木原音瀬さんのレビュー一覧

さようなら、と君は手を振った 小説

木原音瀬  深井結己 

木原さんらしい作品

むさぼるように読んでしまった。
木原さんらしい作品だった。
『愛してる!』『僕も愛してる!』→めでたしめでたし、にはしない木原さんの毒がたっぷり詰まったハッピーエンドです。強烈に惹かれた。

主人公の誠一(攻)は、木原作品によくあるタイプのイヤな男です。ずるくて、遊び人で、享楽的で。
10年前の高校時代、遊びで抱いたイトコの啓介(受)と再会し、また、なし崩しに関係を結ぶ。そこに愛はない。オモチャ扱…

4

無罪世界 小説

木原音瀬  よしながふみ 

しあわせになってね

思わぬ遺産相続に想像を絶するおまけがついていたので人生が大きく変わっていく男のお話です。

家族に恵まれず17歳でホームレスを味わい、今は詐欺まがいの訪問販売をして暮らしているゲイの山村。
ある日弁護士・有村に呼び出され、父親の兄が死に遺産相続の権利があるが、その代わりにブラジルの原住民に育てられ言葉も何も分からない従弟の世話を引き受けることが条件だと言われます。
無責任な皮算用をし、二つ…

7

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

なぜか攻めの青池が不憫に思え・・

青池は好きだから大河内のために尽くしたいとがんばったのにそれを自分の地位を揺るがす脅威だと思いこみ青池を握りつぶそうとします。
なので青池が大河内 を犬あつかいしようとも、ドッグフードを食べさせようとも、大河内視点で話は進むのに、つい、いい気味だと一緒にもっといじめたくなるという不思議なお話となっています 。笑
しかも、青池のベースは相手に好きになって欲しいというLOVEですから、大河内が振り…

8

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

最後の最後まで!!

いや~・・・ 何と言うか読んで疲れました。正直、「軽く明るくハッピーになりたい」人は読んじゃいけませんね。
元々木原さんと言う作家を知ってる人は絶対そんな事しないと思いますが、表紙だけ見て「あれ?監禁もの?」と興味本位で読んだら、痛い目に遭うこと間違いなしです。
私はライトキハラーなので、全ての木原作品は読めてないのですが、これは大丈夫でした。好きの部類です。

とにかく痛い。お互い血がど…

28

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

個人的に、ハッピーエンドでいいんじゃないかと思う

かねがねからハードだと名高いこの作品。
面白かったです。
結論から言えば、あれ?こんな終わり?結局二人の気持ちの面は?
煮え切らない終わり方かなとも思ったんですが、あとがきを読んでなっとく。よくよく考えれば、愛はあったんじゃないかなと思います。
顔はいいのに性格最悪と名高い大河内。
それに恋をしてしまった青池。
二人の関係は、大河内の破綻した・・・人間臭いといえば人間臭い性格によって狂…

13

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

どうしようも無い男たちの話…

正直評価を何にしようかすごく迷った。
だって自分的には「萌」とは違うんだもの…。
すごい話だ、自分を貶めた元上司を上司の部屋に首輪と手錠をつけて全裸で監禁する、所謂監禁モノ…。

青池の才能に脅威を覚えすごいと思っているくせに、自分の嫌いな相手に気に入られていたからと言うような理由でとことん貶めようとする大河内もろくでもない人間だとおもったが、そのろくでもない男に異常に執着してしまう青池も…

10

oyaji renaissance(合同誌) 小説

杉原理生  木原音瀬  名倉和希 

衝撃のハゲオヤジ受け合同誌

木原音瀬・名倉和希・杉原理生によるオヤジ(受け)本第2弾の1冊目。
名倉氏による衝撃のお題「その1.主人公がハゲであること。その2.主人公が30歳以上であること。その3.脇キャラにパンチパーマかリーゼントを出すこと」に果敢に取り組む3名の(といっても名倉氏は言いだしっぺなわけだが)繰り出す作品のまさしく三者三様ぶりが楽しい。

木原氏の『ラブ&キャッチ』に対する出題者・名倉氏のコメントは「抱…

3

吸血鬼と愉快な仲間たち 3 小説

木原音瀬  下村富美 

とうとう3作目まで…。

えー…攻×受は今の状態での主観でありまして、もし実際が違ってたら後で訂正依頼出しますのでご容赦ください。
それがわからない=エロなしでとうとう3作目まで来てしまいました! BL小説界に詳しくないんでわからないんですけどなかなかない、貴重な状態なんじゃないんでしょうか?
それでも出るのを楽しみにしてるシリーズです。蝙蝠状態のアルのかわいらしさや、分りにくい暁の優しさやかわいらしさ、アルの天然っぷ…

2

NOW HERE 小説

木原音瀬  鈴木ツタ 

意外と王道。

全てを読んでるわけじゃないんですけど、それなりに木原作品を読んできて、今回読後に思ったのは、「木原作品的にかなり王道」って事でしょうか。
性格が悪いと言い切れない程度の性質の悪い登場人物、重なり合ってたと思わせて、全然違う事を考えた二人のすれ違い、結構痛いどんでん返しなど、今まで読んだ作品と、同じではないけど既視間を感じるところがあった。
それが悪いって言うんじゃないです。どっちかと言うと嬉し…

8

NOW HERE 小説

木原音瀬  鈴木ツタ 

木原さんならでは

木原作品でなかったら絶対に読まなかった、50歳の受け。
私にとってはその辺が神作品。

オヤジ同士ならともかく(それはそれでいい)30歳の相手が50歳ですよ。
普通、プロットでもそんなこと考えない……すごいなぁ、と感心しながら読んだ。
読んだ……別に変じゃなかった(笑)

うまくいかない恋は年齢に関係ないし、恋に容姿や年齢は関係ない。
自分自身の持論ではありましたが、お話にはロマン…

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