ひたきさんのレビュー一覧

その刑事、天使につき 小説

剛しいら  ひたき 

天使

剛先生の作品に登場するキャラクター、って言うか、剛先生の作品自体が、基本的に性善説で前向きな物が多くて、これもそんな作品。

主人公は、外国語担当の刑事。
瑞希は、子供時代を言語学者の父に付いてアフリカの各地を回って過ごしたために、アフリカの部族ごとの各言語や、それぞれの部族の考え方の違いなどがわかっている、
そんな彼が、冤罪事件に巻き込まれたあるアフリカ人の事件を担当して、出会った検事・…

3

DESPERADO series WILL YOU LOVE ME TOMORROW 小説

柏枝真郷  ひたき 

明日を求める者と明日がいらない者

クラークとアンソニー、二人の物語の第3弾も、複雑に絡み合う人間がテーマ。
事件の陰に切なく哀しく愚かしい程の思いが隠れてる、そんなストーリーでした。
そしてお馴染みの主役の二人、暮らし始めて1年が経過している恋人同士だけど
やっぱり互いに過去を未だに忘れていない事が、忘れると言うよりこだわりとして
残っているが、今回はそんな思いが表層に現れるような展開で切なかったです。

アンソニーは…

2

DESPERADO series AS TIME GOES BY 小説

柏枝真郷  ひたき 

大切な人を失った慟哭と心の再生

「デスペラード」シリーズ復刊第二弾も推理サスペンス色の濃いお話で
今回はガス爆発心中事件の当事者の年の離れた弟からの依頼&攻め様の義父で
優秀な弁護士からの無理やりの依頼で動くことになります。

このシリーズの作品は、ホントに奥が深いのですよ、何気ない前半のやり取りの中に
ある種の事件のきっかけが隠れていたり、偶然が引き起こしてしまう悲しい悲劇が
あったりとさらっと読める作品ではないの…

1

DESPERADO series 500MILES 小説

柏枝真郷  ひたき 

根底に流れる”心”

作者さんが初めて小説JUNEに掲載された記念すべき作品だそうです。
デスペラードシリーズは4話からが単行本化されており、1.2話は同人誌にて、ということで、この3話にあたる話しは当時のJUNEを見ていない人にとっては単行本未収録作品のお目見えになるのですね。
そして『HOME AGAIN』は過去の単行本『時が過ぎゆきても』の中に収録されている作品で、この本の表題とリンクした時間軸のお話が再録。…

5

DESPERADO series 500MILES 小説

柏枝真郷  ひたき 

多様な愛情が垣間見える

既に絶版になっているものもあるDESPERADOシリーズの新装版の作品でした。
元刑事のクラークと元男娼のアンソニー、二人の出会いから半年くらいの話で
BL的にはどうなんだろう?なんて思うくらい探偵もの尽くしな骨太ストーリー
これだけ読むと、別に設定が男同士でなくても成立しちゃうんじゃない?
って感じる事も多々あるのですが、同時収録されているHOME AGAINを読むと
アンソニーがクラ…

4

仮面の恋 小説

綺月陣  ひたき 

化粧で偽る

至〔受〕は思いっきり化粧をし髪にメッシュも入れて夜の街を彷徨っては援助交際するという快楽的な生活を送ってます。
ある時、至はとりわけ目立ついい男をみかけ、その彼が人探しをしているのをいい事に、「そいつを知っている」と嘘をついては室岡〔攻〕をあちこち引っ張りまわし、また電話で「いまそいつと居る」とまで嘘を付いて彼を呼び出したりをもします。
でも最初はただからかい半分な至だったんですが、途中から室…

2

ひかげの薔薇 小説

鹿住槇  ひたき 

萌えます!

電子書籍で読みました。

不倫もの。
と言うと敬遠されそうですが、こちらは攻めと奥さんが特殊な関係なので、ドロドロさは全然ありません。

まず社長と愛人、って設定だけで萌えますw
攻め御倉の執着っぷりがいいッ!
とにかくカワイがります♪
溺愛攻めサイコー!!!
陽カワイイあまり、ネクタイでしばってお道具攻め・・・・なんてオイシイ場面も(≧▽≦)
すっごく溺愛攻めに萌え萌えしながら読みました。

御…

4

愛にふれさせてくれ 小説

夜光花  ひたき 

執着攻

帯『不幸にするとわかっていても、お前への執着を捨てることができない…。』

大好きな執着&心に狂気をはらんでる攻ですよ、わーい。
そしてこれまた自分の大好きな地味系の平凡気味受です、わーいわーい。
やはりこの位の容姿と性格の受にですね、攻が執着しまくるってのが萌える訳ですよ!!
これが平凡地味系受萌えの神髄!!!ビバ執着攻!!

続き物なので前作を読んでおかないと色々分かりにくいです…

1

月下の縁 小説

水原とほる  ひたき 

ラストシーンが『神』です。

おいおい、と思う所もありましたが、ラストシーンはとても良かったです。
あの別れから十数年ののち、祖国でない地で一瞬すれ違うだけの二人連れ。
穏やかで綺麗で、たぶん幸福なのだと思わせる描写が、あの時からの彼等の人生を想像させて、ウルッときました。
綺麗事でない、苦労や戦い、挫折や痛みなど、二人で乗り越えてきただろう歳月を慮ってしまいます。そして、残された者達の上にも、平等に時は流れたのだと、ラ…

2

灼熱を呼べ 小説

夜光花  ひたき 

ミステリと恋愛の絡め方

夜光花さんの作品で、現時点ではこれが一番サスペンス要素と恋愛との絡み具合の出来が良いんじゃないでしょうか。あ、ファンタジー要素有りは抜いて、ですが。

冒頭は夜の高校に竜治[攻]が友人と共に忍び込むシーンから始まります。
そこが裕也[受]との真の出会いと言っても良く全体を通しても意味のあるシーンなのでちょっとじっくり読んでおいた方がいいかも。
裕也が地味系メガネ受で職業が調律師というのも好…

2
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