彩景でりこさんのレビュー一覧

蟷螂の檻 1 コミック

彩景でりこ 

少しずつ毒に侵されていくような読み心地

色っぽい表紙と昭和アングラ感が漂う怪しい雰囲気に釣られて軽い気持ちで読み始めましたが、予想以上に引き込まれるストーリーだったので一気に2巻まで読み終えてしまいました。読み終えた後も作品の毒に当てられたようなクラクラとした余韻が残っています。本当におもしろい作品に出会えたと感動しました!

あらすじは今更なので省きますが、これはただの主従・下克上モノではないです。育郎の抱えるトラウマや孤独に寄り…

8

蟷螂の檻 3 コミック

彩景でりこ 

四巻を待ってから読むのもありかも。

二巻が気になる終わり方だったので、手に入れるやいなやすぐに読みましたが、早急だったかも…と思わせるくらい私には痛々しくてツラい内容でした。

絡みが多い巻にも関わらず、目を爛々とさせて何度も読み返すどころか、病んでいる人に萌えを感じる私でさえ、読み終わった後はどんよりとした重苦しい気分になりました。好きな想いが強すぎて執着するなら、それがどんなむごい仕打ちになったとしても受け入れられるのに、一…

14

蟷螂の檻 1 コミック

彩景でりこ 

淫靡で禁忌に満ちた作品。

妖艶で淫靡な雰囲気が表紙からも漂ってきて、吸い寄せられるように買った1,2巻。新巻が出るにあたって読み返しましたが、やっぱりいいです。

時代設定が昭和初期ということもあって、異質なモノを排除しようとしたり、隠匿しようとする風潮が強く、現代物以上に禁忌に触れる感じがたまらなくそそられます。

日も差さない薄暗い座敷牢に幽閉された障碍のある異母兄・蘭蔵と彼を溺愛する父親の愛欲の日々、それを目…

4

蟷螂の檻 3 コミック

彩景でりこ 

ドロドロ感、増してます

『蟷螂の檻』の3巻目。発売を楽しみに待っていました。

前巻までのネタバレも含んでいます。ご注意を。






2巻の終わりで、ならず者に襲われた蘭蔵を守るために、彼らを殺してしまった西浦くん。
のシーンからスタート。

そこに現れたのは典彦。
「蘭蔵を守るため」に、典彦が西浦くんに指示した内容は…。

初っ端から典彦がめっちゃ怖いです…。もうホラーです…。

9

チョコストロベリー バニラ コミック

彩景でりこ 

正三角関係

こんな綺麗な正三角形見たこと…いや読んだことない。BLだからこそできる代物。

歪みまくってるタケ拾に巻き込まれちゃうミネの可愛さったらないですもう。
好きを共有してきた二人の均衡が、ミネの存在によってジワジワと崩れていくのがたまらなく萌えるし、丁寧に描かれていて素晴らしい。
共通しているのはミネに対する独占欲という変化。
ミネの心は拾に、身体はタケへとある種わかりやすく二分化していきま…

4

LOVE&CATCH 小説

木原音瀬  彩景でりこ 

笑いとリアリティーのある生々しさが絶妙

堀内のことを嫌いにもなれないけど、好きにもなれない渋谷(攻)と一応付き合ったはいいが、好かれていないのではと不安な日々を送る堀内(受)。
付き合うきっかけはありえないのに、二人のやりとりは人間らしい生々しい部分があるので惹きこまれます。そして受けは禿のおっさん(笑)コンプレックスを笑ってはいけないと思いつつも笑ってしまうし、いい年したおっさんの乙女のような恋心は非常に痛いです。
この二人が本当…

5

彩景でりこ同人誌作品集(ジュネット編) コミック

彩景でりこ 

本編とは攻め受け逆のカプがいます。

以下の内容が収録されています。

Psychedelics 001(同人誌)
Psychedelics 002(同人誌)
Psychedelics 003(同人誌)  
Psychedelics 004(同人誌)         
純愛エロ期 購入者特典小冊子
エロまん 特典ペーパー

JUNETで発行された以下の作品のカプたちが登場しています。

「純愛えろ期」「相愛えろ期…

2

恋愛スイッチ コミック

彩景でりこ 

笑える!

面白かったです。声あげて笑ってしまいました。

ギャグはギャグでも絵面で笑わせたり、ぶっとびシュール系ではなく、台詞を読んで理詰めな感じで笑わせる類なので(故に文章も多い)、何も考えずに頭を空っぽにして笑いたいというのには向いていないかな。
でもそこが何度読んでも飽きず、読むたびに笑えるところなんだと思います。そして、エロはないのでエロギャグ系でもありません。

常時目にお星さま入りのキ…

2

犬も喰わない コミック

彩景でりこ 

面白い

流石でりこサン!というべきか。
決してハッピーエンドなお話しではないのですが
見せ方がうまいというか、展開のもたせかたがうまいというか。
思わずゾワっとする展開でしたね(´・ω・`)。
なぜこうもうまくかみ合わないのか。

好きな人がいる。
でもその好きな人には別に好きな人がいる。
けれど、好きな人は好きな人に直接触れることはない。
必ず、その好きな人他人を介して好きな人にふれる…

3

LOVE&CATCH 小説

木原音瀬  彩景でりこ 

新たなる試み

木原音瀬先生すごい好きなんですが、今回も面白かったです。
あらすじを読んだとき、「うわ痛そう…」「これは…萌える…のか…?」と、どちらかもしくはどちらの属性も兼ね備えた作品が多いですが、今回は一見ゴリゴリに後者の方でした。
別にハゲは嫌いではないし、大学時代の教授にスキンヘッドで陽気な社会学の先生がいたので、私はハゲに抵抗を持ってはいませんでした。しかし、萌えるのといけるのとは違います。
ま…

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