和泉桂さんのレビュー一覧

Short Pieces vol.5 小説

和泉桂 

和貴さん、あなたって人はッッ!!

毎度毎度、深沢の見事な調教っぷりには驚かされるばかりなのですが、今回は深沢だけでなく和貴も実は相当にスゴイんじゃないかと思いました。
いつもどおりの泣かせっぷりではあったし、いじめっぷりではあったのですが。
まさか最後の最後でそんな種明かしだなんて思ってなくて。
和貴って人は本当にどこまで深沢に溺れてるんだろうかと。
明らかに和貴の世界は深沢でできてる気がします。
そう言われた言葉、思い…

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宵月の惑い~桃華異聞~ 小説

和泉桂  佐々成美 

メロドラマ

時代・異国・遊郭ものは初チャレンジだったのですが
まさに、メロドラマですね。
たまの気分転換に、こういった味もいいかも な感じでした。

主人公はツンデレです。
義兄を思う余り、迷惑掛けたくなくて遊郭で男を買う。
そこで異色の経歴の純粋な攻め様に出会って、心を溶かして相愛に。
しかし、家の商売が失敗するせいで売られて、攻め様に助けられ。

すべてが愛の力なのです。
メロドラマだ…

1

宵月の惑い~桃華異聞~ 小説

和泉桂  佐々成美 

幸せが見つかってよかった

第1作目の『宵待の戯れ~桃華異聞』で出てきた人物が、改めてメインとして登場。
姉の旦那様に恋い焦がれ、叶わぬ想いを抱えて苦悩したり、ようやく義兄を吹っ切って好きだと想える相手を見つけたけれど、そう簡単には上手く行かないんですよねぇ。

水揚げの時に、手取り足取り閨の作法を照れながら教える彩夏が、すごく可愛かったんです。
そりゃ、今まで何も知らなかった瑛簫が、彩夏に惚れちゃうのも無理からぬこ…

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春待月 小説

和泉桂 

「犬」であることの切なさ。

1、冷たい情熱(辻谷×安達)
恋人とはいうものの飼い主と犬という関係の2人。
犬としての安達の立場がなんだが切なかったです。
安達はずっと辻谷に対して愛情を持って接してるんだけども。
犬という立場上、自分から連絡はできなかったり(呼ばれたらすぐ行く)、辻谷の犬は自分だけではないかもしれないと怯えたり、飽きたら捨てられるだけだと思ってて。
いや、本当は自分から連絡を取ることもできるけど、そ…

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焦がれる愛のリミット 小説

和泉桂  高久尚子 

華麗なる当て馬にご注目。

「プライス」シリーズのかわいい受さん・尚也のお兄様であらせられる怜史さをメインにすえたお話です。
家柄も良く頭脳明晰、容姿にも恵まれおまけに仕事が出来るという完璧人間の怜史は、人と深く関わることについては非常に不器用です。
そんなツンツンした怜史が、時に強引に、時に優しくモノにされてしまうわけですが。

正直、んなこたどうでもいいんだよッッ!!というのが私の感想です。
なぜなら「プライス…

1

雪、ひとひら 小説

和泉桂 

本当はそばにいられるだけで幸せv

「前夜」
深沢が出張から戻るまで2日。
なんとか耐えてきた和貴だが限界は近く、深沢の部屋に忍び込む。
深沢の香りに包まれた和貴はどうしようもなくなって…。
手を伸ばしかけたところで出張を早く終わらせて帰って来た深沢からお仕置きをされることに。

相変わらずの可愛がられっぷりです。
そして、深沢も相変わらずの可愛がり方。
それで成立してるのはやっぱり2人の間に愛があるからで。
更に…

1

Under the Moon 小説

和泉桂 

やっぱり和貴はかわいい。

「夜ごと蜜は滴りて」番外編。
深沢×和貴

温泉にやってきた2人。
始終抱き合っていた2人にはゆっくり温泉に浸かる暇もない。
ようやく温泉に入れた和貴だが…。

どんな場所にいてもちょっとした刺激にも弱くて、結局は深沢を欲しがらずにいられない和貴が可愛いです。
深沢の調教の成果なのか、かわいそうな言葉でおねだりとかさせられてますが。
それでも、相手が深沢だから和貴も出来るんだろう…

1

短夜 小説

和泉桂 

この2人だからセーフでした。

清澗寺家シリーズの深沢×和貴の番外編です。
今回は、深沢が1週間ほど出張に出ることになって、その間、和貴が遊びまわらないように約束をさせるのですが。
口約束だけでは信用できないからと………。

はっきり言ってしまえば、多分、個人的にはこの2人以外ならアウトだったかもしれません。
さすがにそれはちょっと…と引いたかもしれません。
一重にこの2人がすごく好きなので、この2人ならアリかなと思…

2

紅楼の夜に罪を咬む 小説

和泉桂  円陣闇丸 

人は心と躰が満たされて至上の快楽を得る。

「紅楼の夜に罪を咬む」
今回は番外編的位置づけになるのでしょうか。
国貴(長男)の元同僚・浅野とその浅野さんが上海に渡って出会った妓楼の主人・天祐。
好きとかそういうのよりも執着に似た何かで。
「この男に殺されたい」と思い、殺されるためには相手にもそれなりのレベルになってもらわなくては、みたいな感じで。
恋愛恋愛って感じではなかったです。
今までのシリーズの中ではなんか一番すっきりして…

2

宵月の惑い~桃華異聞~ 小説

和泉桂  佐々成美 

違いすぎる故に相手が見える

今回は義父の借金の為桃華郷に売られた元坊主と
亡き姉の夫の代わりに桃華郷で男妓を買う商人のお話。

二人の出会いから紆余曲折を経て所帯を持つまで。

受様の実家は商家でしたが両親に商才が無く没落、
姉が大店の跡取り息子に見初められて嫁ぐ際に
一緒に婚家に引取られます。

しかしその姉は早世、
客あしらいが得意だった受様は
義兄の店で接客や買付けを手伝っています。

優しい…

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