陵クミコさんのレビュー一覧

諦めきれない恋の橋 小説

海野幸  陵クミコ 

自分の想いにとことん向き合う

恋をしながら自分の内面を深くもぐってさぐり、何がどうだったのかを思い出したりどうするべきか気がついたり…な印象が強かったです。

もう尚弥の片想いが切なくて泣けて。
ほぼ尚弥と高峰の二人芝居な感じでしたね。

仲間内の新年会の後、なぜか高峰の様子が変で断酒すると言ったり、なのにやたら飲みに誘ってきたり…。
尚弥ももういい加減高峰を諦めようとするところが切なく、避けようとしても誘われると…

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諦めきれない恋の橋 小説

海野幸  陵クミコ 

切ない恋が好きな人におすすめです

長年の恋心を諦めるために距離をとろうと決意した藤生に、想い人である高峰から逆にグイグイ来られて困惑する序盤。結構高峰が執着気味でワクワクが止まらなかったです♪寡黙で強面で面倒見の良い高峰が、こんなストーカーみたいなことをするなんて気持ちバレバレ。両片想い匂わせの分かりやすい序盤で、これからの展開どうなるんだーって思ったら、うむむ…。藤生の臆病っぷりがなんとも。最初のワクワクが消えて、切ない方向に向…

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諦めきれない恋の橋 小説

海野幸  陵クミコ 

地味系だけど好きだ

海野先生の攻め好きです〜。今回は若手リーマンの元同級生ものということで必読。書影から切ないイメージを期待したけれど、キュンキュン〜より、なんでそーなるかな笑?的なすれ違いループを楽しむ感じでした。ラブの部分は「萌」に近い感じです。

超少食&偏食の尚哉は、小学生の頃から人生の約半分を同級生だった高峰に片思いしていて、大学までずーっと一緒。就職しても月一で飲みに行くくらい仲良しでしたが、…

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諦めきれない恋の橋 小説

海野幸  陵クミコ 

王道の良さが生きている

幼なじみ。
子どものころからの、拗らせた恋心。

そんなワードにビビッときた腐姐さま、超お勧めな1冊です。




大学を卒業し営業職として働き始めた尚哉には、小学生のころからずっと一途に想い続けてきた幼馴染がいる。高峰だ。偏食で小食の尚哉を気遣い、いつも助けてくれた高峰に秘めた恋心を抱いてはいるが、でも彼に想いを告げるつもりはない。

いつものように飲みに行った席で高峰から禁…

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純情タヌキ、恋に溺れる 小説

安曇ひかる  陵クミコ 

泣いて笑える狸お伽話

「おれはサンドペーパーかなんかですか」
「あはは。まとめ買いしようかな」

シンデレラと人魚姫を合わせてタヌキにしたような、切なくて可愛いお伽話でした。
うまく行きすぎな設定や展開はありますが、ほのぼの甘くてシンプルなストーリーが読みたい気分にぴったり。鼓太郎と折原季史(良い字面!)の会話にも季史同様癒されました。島育ちの鼓太郎が「東京は時差がある」「ラテアートは島人全員の憧れ」「地引網の…

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神さま、お願い ~恋する狐の十年愛~ 小説

名倉和希  陵クミコ 

まさに神

 一途×一途。
 小学生の時に出会い、夏休みの間ずっと一緒に遊んでた。来年の夏も来ると約束したのに来なかった壮志に会いたすぎて、寿命を縮めてまで耳と尻尾を消して壮志に逢いに行くサトが健気。
 再会の仕方がめちゃくちゃ性癖のど真ん中に突き刺さります。まだ中学生の壮志と、見た目が20歳くらいのサト。会えなかった五年の間に、壮志は物凄く成長してたけど、匂いで壮志だとわかる。
 家を知るために、こっ…

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恋するうさぎは先生に夢中 小説

伊勢原ささら  陵クミコ 

うさぎさん

陵先生の絵に惹かれて購入しました。

内容は他の方々が書かれているので感想を。愛しくて切なくて幸せな気持ちになりました。BLを読んで泣いたのは初めてです。陵先生がカバー裏に書かれているように、わたしもこんなうさぎさんに見送ってもらいたいです。

大事な人を送ったことのある方。いろいろな意見があるかもしれませんが、わたしはこの本を読んで、安心する気持ちになりました。大げさかもしれませんが、こ…

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推しと同居で恋は始まりますか? 小説

金坂理衣子  陵クミコ 

推しへの愛が止まらない

陰ながら応援するファンの予想外の幸運


人前に出るのが苦手で、でも芸能界にかかわりたくて大道具の会社に就職した青山心(受け)。
心の推しは人気絶頂の神崎敦(攻め)。
舞台裏でもスタッフへの配慮も欠かさない人格者の神崎が実は片付け下手で、それなのにお宅訪問なんていう企画が断れないと知った心は自宅を提供することになります。
「神崎が住んでいる部屋」をモチーフに内装を考えただけあり、神崎の…

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花嫁男子 -はじめての子育て- 小説

金坂理衣子  陵クミコ 

おまけして萌で。

再読。
かわいいお話ではあるけれど、ちょいちょい引っかかる。

まず最初の「男の花嫁募集」がそう。
男の花嫁設定にするために無理やり考え出した感が……。

それと、四歳の愛息子が日本に帰国する時に一時帰国すらできない蒼介パパの仕事ぶりも‥‥。
アフリカの危険地帯で電力開発支援という立派なお仕事ではあるけれど、ワークライフバランス大事……って思ってしまった。

そして俺には蒼介のた…

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白獣の君と美味しい初恋始めます 小説

小中大豆  陵クミコ 

猟師に助けられた睦 ジビエ料理の「めし屋」

長く厳しい飢饉の年、山に捨てられていた子供、
子供を猟師が助けて、めし屋の主に託す。
睦と名付けられ、物知りのめし屋の主に養育され、主の死後に店を継いだ睦。

陸はある日、美貌の剣士に助けられる。
その後日、手負いの獣が店に訪れて、睦は介抱する、
人語を操る、大きな白い犬の妖怪は、名を不知火丸と告げる。
睦の手料理が上手い、肉の処理が上手いと褒める。
手負いのモノノケを、最初は厩(…

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