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栗城偲 小椋ムク
雀影
中途失明の薄闇の中で孤独に生きている人間と、二百年生きている孤独な妖怪が結ばれるお話。 坦々と上品で味わい深い作品でした。 人の気持ちは、目が見えなければ見えない事もあるし、目で見えないからこそ見えてくる物もある。 見えない巽と、見せられない草枕。 二人の間にあるのは、言葉と、そして心の動く気配。 巽は視覚以外の、声音で、匂いで、空気の動きと、微かな熱で、草枕を好ましく思い惹かれていきま…
木原音瀬 小椋ムク
霧笛丸
ネタバレ
言わずと知れた名作ですので解説めいたことは不用でしょうが、原作を木原音瀬先生、作画(というのかな)を小椋ムク先生が手掛けられ、お二人の才能が形となったのがこの、「キャッスルマンゴー」です。 私は初めに木原先生の小説「リバーズエンド」を読んでからこちらを読みました。それでも充分楽しめましたが先にキャッスルマンゴーを読まれた方が、どちらかといえばいいでしょうね。 ストーリーはサクッというならば、D…
渡海奈穂 小椋ムク
muccu
幼い頃から泣き虫で、本当は寂しいけど一人でいようとする有馬。 おなじく周りから浮いてしまい一人でいることを選ぶ爾志先輩。 そんな二人を構う吉原先輩。 そんな三人のちょっぴり切ない三角関係からはじまった有馬と爾志の恋。 爾志のためにどんどん成長し(体も心も)強くなる有馬。 あの有馬が爾志を守っちゃう日がくるなんてね~(笑) でもいいバランスの二人なのではと思いました。 そして全…
roseーlily
栗城偲先生の本を読みたくなって、買ってみました。 一言でいえば、設定が面白い! そして、とっても優しいお話でした。 このお話アワードノミネート作だったようで、もっと早くに読むべきでしたね。 読むのがちょっと遅かった…残念だなぁ。 表紙からもわかるように、妖怪たちが出てくるお話です。 非BL本にも人気の妖怪コミックや小説がありますが、私は昔からこの妖怪ものが大好きでして。 小学生の…
安西リカ 小椋ムク
香子
「好きで、好きで」が面白ったので、こちらも読んでみました。 大学時代、初めて付き合った恋人と十年ぶりに再会した真下。まだ好きという気持ちはあるものの、同じ別れを繰り返すことを恐れ、友達でいようとする。一方の佳史も真下のことを忘れられず、様々なアプローチを続ける。 ストーリーそのものは、好きなのですが、佳史に少し違和感。彼はお坊ちゃん育ちなので、“欲しいものは手に入って当たり前”感がちょっと…
椎崎夕 小椋ムク
かん衛門
初読みの作家さんだったのですが、小椋さんの表紙絵に惹かれて手に取り、あらすじを読んで即購入。 時々私の読解力不足でページを戻ったりしましたが、読み終えてみれば何度も読み返す大好きな作品となりました。 設定とかシチュエーションとかエロさとかももちろん大切です。それだけで満足できる作品もあります。けど、心を通わせあって両思いになるまでの過程と感情の機微を読むのが好きなので、この作品はまさに好みでし…
小林典雅 小椋ムク
hinahina
まるごと一冊がひとつのストーリー。 まず・・・隣人のイケメンサラリーマンと近付くために 先輩の考えた奇妙奇天烈とでも言いたくなるアンケート、 これにずっと笑いっぱなしで読み進められます。 そして話は、受けでけなげな結哉目線で進むところと どんどんオカシナ路線に引き込まれるリーマン仁さん目線なところと 交互くらいに入っていて、とても良く心情が解ります。 なので、読んでいても…
小椋ムクさんの表紙に惹かれて買いました。初めて読む作家さんです。文章が読みやすく、展開もさほど無理なく進むので最後まで安心して読めました。 攻めはなんと、妖怪“のっぺらぼう” 人外や妖怪モノは数あれど、メインキャラがのっぺらぼうというのは、私が読んだ中では初めてです。 対する受けは中途失明者のサラリーマン。 彼は職場の人と接するときには、当たり障りなく少し控えめに話すのに、草枕の周りの…
月村奎 小椋ムク
マキヲ
あらすじから想像したとおりの可愛らしいお話でした。 攻の大介は「好きな子ほどイジメたい」を地で行く男性で、小学生の頃からその姿勢が変わっていないのがある意味すごい。弁護士としてちゃんとやって行けているのだろうか…。一方、受の裕貴は素直で鈍感な可愛いキャラクターですが、自主性に欠けるというか思考が女性っぽい気がしてもうちょっと精神的に逞しくなってほしいなーと思いました。 で…最後まで気に…
かわい有美子 小椋ムク
シリーズの記念すべき第一弾です。青春群像劇としては面白かったのですが…うーん、今いちハマりきれませんでした。 シリーズ最初の作品のためか、設定上の説明文がまぁ多かったです。これは私がシリーズの別作品を既読のせいも多分にあるでしょうが、それにしても総文字数の割に二人の恋愛にまつわるエピソードが少なく、代わりにこの世界観における学院や生徒会とそのメンバーのコンセプトみたいなものが何度も語られて、…