和泉桂さんのレビュー一覧

雪、ひとひら 小説

和泉桂 

清(閑)寺の次男編

深沢の変態に、されたい放題な和貴特集。
薄くて小さいサイズの本ですが、2段組びっしりで、思いの外ボリュームあります。

この清閑寺シリーズ、実は、次男編だけは苦手。
っていうか、深沢が苦手。
この本でも、一話目の『前夜』は、完璧に、深沢と和貴のプレイのみの話なので、、、
2話目『幕間』の伏見と和貴に、深沢の関係性が見えるお話とか、
3話目『それから』みたいに、「やってない時に思ってい…

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月宮を乱す虎~神獣異聞~ 小説

和泉桂  佐々成美 

素直になるとこんなにかわいいのか!!

中華風無国籍ファンタジーです。
この作品は「神獣異聞」シリーズの第2弾本作のみでも十分に楽しめます。

お話はある国の王子・翠蘭とその学友として見染められた?奎真との長きに渡る愛憎の物語。
一時は一緒に過ごした2人だが、奎真は里に帰されて翠蘭は1人に。
それでも奎真の身を案じ行方を捜したりしていたのだけれど。
そんな中、突然の再会があり。
身寄りがないと言っていたはずの奎真から養父の…

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神子を娶る蛇~神獣異聞~ 小説

和泉桂  佐々成美 

変なトコで鈍い攻様です

今回は邑の祀る廟の番人で受様を拾った義兄と
義弟で神獣・玄武の花嫁に選ばれた神子のお話。

二人の出会いから紆余曲折を経てまとまるまで。

舞台は玄武の守護する琴。
しかしなぜか近年の琴は痩せて無残に荒れ果て、
多くの民が飢えに苦しむ生活を送っています。

二人の出会いは攻様5才の秋。
冬用の薪を拾っていた邑外れで
攻様は泣きじゃくっていた赤子を見つけます。
彼は攻様の必死…

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薔薇の調律 小説

和泉桂  あじみね朔生 

「薔薇の飼育」とは…。

教授の代理として参加したワインスクールで出会った郁と榛葉。
郁は榛葉に好感を持ち連絡を取るようになる。
そんな中、郁の父親の会社が倒産に追い込まれ病気が発覚し。
金銭面で困っていた郁に榛葉はある提案をするのだが…。

少し盛り上がりに欠けるお話だったような印象を受けました。
榛葉の夜の顔は『薔薇の飼育』というお気に入りの「薔薇=人」を見つけては「飼育=躾」、そして売りさばくというような…

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プライス&リミットシリーズ総集編 小説

和泉桂 

お兄ちゃんが一番不器用

タイトル通り、「プライス」と「リミット」シリーズの、瀧口兄弟の同人誌番外ストーリーの総集編再録集。

「プライマリー・ラブ」プライス
背伸びしたい尚也と、桐生のお仕置きプレイ。

「Midnight Bleu」プライス
尚也と桐生の甘甘デート。

「Sweet & Sugary Night」リミット
久しぶりに威彦と会う怜史、素直に会いたかったと言えなくて。

「Sh…

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貴公子の求婚 小説

和泉桂  佐々成美 

BLでなくてはならない話

『姫君の輿入れ』がおもしろかったので、こちらも読んでみました。
攻の親友、書物オタクの人の話。そのチョイスにえーって感じですね。地味な貧乏公家、きっとヘタレ…。と思ってたら、設定にめちゃめちゃ笑った。家人に書物を燃やされないため、後ろ盾になってくれそうな姫君を探すことになり、夜這いしたら家を間違えて、その家の男においしくいただかれてしまう。その感想が「珍味」ってひどくない? BLでなければありえ…

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宵闇の契り~桃華異聞~ 小説

和泉桂  佐々成美 

成り上がりのツンデレ

桃華異聞の第二弾は、東昇閭のナンバー2莉英のお話です。
第一弾の聚星の話は、がっかりしてしまったので次は挽回してくれよという望みをかけて、、、多少浮上いたしましたよ。

莉英は、貧しい家を助ける為兄青林と一緒に桃華郷に売られてきます。
幼いころより病弱で、病のせいで顔に痣や傷痕があり、醜い面相だからと忌み嫌われているのですが、そんな莉英を愛する兄が売られる時に心配して、一緒でないとという条…

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宵待の戯れ~桃華異聞~ 小説

和泉桂  佐々成美 

ショタでした

雨彩夏が主役の「宵月~」がメロドラマ張っていて、萌えましたのでそこに登場した東昇閭のナンバーワン聚星のお話と、期待して読み始めたのですが・・・
「宵月」の時、男を抱く側の妓娼は滅多にいなくて、難しいと書いてあったのですが、攻めの聚星はナンバーワンでいられるって?
今更ながら疑問符が飛ぶ始末。
というのも、聚星が結ばれて桃華郷を離れる相手となったのが、たった14歳の世間知らずのおこちゃまだった…

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姫君の輿入れ 小説

和泉桂  佐々成美 

平安の恋の駆け引き

最近、何冊か女装ものを読んだのですが(女装フェチではないです)これが一番おもしろかったです。話の作りもしっかりしているし、平安のしっとりさもある。難しい漢字もいっぱいでした(笑)。
あらすじ読んでわかってたのだけど、姫として育てられた少年が受。とりかえばやではないので、美しい公達が忍んできても逃げられない。BLですから。妖しいまでに美しい攻の人に正体がいつバレるかハラハラで、嵐の夜に強引に奪われ…

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蘭閨館の虜囚~建築家・饗庭蓮~ 小説

和泉桂  門地かおり 

表紙買い

作品数の多い和泉さん、
私的にはハズレがないんで、後の決め手は絵描きさん。

って事で、この作品の挿絵は門地かおりさん。

お話は、大正から昭和初期にかけて、建築家「饗庭蓮」の建物に纏わる連作シリーズとして刊行された2冊のうちの、2冊目。
シリーズ第1作を読んでいないので、この「饗庭蓮」については全くわからない。
もっとも、この作品の中でも、主人公・篠田唯が、
「謎に包まれた饗庭蓮…

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