洸さんのレビュー一覧

詐欺師は恋に騙される 小説

  小山田あみ 

甘えたでかわいい詐欺師。

久しぶりに読み返したのですが、多分私、久しぶりに読み返す度に何度でも、そうだったΣ(゚Д゚)と我に返るハズ。


受け様は詐欺師の里見。
幼い時に母親に捨てられ詐欺師だった養父に拾われて、以来、詐欺の手伝いをして育ち、詐欺師として生きてきた。

そんな里見が外交員として潜り込んだ保険会社で再会したのは、子供の頃に騙した相手の宇崎。
こちらが今回の攻め様です。

里見の素性はすっか…

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好みじゃない恋人 小説

  小山田あみ 

最初の誤解が

香月がかわいい。最初に八木の誤解から可愛いタイプが好みだって聞いてしまったせいで、自分の思いを打ち明けられなかったという切ないラブストーリーでした。
両者とも、最初からゲイなので、まぁゲイ同士でも好みもあればすれ違いもあって、異性間でも仕上がる恋愛もの(要するにBである必然性が薄い)という感想です。

なまじセフレになっちゃったために、かえってそこから抜け出すことが出来ない状況にはまり込んで…

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オーナー指定の予約席 小説

  須賀邦彦 

健気受けと頼りないスパダリ

薄幸な受けが、裕福な年上男性に見初められ…的な身分差BL。

主人公は、シェフ志望でイタリアンレストランで働く久哉。
今は一人暮らしで生活も落ち着いているけれど、母親が「女」である自分を最優先する毒親。子供の頃から何度も置いてきぼり、何度もネグレクト。
だから久哉は大切な人は去っていく…という諦念を持って生きていた。
そんな彼が密かに想っているのが、レストランオーナーの鳴瀬。
しかし、…

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機械仕掛けのくちびる 小説

  須賀邦彦 

もっとザマァを!

2005年発表作品。

前半〜終盤まで、かなり好きな展開!
学生時代からの片想い。
恋が終わったら飽きられて離れるしかない、だから恋人よりも頼り頼られる相棒/参謀でいたい…だからこの心は押し殺す。
そんな受けの鋼のようなメンタル。
対して攻めはカリスマ性のある魅力的でリーダーシップのある風間。
勿論恋の相手は途切れなく、男も女も問わず。
今、受けの相沢は風間の後を追って入社した玩具…

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捜査官は恐竜と眠る 小説

  有馬かつみ 

海外風のテンポが良くユーモアのある会話が好き

恐竜と恐竜の化石に目がない古生物学者のサイラス。
ある日、発掘現場で恐竜ではなく頭を銃で撃ち抜かれた人骨を発掘してしまったことから始まる物語。
殺人事件を発掘した現場へと捜査に駆け付けたのは、青みがかった印象的な緑色の瞳を持つ、美しいFBI捜査官・リンだった。

アメリカを舞台に繰り広げられる事件もの。
いやはや、面白かったです。
読みやすい文体と、正反対な2人が繰り広げる恋模様にプラ…

1

好みじゃない恋人 小説

  小山田あみ 

導入から無理がある、違和感がいっぱい

初っ端から強引に進められるストーリーは、展開にかなり無理があるように感じた。台本感が酷く、こうもっていきたいという作者の意図が全面に出ている。もっと自然な流れを作ってくれると、物語世界に入り込みやすくて良かった。

受けの香月は、見目麗しいわりに自信が無く虚勢だけは一人前という二次元定番のキャラ設定。内面が女々しく乙女すぎるのもBLのお約束。攻めの八木は中身がガキ過ぎて魅力を感じなかった。

2

報酬を払ってもらおうか? 小説

  榊空也 

テキサス野郎とFBIのバディ…だけどソフトよ。

洸先生による武闘派何でも屋とFBI捜査官のバディもの。
…といえば期待は高まっていたのですが、結論から言うと期待していたよりもソフトでした。

援護なしの極秘任務でエルパソに来たFBIのマックスが、ワイルドな地元の何でも屋・ハンターの助けを借りて麻薬組織絡みの危険な人探しに取り組むお話。
ゲイのハンターがマックスと組む報酬としてカラダを要求し…というのがBL展開のはじまりなんだけど、なんか…

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好みじゃない恋人 小説

  小山田あみ 

萌える〜……でも。の残念賞

評価迷う…
冒頭から終盤まで、すごく切なくて、ドキドキして。
心が揺さぶられたランキングから言えば「神」評価に近いくらいなんだけど…

主人公はイケメンリーマンの香月。
モテるゲイだけど、心には鬱々としたものを抱え本格的な恋愛はできないでいる。
同期入社のかっこいい八木が偶然ゲイで……
…という設定です。
色々誤解があって八木と香月がセフレ関係になる、でも本当は香月は八木に惹かれて…

1

常夏の島と英国紳士 小説

  みずかねりょう 

お貴族出身イギリス紳士が、刑事?

警察機構・軍事方面はアメリカに追随するしかないイギリスも、貴族出身( ギョエー!!(°▽°) のエスプリ漂う刑事が活躍するこの一冊は、ハワイが舞台。
 作者お得意(?)のアメリカナイズされた臨場感立つ語り口調が、マフィア暗躍が絡む事件の陰湿さや、酷薄な場面の暗いイメージを抑制し、軽く読める仕上がりになっていますが、なんのなんのなんのストーリーがなくても成り立つような、キャラ立ちが良かったんで読後…

1

パーフェクトな相棒 小説

  亜樹良のりかず 

銃撃戦中、愛しい男を庇う男気にシビレル……

アメリカ、刑事、CIA.FBI.特殊部隊関連ものといえば英田センセも大好きだが、洸センセのとは異質な萌えを補い合うように読んでいます。
 外国小説のようなリズムと乾いた、けれど決して軽くはない重厚なインパクトに不思議な吸引力があるこの作品。
 
 今作品は2008年ものです。あらすじを読んだ時は駄作を紹介するような文面なので、不安だったけど、読み始めてみたら極上エピ満載の深〜い秀作でした…

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