伊東七つ生さんのレビュー一覧

月の砂漠に銀の雨 小説

伊藤クロエ  伊東七つ生 

醍醐味

「銀の雨」ってワードに惹かれて購入。表紙にあるように二人vs一人で、大好物3Pかしらとウキウキしていたんですけど、ちょっと物足りなかったかなと思ったので、中立にしました。本編340P弱+番外編20Pほど。

気が付いたら大きな白い広間にいた櫂。言葉が全く分からないのに、三人の男から手を差しのべられ、あまりにもぎらぎら見つめられるため一番穏やかな表情をしていた男の手をとったところ・・と続きます。…

2

舞台裏のシンデレラ 小説

安西リカ  伊東七つ生 

年下攻め最高かな

以前から気になっていたので読んでみました。「人魚姫のハイヒール」は未読ですが、充分楽しめました。

なんと言っても時生くんが素敵ですよね。大学生で年下なのに、佳衣史の不安や鬱屈全てを包み込む余裕がありました。
時生の言動から佳衣史の姉の佳憐との関係性は何となく分かってしまうのです。でも、実際に佳衣史が知った時に、あれほどまで苛烈な反応をするとは思わず驚いてしまいました。

あんなにバイタ…

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月の砂漠に銀の雨 小説

伊藤クロエ  伊東七つ生 

攻め2×受け1の、私史上最も尊い関係

主人公の護衛騎士のサイード、王の護衛騎士のダルガート、この二人が攻め。異世界転生した学生のカイが受け。

異世界側の都合で転生させられてしまい、砂漠化が進む世界を神子(カイ)の力で雨を降らせて世界を救ってほしいというストーリー。

このお話の何がいいって、サイードとダルガートの2人はお互いのことを本当にリスペクトし合っているところです!
カイが2人を同時に好きでも嫉妬なんてしなくて3人で…

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ニコラと花咲く国の暴君 小説

一滴しぃ(Si)  伊東七つ生 

童話のような

国を追われた王族の庶子・ニコラと、自然豊かで植物と共生する人々が住むアマネアという島の王・ランドのお話。

ファンタジーな世界観が前半、すごく丁寧に描かれていて、童話のような世界をじっくり楽しめました。
あとがきに○ィ○ニーアニメをイメージして書いたとあり、納得でした。

前半、それはそれはゆっくり進む二人の関係がとても作品にあっていただけに、
後半急にガチャガチャしてきて、そのまま一…

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三千世界で君を恋う 小説

綾ちはる  伊東七つ生 

鬼になるための運命を乗り越えた先

長いこと積んでいたんですがやっと読みました

鬼の設定が素晴らしいお話です
鬼は所謂乳歯のような角をもって生まれる。鬼の結界の中時間をかけて体が(力が?)満ちた時その乳角が落ち、そこからその鬼の使い魔のような小鬼が生まれる。
そして角が落ちた鬼は結界をでて人間の住む世界に行く。そこで出会った強く惹きつけられた人間を食わねばならないのだ。期限は一月。その間なら角が落ちてもまだ体内に鬼の力が残…

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三千世界で君を恋う 小説

綾ちはる  伊東七つ生 

沁みる物語

プロローグに「もしものときは、俺を・・」と紅が語り掛けていて、
紹介文には「成人するために、心惹かれた人間を食べなくてはならない鬼の紅」
・・と前置きされていたら、
これは悲しい結末が待っているんだろうなーと、心の準備をして読み進む

・・・有馬を食わずに済んでも、種類が異なる生き物なので、有馬の寿命は紅より早く尽きてしまう。
種を超えた愛のお約束・・寿命の違いは、どうにもならない。

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八木沼酒店にロマンスは売っているか? 小説

鳩村衣杏  伊東七つ生 

メガネ受けには日本酒!

久しぶりの鳩村先生、楽しかったな〜。大好きです。同じく大好きな伊東七つ生先生のイラストだったので、そちらもテンション上がりました。

仕事に重きを置き真剣に取り組むことで、気づきや内省を得てそれが人生の軸になっていくような、そんな生き方ができる男性はカッコいい(女性も)。本作では、主人公が仕事で悩み、成長していく様子を追いながら、読み手の自分にも刺さる名セリフとたくさん出会えました。

商…

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舞台裏のシンデレラ 小説

安西リカ  伊東七つ生 

時生が佳衣史の心に刺さる棘を溶かす

「人魚姫のハイヒール」・・この二人がまた登場。
加賀谷広郷, 瀬戸の恋人 同じ会社の同期
瀬戸友哉,  加賀谷に惚れた人 女装美女「瀬戸子」 

「舞台裏のシンデレラ」
相沢佳衣史, 女装子衣装を扱うネットショップを経営  姉に罪悪感を懐き続けている。
宮原時生,  ゲイナイトで知り会った大学3年 10歳まで佳憐と同じ病棟に入院をしていた。

「人魚姫のハイヒール」の関連本。早逝し…

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ほとおり星/2人の余熱 コミック

伊東七つ生 

短編のお手本

作家さんの新規開拓中に見つけた作品。

絵柄に抵抗がなかったのとお手頃価格でポチ。

世界観が東洋系ファンタジー、しかも余計な描写がないので、一読めはぼんやり読んでふーん、良いお話ね。くらいでした。

再読したらあらあら素敵なお話でした。

何を書いてもネタバレになりそうでレビュー難しい。

BLというよりは戦時下の師弟愛です。背景に戦争って難しいと思いますがお上手です。

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近距離恋愛 コミック

伊東七つ生 

短編集

◾️近距離恋愛
とても珍しい始まり方で、終わり方も珍しくて、後日談含めスッキリしなかった。スッキリしない話も好きなんですけど、それにしてもというか。

◾️影のわずらい
全体的に暗いので、終わり方もストレートに読んだら"気持ちを確かめ合う"って流れなんでしょうがどうもホラー。

◾️床屋のカノン
この話が特に好きです。田舎の寂しさがギュッと詰まった最後に希望がある…

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