梨とりこさんのレビュー一覧

渇仰 小説

宮緒葵  梨とりこ 

記憶をなくしてもう一回読みたい作品


執着攻めばかりを探して読み漁っている日々です。

そんな中でこの本に出会いました。
そしてきっと宮緒葵さんでしか書けないお話です。

こういった設定はなんとなしに書けるとしても、ヤンデレ具合を出しつつ、ちゃんとした一作品として書ける人はいないと思います。

そして2~3年に一度くらい、内容が薄まった頃合いを見計らい、もう一度読んでも初めて読んだ時ようにビックリします。

あの…

4

渇仰 小説

宮緒葵  梨とりこ 

わんこ攻め

変態、そしてわんこ攻めです。

1

甘い絶望の夜を捧げて 小説

義月粧子  梨とりこ 

エピローグが欲しい……っ!

不幸すぎる過去を持つ超スペック受けとガキ臭いがカリスマ性のある俺様攻めの話。
受けに何度助けられても受けのおかげとは気付かず、理不尽に責める攻めの察しの悪さよ。この人魚姫展開は普段ならイライラしながら読むところだが、受けがウジウジしたり卑屈になったりすることがなく淡々としていたおかげでストレスなく読めた。

受けは生い立ちから前向きな思考回路でもないが、冷静に分析して仕事に徹し、女々しい健気…

1

熱情連鎖 小説

夜光花  梨とりこ 

恋ではない熱情に支配された三人の話

爽やか幼馴染み三人組の話かと思いきや、どろどろホラー風味ファンタジー?なんかよく分からんが、主人公が流されまくって納まるべきところに納まったという。恋愛小説として見ると非常に微妙な仕上がりだった。

受けの瑛太はとにかく流される。まあイイ子ではあるんだろうけど、意思が感じられず、同情と心の痛みがもたらす吊り橋効果のような何かと快楽に負けているだけのよう。自分に俊が好きだと思い込ませようとしてい…

1

祈り 小説

綺月陣  梨とりこ 

「法は何のためにある?」

信じていた恋人に騙されて薬物中毒にされた主人公が、中毒から抜けて新しい生活を得るまでの物語。
来栖=クルス=祈りの十字架を掛けた名前のようです。
黒目勝ちの瞳で可愛らしい来栖君に目を付けた同期の井原と交友したことから、人生を踏み外していく来栖君、本当に気の毒でした。

事件が解決した後、上司の大曾根が法の裁きを受ける決意をした来栖へ向けた言葉に感動しました。・・・作者は、性善説を信じたい人…

2

完璧な恋の話 小説

渡海奈穂  梨とりこ 

このシチュエーション大好き!

本物の完璧な男と完璧を装う男の話、のようだが堅物ゲイと凡人の話に見えた。仕事絡みで完璧な人間の定義が自分と作者でズレているんだろうと思った。

攻めの組木はゴリ押しでグイグイ攻める。過去の恋愛事情を語った直後に告白するのはどうかと思ったが、うっかりOKする展開は大好物なので、わくわくさせてもらった。
気持ちを隠さなくて良い状況で好き好きアピール、それを知っていて戸惑う心理描写、ほのぼのエピソ…

3

祈り 小説

綺月陣  梨とりこ 

痛いの痛いの飛んでかないぃ!

うん、かなり痛い。読み手を選ぶ作品なのは間違いありません。けれど神評価にせざるを得ないなと唸ってしまう、凄まじいものを読んでしまったな、の一言に尽きます。

とにかく痛いのが苦手な人にはオススメしません。個人的には木原音瀬先生の『FRAGILE』『灰の月』辺りがダメな人は回れ右して下さいといった感じです。

全編通して読んでいてまぁ辛い場面の多いこと。序盤からフルスロットルではないものの、…

4

完璧な恋の話  ご購入特典書き下ろしペーパー 特典

スピンオフ読みたい!

本編で気になっていた末弟の庸介視点のお話でした。

森吉の本質に庸介が気がついた理由が書かれていて、庸介がとても聡いコだというのが分かりました。

森吉をかなり理想化してる上の双子たちとは違います。双子たちは森吉に彼女が出来たと思ってて結婚したら嫌だなとか思ってて、この2人もかなり問題があると思ってしまいました。

組木との惚気を聞かされる庸介には気の毒だと思ったけど、人間らしい表情を…

1

完璧な恋の話 小説

渡海奈穂  梨とりこ 

めんどくさい大人の恋愛でした

初めはですね森吉のポンコツっぷりと言うか人でなしぶりに読んでて呆れてしまったんです。
そして組木の元カレに対するあまりにも凄い拒絶と潔癖ぶりにはドン引きしてしまいました。

それでも森吉が組木の元カレに相談されて、モヤモヤしたり聞きたく無いと思い始めてからは読んでて断然面白くなって来ました。

そして好きだと告白するだけなのに、タイミングを計り過ぎて相手を不安にさせて…。
でも組木も学…

1

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

純愛という言葉に納得

※ネタバレ&考察があります。

最初にこの作品を読んだときは、嘉藤の行動がひどすぎてびっくりした。

惣一の気持ちを知っていながら、彼を絶望させるような言動をとる。
すべては自分の理想のために。なんで身勝手な人だろうと思った。

しかし、これも一つの愛の形かもしれない。
愛=性愛ではないし、愛にも色々な形がある。彼の愛は敬愛に近いもので、惣一の望む愛ではなかったという、ただそれだけ…

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