トジツキハジメさんのレビュー一覧

前略 コミック

トジツキハジメ 

短中編集

表題作は、郵便局員に恋をした高校生の話。
自分宛の手紙を毎日届けに来るイケメン高校生。自分なんて何の変哲もないおじさんなのに。。

絆され愛です。
大人ぶってて背伸びしてる高校生と、戸惑いながら受けてゆくおじさんがGoodです。

他に、高校生にただただついていく物静かだけどHな教師の話や、ピアノを通じて嫉妬と執着が交差する兄弟の話などがありました。

可愛い感じの絵が良いのと、ど…

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double suicide コミック

トジツキハジメ 

カニバリズム?

副題に、食べたい、とあるのでカニバリズムの匂いがしていましたが、実際には食べたいという欲を別の形で満たすお話でした。しかしそれもなかなか壮絶で、こういうのが苦手な人もいるだろうなあと思います。
私もかなりダメなので、ほぼ薄めを開けた状態で読みました。むー、痛いし気持ちが悪い。。

最終的には、兄弟の(かなり)痛い愛の形に落ち着いていくのですが、兄の彼女や、リスカの女子高生の末期など、なかなか…

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double suicide コミック

トジツキハジメ 

静かで綺麗で怖い作品

カニバリズム系読んでみたかったので手をつけましたが想像以上によかった。
血を飲む、人を食べたいという描写を必要以上に騒ぎ立てることなく、みんなが静かに向き合って淡々と自分の欲求を満たしていく感じが好きです。

全体的に絵が綺麗で黒の使用率が少ないからこそ血が際立つし、キャラの表情が無に近いものが多いので次の展開が読めず、ずっと背筋がゾワゾワしてました。

最終的には兄弟の共依存とも違う、…

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白猫 コミック

トジツキハジメ 

デビュー作

なんとこちらがデビュー作なんですね。スケボーなど非BL作品でもおなじみかもしれませんが、BLでデビューされていたようです。
結構古い作品とあって、どことなく少女漫画テイストでもあります。
しかしのっけから体の線がすごくしなやかできれいで、むしろ最近の作品では固いイメージすらあったのですが、やっぱり絵が上手なんだなーと思いました。

標題作は、懐かない猫のような少年と、獣医さんのお話。

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神隠し寮奇譚 コミック

トジツキハジメ 

B系の祓い屋会社社員寮で繰り広げられるBL

ただしBLとは(ボウズラブ)なので問題ないのです。なんのこっちゃ(笑)

はー、やっぱり好きだわ、トジツキ節。この、ホラーでありながらミステリチックで、陰影の濃い、不思議な世界に入ったような感覚はなんともいえない。

感想は、BL目線でいきましょう。

【九十九ちやきが所属する祓い屋会社の社員寮は、その名も「神隠しの森」と呼ばれるところにあった。そこへ新しく、蛇ノ目白王丸という男がやっ…

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千一秒物語 コミック

トジツキハジメ 

兄弟もの

双子の兄弟です。兄の一と弟の千。
寡黙で優等生な一、チャラっとしているけど元気で明るい千。対照的な二人です。

千は兄の一のことが好きだけど、言ってはいけないとずっともやもやしてます。
そんな青春の一ページ、という感じのお話。

スケボーのイメージがある作者さんですが、こちらはそういうイメージからは少し違って、高校生の青春というテイストでした。
無口で表情もあまり変えない一ですが、悩…

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神隠し寮奇譚 コミック

トジツキハジメ 

これで終わりか~

タイトル通り、祓い屋さんの寮が舞台の群像劇風BL。
BLといってもラブまで行っていない感じがありますが、物語として面白かった。

生まれつき見える性質の若者(男子)が集まる寮。
オーナーさんやリーダー格の人たちなどそれぞれのキャラがたってて面白い。
渋谷が舞台というように、雰囲気は最近の若者たちの群像劇。

主人公は、ちやきでチャキと呼ばれている、クールな坊主頭。
このチャキに惚れ…

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double suicide コミック

トジツキハジメ 

みなみなさま似たようなことを言ってますが、BL作品かというと疑問があるが、紛れもなくトジツキハジメ作品ではありました。
男が男にでかい感情を持つところにBLは存在するのだと思えばこれはBL。品川さんは男である方が作品全体に漂うBL感は増したであろうところ、そうなっていないのはやはり世界は弟と兄のためにあるからなのか。
個人的には兄は徹底的に光の人で、鈍感も鈍感で、陽の気をまとい、のらりくらりと…

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double suicide コミック

トジツキハジメ 

兄弟BL?ホラーBL?

首筋がゾワッとするような、とても不思議な感覚で物語が進んでいきます。

偏食な主人公、桂の満たされない欲望。その欲望はどうやら遺伝していると桂が気付いてから、ズブズブと沼にハマるように謎の闇に沈んでいきます。シャープな絵柄と画面のコントラストが夏を感じさせるようで、陰影のくっきりさがますます謎の闇を際立たせていますね。
エロらしいエロはありませんが、妖しい雰囲気が常に漂っていて、寒気のような…

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蝶尾 コミック

トジツキハジメ 

大切なあの日々

◆蝶尾(表題作)
 短かったですが、一番印象に残った作品でした。日本の夏が好きなので、夏の風情が至る所で感じられたのも良かったです。金魚に詳しくないので蝶尾という種類がいるのは初めて知りましたが、確かに上から見た時の形がとても美しいですね。蝶尾と呼ばれる彼がファンタジーなキャラクターなのか、実在するキャラクターなのか、これは読者が好きなように受け取れば良いと思います。幻想的で儚い物語でした。

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