小椋ムクさんのレビュー一覧

初恋の、それから 小説

渡海奈穂  小椋ムク 

体も心も成長した有馬

幼い頃から泣き虫で、本当は寂しいけど一人でいようとする有馬。
おなじく周りから浮いてしまい一人でいることを選ぶ爾志先輩。
そんな二人を構う吉原先輩。
そんな三人のちょっぴり切ない三角関係からはじまった有馬と爾志の恋。

爾志のためにどんどん成長し(体も心も)強くなる有馬。
あの有馬が爾志を守っちゃう日がくるなんてね~(笑)
でもいいバランスの二人なのではと思いました。

そして全…

3

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

とっても楽しかった♪

栗城偲先生の本を読みたくなって、買ってみました。
一言でいえば、設定が面白い!
そして、とっても優しいお話でした。
このお話アワードノミネート作だったようで、もっと早くに読むべきでしたね。
読むのがちょっと遅かった…残念だなぁ。

表紙からもわかるように、妖怪たちが出てくるお話です。
非BL本にも人気の妖怪コミックや小説がありますが、私は昔からこの妖怪ものが大好きでして。
小学生の…

4

何度でもリフレイン 小説

安西リカ  小椋ムク 

十年後の再会

「好きで、好きで」が面白ったので、こちらも読んでみました。
大学時代、初めて付き合った恋人と十年ぶりに再会した真下。まだ好きという気持ちはあるものの、同じ別れを繰り返すことを恐れ、友達でいようとする。一方の佳史も真下のことを忘れられず、様々なアプローチを続ける。

ストーリーそのものは、好きなのですが、佳史に少し違和感。彼はお坊ちゃん育ちなので、“欲しいものは手に入って当たり前”感がちょっと…

9

こいびとから 小説

椎崎夕  小椋ムク 

明生の方言がいい雰囲気出してます

初読みの作家さんだったのですが、小椋さんの表紙絵に惹かれて手に取り、あらすじを読んで即購入。
時々私の読解力不足でページを戻ったりしましたが、読み終えてみれば何度も読み返す大好きな作品となりました。
設定とかシチュエーションとかエロさとかももちろん大切です。それだけで満足できる作品もあります。けど、心を通わせあって両思いになるまでの過程と感情の機微を読むのが好きなので、この作品はまさに好みでし…

2

嘘と誤解は恋のせい 小説

小林典雅  小椋ムク 

笑えて楽しめる作品

まるごと一冊がひとつのストーリー。

まず・・・隣人のイケメンサラリーマンと近付くために
先輩の考えた奇妙奇天烈とでも言いたくなるアンケート、
これにずっと笑いっぱなしで読み進められます。

そして話は、受けでけなげな結哉目線で進むところと
どんどんオカシナ路線に引き込まれるリーマン仁さん目線なところと
交互くらいに入っていて、とても良く心情が解ります。

なので、読んでいても…

1

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

恋することで視界が開けた

小椋ムクさんの表紙に惹かれて買いました。初めて読む作家さんです。文章が読みやすく、展開もさほど無理なく進むので最後まで安心して読めました。

攻めはなんと、妖怪“のっぺらぼう”
人外や妖怪モノは数あれど、メインキャラがのっぺらぼうというのは、私が読んだ中では初めてです。
対する受けは中途失明者のサラリーマン。
彼は職場の人と接するときには、当たり障りなく少し控えめに話すのに、草枕の周りの…

4

嫌よ嫌よも好きのうち? 小説

月村奎  小椋ムク 

好きな子ほどイジメたい

あらすじから想像したとおりの可愛らしいお話でした。

攻の大介は「好きな子ほどイジメたい」を地で行く男性で、小学生の頃からその姿勢が変わっていないのがある意味すごい。弁護士としてちゃんとやって行けているのだろうか…。一方、受の裕貴は素直で鈍感な可愛いキャラクターですが、自主性に欠けるというか思考が女性っぽい気がしてもうちょっと精神的に逞しくなってほしいなーと思いました。

で…最後まで気に…

2

空色スピカ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

清泉学院シリーズ(1)

シリーズの記念すべき第一弾です。青春群像劇としては面白かったのですが…うーん、今いちハマりきれませんでした。

シリーズ最初の作品のためか、設定上の説明文がまぁ多かったです。これは私がシリーズの別作品を既読のせいも多分にあるでしょうが、それにしても総文字数の割に二人の恋愛にまつわるエピソードが少なく、代わりにこの世界観における学院や生徒会とそのメンバーのコンセプトみたいなものが何度も語られて、…

2

愛はね、 小説

樋口美沙緒  小椋ムク 

共感できなかった

「しゅみじゃない」評価にしましたが、何かがカチッとハマったら「神」評価に変わるような不思議な空気の作品でした。

この二人は私が理解できない種類の恋愛をしているんだろうなと思いました。もちろん男同士だからという意味ではないですよ。色んな恋がありますよね、当然です。その上で私は望にも俊一にも共感できませんでした…。

俊一は基本的にズルい男で、それを自覚していないから尚さら質が悪い。彼が優し…

1

星屑シトロン 小説

かわい有美子  小椋ムク 

清泉学院シリーズ(3)

「空色スピカ」から始まるシリーズの第三弾。作中の時系列では一番古い世代の二人が描かれていますが、前二作を知らなくても読める内容になっています。私は「流星シロップ」のみ既読の状態で読んだので、峰と衛守が思ったより登場していてちょっと嬉しかったです。

前作でしばしば「伝説の世代」と書かれていた弾正と堂本のお話なので、一体どんな強烈なキャラクターなんだろうとワクワクしながら読み始めました。が、結果…

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