彩景でりこさんのレビュー一覧

蟷螂の檻 2 コミック

彩景でりこ 

蘭蔵が唯一の癒し

勝手に上下巻だと思っていたらまだまだ終わりませんでした!
でも、ここまで読んでもイマイチ典彦の目的がわかりません。典彦は育郎の味方なのか?それとも何か企んでいるのか。

今回は典彦と育郎の学生時代の話や蘭蔵が頭に障害を負ってしまった経緯なども描かれていて、前回謎だった部分が少しは晴れてきましたが、まだまだどうなるの!?って言う感じです。しかも、一巻で蘭蔵の味方になったハーフの使用人がなかなか…

2

蟷螂の檻 1 コミック

彩景でりこ 

地雷確認して!

表紙といい、タイトルといい、なかなか読むのに勇気がいる作品でした。そして、予想通り、重くて、シリアス。昭和の初めごろの設定みたいですが、彩景でりこさんの描く一重の和顔が冷たさと色っぽさを増しています。

座敷牢で匿われていた兄が妾腹と言うだけでなく、精神的にも病んでいると言うか、幼いので、弟の育郎が叩いたり蹴ったりするのがちょっと見ていられなかったです。そう言うのが地雷な人には辛いかも。ただ、…

2

チョコストロベリー バニラ コミック

彩景でりこ 

人を選ぶ作品

確かに話にしっかりとしたコンセプトもあり、登場人物の想いとか考えの設定もしっかりしていた。

けど、私はこの作品少し暗い話かなぁと思います。
歪んだ愛とか、執着とかがテーマなのかと思うのですが私はBLに歪んだ愛のなかでも可愛らしいモノを求めているので少々こちらの作品は怖いなぁと思うことがありました。

地雷まではいきません!
登場人物は妖艶で魅力的でしたし、可愛らしいシーンもありました…

2

犬も喰わない コミック

彩景でりこ 

話の展開がおもしろかったです。

『チョコストロベリーバニラ』に衝撃を受け、同じ作家さんの作品なので読んでみました。『犬も喰わない』ですが、歪んだ三角関係とは言っても、ドロドロした感じはなく推理小説を読んでいるような感じだったので、ストーリー重視な人に是非読んでみてもらいたい作品でした。

登場人物がおじさん含むなので読み手を選ぶとは思うし、本来おじさんものには興味がない私なのですが、それ以上に話の展開に引き込まれてしまい結論…

6

蟷螂の檻 2 コミック

彩景でりこ 

回を増すごとにドロドロ増しますが

人間関係も複雑に絡まってきましたね。
結局のところ、深山は育郎が生まれる前、後それからに
どういう風な立ち位置で、何を考えてどう動いているのかが
まだ読み切れない。
とうとう育郎と身体の関係を結んでしまった深山なのだが、
育郎をどうするつもりなのかもまた。

兄に関して。
弟のことを可愛いとおもっているであろう表情がすごく好き。
幼い頃から現在に至るまでの境遇。
育郎視点からし…

6

蟷螂の檻 1 コミック

彩景でりこ 

表紙だけで十分

発売と同時に買ってたのに積んでました。
でも正直ちゃんと完結してから読めばよかったなとも思う今作。

まず表紙がイイ。
すごくきれい。並べておくのにも良いですな(*´▽`*)ふふv

とある名家の御曹司として生まれた育郎。
厳しく厳しく育てられた孤独な御曹司。
すでに亡くなってる父は、自分にかまってくれることはなく。
地下牢に閉じ込めた少年をひたすらに愛して死んだ。
それに発狂…

3

Psychedelics011 コミック

彩景でりこ 

靴下留め!

「蟷螂の檻」本編を読まずとも、単体でも楽しめる一冊です。
※本編との時系列も説明してくださっています。

育郎が十五とまだ若い時分であること、従者の典彦が二十五。
とっても青い頃なのですが描写がとってもエロチックで雰囲気満点で。

何よりも、表紙の育郎にも描かれている、ソックスガーター(靴下留め)をしたままの情事、
というのが何とも、十五の情事と云うシチュを更に背徳的に魅せてくれてい…

2

風俗狂いですが年下男子に告られました コミック

彩景でりこ 

一癖も二癖も

彩景でりこさんの作品を読むのは久しぶりなのですが、流石だな~と思いました。
キャラが色々濃いです(笑)。
表紙を見た時には彩景さんだとはすぐに分からない位すっきりした絵柄になっているのですが、中身の絵の方が以前の絵柄と似ているかなと思います。
それでもかなり今風(?)になってるような。前の絵の方が個性的で個人的には好きです。

シリーズのお話が2つと短編が1作品収録されています。
表題…

1

蟷螂の檻 1 コミック

彩景でりこ 

ひたすら痛々しくうつくしい。

昭和の耽美、アングラ、浪漫等お好きなかたにはおすすめです。
ただ、知的障碍者が昭和初期頃にどのような扱いであったか、むかしの田舎の名家の跡継ぎがどんな立場であったか、などの知識の有無。
父から愛を受けられずに歪んでしまった主人公を悪ととるか哀れととるかで、
この作品の印象も随分変わって来ると思います。

育郎の”畏れ”は漠然とした記憶の靄の中に、檻の中に居た蘭造が己の父を誑かし愛までも奪…

13

蟷螂の檻 1 コミック

彩景でりこ 

昭和の闇。 歪で美しい。

典彦が育郎へ向けた愛。
育郎が蘭蔵へ向けた暴力。

全てがどろどろ 背徳的に歪んで、美しい……。

昭和初期の封建的な一族。
閉鎖された世界のような、独特な雰囲気に背筋がぞっとするような感覚を覚えました。

この方の作品は初めて読みましたが、なかなかいらっしゃらない作風だと思います。
ピュアで可愛い作品が多い中、異彩を放つこの作品。
僕は一瞬で虜になりました。

この先、當…

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