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朝丘戻 梨とりこ
雀影
朝丘先生の作品を読んでいるといつも、いつ、どんな破局が訪れるのかと、最後までハラハラししてしまう。 実のところは、たとえ一時遠回りしたとしても、ちゃんとハッピーエンドになるのだけれど。 この作品でも、犀賀が自分の人生に常に諦観を持っていて、有理の事もずっといつか失われる物として見て「あのときが幸せだった」とか言うし、有理の恋心も「目の見えていない今だけの思いこみ」で押しやろうとするしで、この先…
冬草
ネタバレ
赤い糸はひとつじゃない。 誰かを支えるための糸、支えてもらうための糸、 共鳴し、共存するための糸... 手の指にはたくさんの糸が繋がり巡っている。 でも、左手の小指だけは特別。 愛し合うための運命の赤い糸がただひとつ、 それはあなたへと繋がっているはず― 純潔の吸血種・犀賀と、人間とのハーフの吸血種・有理、 ファンタジックな設定に重ねられたのは あまりにも重く哀しいそれぞれの…
佐田三季 梨とりこ
イシイ
こんなに面白い作品を久々に読みました。 読後に、「ようやく読み切った…!でももっと読みたい!!」とそわそわするこの感じ。『箱の中』の時以来でしょうか。 幽霊が見える、という受けの設定を事前に聞いた時は、ちょっとファンタジー色が強いのかと思いましたが、そんなことは一切ありませんでした。 むしろ、こんなに現実味のある、リアルな人間社会を描いた作品は少ないのではないでしょうか。 人間は、例え…
ポッチ
「Heaven's Rain 天国の雨 Limited Edition」が非常に良かったので作家買いしてみました。今回もすごく良かった。内容はすでに書いてくださっているので感想を。 「Heaven's Rain~」の時も思ったのですが、この作家さんは設定がすごく特殊というか。今回も食事の代わりに人の血液を飲む「吸血種」が主人公です。ファンタジーな設定なのにふわふわしたスト…
あやちゅけ
初読み作家さんです。 あらすじを読んで、興味がわきました。 あらすじと表紙で、儚く悲しい物語なのかな…と 予想しながら、読み始めました。 ◆◆ ◆◆ ◆◆ 吸血鬼と人間のハーフである大学生の有理(受け)。 20歳を超えたら、人間の血を飲まなければ生きてはいけないのに、 長期間血を拒否し続けたせいで、視力を失っていました。 そんな有理に血を届ける役となっ…
やまいも
”主人公は吸血鬼と人間のハーフ”、”人間の血を飲まないと死んでしまう”というファンタジー設定でありながら、 人としての、吸血鬼としての、非常にリアリティのある日常風景が丁寧に丁寧に描かれていきます。 そのため、するりするりと世界観に入り込み一気に読むことができました。 タイトルの『アカノイト』もよく言うロマンチックな”運命の赤い糸”に絡めて、吸血鬼ならではの意味もあって、読了後しっくりきまし…
砂原糖子 梨とりこ
初読み作家さんです。 砂原糖子さんは、他の作品の表紙等を見る限り、 「明るい作風の作品を書かれる方なのかな」 なんて、先入観を持っておりました。 ところが、その先入観はこの作品で完全に打ち砕かれました。 ファンタスマゴリア(走馬灯)って美しい響きですよね。 今回の話は物語の奥行きが深くて…、 ちょっと陰鬱としているけど、芯はしっかりと通っていて… そんな作品でした。 …
宮緒葵 梨とりこ
まぎぃ
「渇仰」の続編。 これ、レビューしようかどうか迷ったのですが、”しゅみじゃない!”もやっぱりレビューしておくべきと思い直し、書き込みます。 本当にだめだった。渇仰で宮緒葵さん初読みでしたが、この続編を読んでもう今後は無理、と思った次第。 イケメン俳優が、特に取り柄もない受けにひたすら執着するという、設定としては受けに感情移入すると気持ちいい系の分かり易いものでした。 しかし、この犬…
実はだいぶ前に読んだのでかなり忘れてます。 が、いわゆるワンコ攻めでなかったことだけは強烈に記憶されております。耳としっぽが見えるワンコではなく、ただひたすら受けに愛されることを人生の目標とする、自分を持たない犬、それがこの作品の攻めでした。 攻めは幼なじみだがいったんは離れて、今はイケメン俳優。受けは会社を解雇されたばかりで、特に取り柄もなく途方にくれる。しかし社会的には成功者の攻めにひ…
栗城偲 梨とりこ
M
ええっと……。 ドSだと思ってた自分の職場の塾講師が実は、ドMだったと判明したことからくる戸惑い……というのがテーマだったと思ったのだけれど……。 どうやら、私が思っていたのとまったく違う話が展開されていた!! 塾の事務員を務める南雲は、鬼軍曹とあだ名される数学講師の本郷が苦手。 どうやら本郷は、他の人間には優しいのに、南雲にだけ厳しいようなのだ。 けれど、どういうわけだ…