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二巻が気になる終わり方だったので、手に入れるやいなやすぐに読みましたが、早急だったかも…と思わせるくらい私には痛々しくてツラい内容でした。
絡みが多い巻にも関わらず、目を爛々とさせて何度も読み返すどころか、病んでいる人に萌えを感じる私でさえ、読み終わった後はどんよりとした重苦しい気分になりました。好きな想いが強すぎて執着するなら、それがどんなむごい仕打ちになったとしても受け入れられるのに、一番肝心な愛情が欠落しているだけに二人の絡みにはエロさより、虚しさや痛々しさの方が強く印象づけられました。
愛情に飢えた育郎に対し「愛している」という言葉でメッキされた執着心でどんどん深みに嵌めていく過程は、どす黒い蛇にじわじわと絡めとられていくようでおぞましささえ感じる一方、育郎の方は、愛情がないなどとは全く気づかずに、身体の繋がりを愛情の証とばかりに典彦にすがり付くように求めていく姿は痛々しく、憐れで切なくなりました。
身体の関係はないものの、心を通わし始めた妻との間に亀裂を入れようとしたり、仕事面でも窮地に追い込もうと画策したり、さらに典彦の執着心は加速していきますが、最後に一縷の望みが見えたことが救いです。早く四巻読みたい〰️。
救いといえば…アニメイトの特典リーフレット〰️よかったです!これを読むとぺちゃんこになった気持ちもちょっと浮上(笑)
どんどん重くドロドロしてきた感じ、でも最後まで目を離せない。そんな話でした。
先に彩景さんの「坊ちゃんはスケベを覚えた」というコメントを読んでいたせいか、おお……ついにか…と若干笑いがあったのですが読み終わる頃には真顔に。
典彦の郁朗への気持ちはなんか実験動物とか自分の思い通りになるオモチャを育てるゲームをしているとか、そういった無機質な感じがする。凄いエゴ。典彦にとって當間の人間は郁朗を追い詰めて望む姿になった郁朗を得るためのコマでしかないのか。
私もBLなのに郁朗はさち子とくっついたほうがいいと思う。郁朗が欲しがっている愛情をくれる人はこの人のような。
蘭蔵の郁朗への愛情も深い気がする。こちらは本当に純粋な兄弟愛。いくお、だいすき。って無邪気に言って欲しい。でもそれ言ったら不幸フラグ立ちそうで怖い。
蘭蔵とさち子も跡継ぎの話で波乱ありそうだし、下手したら健一×蘭蔵×さち子3Pとありそうでもう今から覚悟しておこうと。これだけは嫌だなぁ
健一と蘭蔵は癒しなので…
最後に出てきた飯田。彼がどうなるのか當間のドロドロに巻き込まれるのか。続きが読みたいです。
蘭蔵を郁朗は蟷螂に見立ててたけれど、蟷螂は典彦なんじゃないかと思う。
『蟷螂の檻』の3巻目。発売を楽しみに待っていました。
前巻までのネタバレも含んでいます。ご注意を。
2巻の終わりで、ならず者に襲われた蘭蔵を守るために、彼らを殺してしまった西浦くん。
のシーンからスタート。
そこに現れたのは典彦。
「蘭蔵を守るため」に、典彦が西浦くんに指示した内容は…。
初っ端から典彦がめっちゃ怖いです…。もうホラーです…。
3巻に入り、育郎を手に入れるために典彦が一気に行動を起こし始める。
今までは陰の存在に徹してきた感がありますが、育郎を喰い尽くすために手段を択ばない。
それだけ育郎を愛しているのだろうとは思うのですが、いかんせん、彼の愛情はブラックさが半端ない。
育郎を愛している、というよりは執着している、と言ったほうが正解か。
育郎のために。
そう見せかけて、実は彼は自分の欲求の赴くまま、裏で画策している。
蘭蔵を、そして蘭蔵を守るために必死な西浦くんを。
育郎の妻・さち子を。
そして、仕事相手の人間を。
ありとあらゆる手を使い育郎を追い詰めていく典彦の狂気がすさまじかった。
2巻の終盤でやっと身体を繋げた育郎と典彦ですが、今まで焦らしに焦らしてきた典彦のドSぶりは閨でも存分に発揮されています。
今までセックスしてこなかったのは何なのだろうと思える、濡れ場の多さ。
典彦は、性的な面でも育郎を取り込んでいく。仕込んでいく。
3巻では典彦×育郎の話がメインですが、西浦くん×蘭蔵の話もちょびちょびっと出てきます。
蘭蔵の無垢さと、西浦くんの蘭蔵に向ける深い愛情にも激萌えしました…。
終盤に、飯田くん再登場してます。
ブンヤさんになっている模様。
その飯田くんがつかんだネタが…、今後嵐を呼びそうです。
ドロドロしさは失速するどころがさらに増していて、もしかしたら好みが分かれる作品かも。
また、育郎が典彦以外の男性と行為を致すシーンがあります。モブ攻めが苦手な方はご注意を。
表紙ですが、これまたすんごい絵です。
真ん中の『蟷螂の檻』の文字がいい具合にカバーの役目を果たしていますが。
ちなみに、この絵の全景を見てみたい方は、アニメイトさんについてくる4Pリーフレット付きのものを購入されることをお勧めします。リーフレットの表紙で、がっつり、しっかり、見ることができます。
非常にけしからん、素敵な絵でした☆
昼ドラ感があってかなり好みの作品です。
様々な惨劇が繰り広げられハラハラが止まりません。もう全員不幸になっていく方向しか考えられないような展開。
でもさいけさんはみんな幸せになるようなつもりでこの作品を書いているとおっしゃっておられたのでどう大どんでん返しがくるのかこの後も期待。
個人的に坊ちゃんにはもう少しツンデレ感を貫いて欲しかったような気もしますが…。
内容が濃くなるに連れてやり込められる感が半端なくだんだんかわいそうになってきます。
典彦もドSっぷりがエスカレートしていき、もう少し優しくしてやってくれとも思いましたが、これは愛情の裏返しなんでしょう。
この作品らしいドロドロ感も現れて良い味出してます。
そしてさちこ。かわいらしくて芯の強い女性。BLなのに支持率高いですね。私も大好きです。
こんな素敵な女性をかけるさいけさんに男女ものの恋愛も描いて欲しいと思っちゃいました。
大変大変面白かったです!
1巻から買い続けて、この作品への評価が急上昇した巻でした。
元々好きな作品ではありましたが、正直典彦の考えることがよくわからなかったのです。
育郎を愛しく思っているのは間違いないにしても、「愛」と一言で言えないほどの激しい恋情。
彼の目的・ゴールはいったい何なのだろう…と思っていたら、
3巻で彼の存在感がバーーーン!!!とでていて、典彦と育郎の濡れ場祭り!!
汁率がすごい…!
そして、典彦の闇のドス黒さがよくでています。
痛い展開とも言えますが、これほどまでに彼の育郎への執着は根深かったのかと、サイコパス攻めという言葉がぴったりです。
小説ではこういうドロドロした恋愛を描いた作品は多いと思うのですが、
この相思相愛なのに病んでいる暗い漫画作品は意外に少ないのでは…?と思います。この泥沼感が大変ツボです。
そして、蘭蔵と健一の間にも少し進展がありそうですね!
こちらのカプも気になるところです!
ケニー、はよ理性を失ってしまえ!!!
余談ですが彩景先生のツイッターで公開されている、
イベント配布の蟷螂の檻紹介ペーパーに載っている
育郎の「典彦のtntnに夢中」という雑な紹介がツボで仕方ありません(笑)