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木原音瀬 小椋ムク
トーゴ
ネタバレ
既に時遅しで十亀の心はセーブされ、万の気持ちは置いてきぼりに。 メールの返信を待つ姿に嫌な感じは消え失せ、すっかり恋する男子にときめいてしまいます。 10代らしい拒絶と浅はかな考えが、どうにかしたいとはやる気持ちに比例して事態はあらぬ方向へ転がってしまいます。 そして頑張っている万の助けにならないと、感じてしまう悟の悔しさが一気に溢れてしまう十亀の一言はとても心に響きます。 そんな事に…
鳩村衣杏 小椋ムク
茶鬼
他の3冊の既刊フルール文庫と比べるとライトで調子良くってとても読みやすい。 題名が『会社は踊る』だからではないだろうが、お祭り騒ぎの好きな会社(というかお祭り男?が登場)が舞台だからというわけでもないだろうが、浮足だった(悪い意味でなく)お話自体が”舞台”のような”ミュージカル”のような、そんな印象を受けるお話。 大学出版局の編集をしていたがワーカホリックが過ぎて体調を壊し、全く分野違…
アキと美里が同棲を始めてもう9年。 美里は執筆なんだろう、夜通し仕事をして朝方寝て、またアキが制作で夜更かしをしたり、多少の生活ペースのすれ違いがあれど、それでも「二人の生活」として順調に行っている様子が伺える。 午後12時過ぎ、前日午前三時まで仕事で切羽詰まっていたアキもまだ寝ていてインターフォンに起こされる。 玄関へ出たのは美里、そして訪れてきたのはアキの先輩で同性愛を嫌悪していたは…
朝丘戻 小椋ムク
marun
春恋の続編、前作を読んでリアルな同性愛をどんな形で二人のその後を描くのか、 1作目を読んで、あの後の二人はどうなったのかと思って読みましたが 結果的には他人を巻き込むだけ巻き込んで遠まわりした挙句に結局は互いに いつも傍にいて欲しい相手だと、過去のこだわりから進む事が出来なくなったけれど、 やっぱり、何年経っても忘れる事が出来ない相手。 読み終えて思うのは、前作のあのシリアスなまでの…
ムク先生のほんわかした作品に癒されていたのですが、今回は木原先生の毒な部分をどう表現されるのかと恐る恐る読ませていただきました。 ラブホテル経営の息子という城崎万。 ある意味「性」にオープンな場所で育ったせいか、知識だけが豊富となり性に対して冷めていて食傷気味な様子。 そんな彼がAV監督の十亀と出会った最初のやり取りはまさに、性を性として扱っていない会話にちょっと引きつつ、にんまりしてし…
『春恋』のラストで5年目の再会をしたアキと美里の二人。 その後の彼等がまとまるまでのこの本作は、コピーの文字「そしてアキの色に、染まるまで」たしかにそうかもしれない。 同性愛がマイノリティーであること、まだ学生という年齢であったこと、その他青年期のあれやこれやがテーマだった前作は非常に現実を帯びたものだったのに、 この作品では、主人公二人は「BL」の主人公となり、 彼等を取り巻く、マリ…
一穂ミチ 小椋ムク
橙
読書をする時間帯は基本的に決めていて、一番集中できる時間にしか読まないんですが、どうしても途中でやめることができなくて読み切ってしまいました。 夢中になるくらいスピード感があるようなお話ではなく、むしろその逆で、ゆっくりと読み進めるけれど途中でやめることはできないという、あまりほかの作家さんでは感じられない空気感があって、読後感はとても良いです。 和のツンデレな性格がよかったかな。なよっとした…
崎谷はるひ 小椋ムク
*kinako*
受けも攻めも基本的なところで2人とも気遣い屋さんで、こういう カップルも珍しいなと思います。最初の謙也視点の颯生の描写が、 すごく美人で色気パねぇ感じだったので何となく手馴れてるキャラ なのかと思ってたんですが、颯生視点で全然そんなことが無いという 事を知りギャップ萌え…までいかなくとも、かなり好感度が上がりました。 こういう見た目は派手だけど中身はそんなことないっていうキャラ 好きだ…
かわい有美子 小椋ムク
ココナッツ
空色スピカシリーズの三作目。 今までで一番古いといいますか、前作の衛守×峰の二学年上のお話。 だんだん上がって行っていますね。 柏木の学年は飛ばされてしまうのでしょうか、王道な感じなのに… 会長に指名される受けの弾正は姉二人、妹一人に囲まれて育ったせいか、ゲイではないけれど女子にまったく夢を抱いていません。 受け視点で書かれている時の心の声は、かなり口が悪いです。 良くも悪くも…
『空色スピカ』で主人公達の一期上で登場した生徒会長・副会長のお話です。 単独でも読めますがスピカの方にかなりこちらのキャラも登場しているので、先にスピカを読まれることをお勧めします。 学院内と寮を中心に話は進み、攻め受けの両視点で語られます。 受けの峰は、幼い頃に自分のために大怪我をした遠縁の攻めに執着愛を抱いています。 家庭の事情で家に居づらく、寮のある清泉へ入学。 中等部時代は少…