる点は心地よい(尤も、その内容にはさわやかさのかけらもない)。 しかし、彼らに多大な影響を与えた「藤島の母親」とい…
satoki
刑務所の中で出逢い……別れてから6年。 平和な家庭を築いていた堂野の前に姿を現した喜多川。 あの時と変わらない一途な想いをぶつけてくる男に妻も子供もいる堂野は応えることが出来ない。 一方で拒絶もできず、喜多川と一家は微妙な距離を保ち続けるが…… せーつーなーい!! 思わずそう叫ばずにはいられない木原マジック。 不器用でまっすぐな喜多川の想いと、堂野が築いていた本当に幸せな(そう見え…
木原音瀬 金ひかる
むつこ
『WEED』『FLOWER』と続いた三部作の三作目です。『FLOWER』は読んでおくほうがいいと思う。 前作で絶望のどん底に落とされたはずの鬼畜医師(攻)ですが…懲りてないwてか彼も一種の情緒欠落者なんだろうと思った。普通の人が当たり前のように感じることができることを感じられないんだろうなと。でも前作でのトラウマは負っている。セックス最中に前作の恋人の名前を無意識に呼んでしまうほどに。 そんな彼に…
切なすぎて鬱になりたい方は是非お読みください。 そーゆう小説です。痛いです。肉体的な痛さじゃなく、精神的な痛みを感じる小説。 この本はヤバい。 人を選ぶと思う。 主人公は鬼畜な医者(攻)です。『WEED』で脇役として登場したお医者さん。いちおう前作を読んでおいたほうがいいと思う。表題作は読んでなくても大丈夫なんだけど、番外編のショートストーリーは、前作を読んでないと分かんない部分があるので。 …
迷いつつも神です。 木原音瀬ファンです。 器用な男が不器用になる瞬間はいつですか。 自信のある男が自信をなくすのはどんなときですか。 答えは簡単だ。 それは、気が狂うほど本気で恋をしてしまったときだ。 この本には、表題作の『WEED』とその続編の『EVER』の二本が入ってます。 『WEED』はゾクゾクするほど面白かったです。 主人公は医者。極悪です。遊び人です。 ある日、友人と二人で、道で拾っ…