尾上与一さんのレビュー一覧

彩雲の城 小説

尾上与一   

平和とは

シリーズ復刊5作目
ありがとうございます。

今回はなかなかに癖の強いペアでした。

頻繁にコメディが展開されるが故に、戦禍の只中にも平和はあれど、その平和には未来が存在しないのだと改めて思い知らされるばかりでした。

「ただいま」「おかえり」がある生活の尊さ。





〜以下ネタバレ〜





奇跡的に生きて辿り着いたのは、戦と無縁の楽園の孤島。
花は…

2

恋愛を進めるにあたって 小説

尾上与一 

読み応えたっぷりの7編収録

「恋愛を進めるにあたって」の番外編集です。
7本ものお話が収録された読み応えたっぷりの本。読んでよかったです。
本編の補完というには余りある内容となっております。
因みに私は将棋のことはさっぱりですが、それでもとても楽しく読みました。

ほかの方のレビューで詳しく紹介されているので、私は7本のうち特に気に入ったお話について書きたいと思います。

「ライバルが幸せになることを祝福するか…

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碧のかたみ 1 コミック

近江谷  よこやま  尾上与一   

1巻なので

1巻なので盛り上がりどころの頂点ではないという意味の萌評価です。

実は小説を積み本してしまっていて先にコミカライズを読んでしまいました…
フルカラーなのは驚きました。
お陰で恒の瞳のキラキラや満天の星空の表現がダイレクトに伝わってきます。
太平洋戦争の南国は補給経路がたたれて…という末期のイメージが強いのですが、まだ新しい戦闘機も納品されるし、パイン缶、蚊帳も湿布もある状態なので余裕が…

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彩雲の城 小説

尾上与一   

伊魚くん、いい加減にしなさいよ?

碧のかたみコミコミ小冊子で出てきた問題児?のいる3組やっと揃い踏みました。
碧のかたみの月光ペア、プルメリアのころ。の艦爆ペア、そして今作 彩雲の城の彗星ペア。
読み終わって、好きな順は艦爆ペア→月光ペア→彗星ペアでした。
この3組に関しては同じ時間軸にラバウルで活躍してたみたいで、ニアミスがある。
本編に、出てきたり、書き下ろしに出てきたりする。
こういうクロスオーバー的なのって話の奥…

2

碧のかたみ 1 コミック

近江谷  よこやま  尾上与一   

大切な小説作品のコミカライズ化。二人の距離感の変化をもう少しじっくり見ていきたい気も

尾上与一先生原作作品の、コミカライズ版。
「1」と巻数が振ってあり、続きものです。

まず、オールカラーでびっくり…!豪華です!

この1巻では”切ない”ターンはなく、シリアスながらもほのぼのとした
二人のじゃれ合い、会話などのシーンに癒されます☺︎(二人の濡れ場もありません)


内容ですが、第二次世界大戦のラバウル(=現在のパプアニューギニア)基地での
戦闘機乗り達のお話。…

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彩雲の城 小説

尾上与一   

2人の覚悟を、「おかえり」を、噛み締める

発売を待ちに待っていた、1945シリーズ”第二期”の記念すべき1作目!

でも、このシリーズを読むのには正直、気力・体力が必要で…
(何作か、めちゃくちゃ泣いて翌日目が大変なことになりました;)

”どんなことが起きても受け止めるぞー”
そんな覚悟を決めて、「よしっ!」と気合を入れて読み始めました。

旧版は未読、出てくる人物のキャラも結末も知らないところから…でしたが、
分厚い…

3

花降る王子の婚礼 小説

尾上与一  yoco 

こっちかなと予想すると全く違って参りました!

次の展開はこうなると思ったら全然違ってるシーン
が大きく2回ありました。全編通してこの人が裏切り者じゃないか?とあたりをつけたら逆に口が悪いだけで忠義に厚い信頼出来る性格だったり、王の抱える秘密はそっちかぁと驚きました。
細かい設定も含め自分の想像のはるか上の上をいく壮大なファンタジーで面白かったです。

強大な魔力があり食料が豊富で平和な国。花々が咲き、緑の自然が美しいエウェストルム国が…

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初恋をやりなおすにあたって 小説

尾上与一  木下けい子 

そうだったのか、と思えるまでが長すぎる気がする

幼馴染みの再会もの、ではあるのですが、一筋縄ではいきません。
読みながら、よくわからなかった雪の行動の謎が解けたのは、本の半分を過ぎた頃でした。
初恋で両片思いで再会して、どうしてそうするの?と首をひねりながら読み続け、ようやく現れた過去のエピソードで、なにもかも腑に落ちました。
そこには、それはそれは深い心の傷と、背負うにはとてつもなく重い枷が隠れていました。
小学生には背負えない。潰れ…

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ルドヴィカの騎士 ~奇跡の泉・銀~ 小説

尾上与一  央川みはら 

王道で可愛い初恋

「アヴァロンの東」と同時に刊行された本書。前作は個人的に少し好みから外れていたので、あまり期待せずに(すみません)読んでみたのですが、こちらはとても良かったです。
前作のメインの二人イグナーツとヨシュカも登場します。ヨシュカの兄、マティアスの物語です。
マティアスは、泉を守ってきたハイメロート家の嫡男で、司祭で、奇跡持ちと言われる特別な力を持っています。
彼がまだ子供の頃、教会巡行をしている…

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葉隠否定論 小説

尾上与一  asaemaru 

No Title

天球儀の海の対となる物語。読む順としては絶対に 天球儀の海 → 葉隠否定論 の順で読んでもらいたい。
資紀の深い愛に涙腺が緩んで緩んで。バスタオル持って読むべきでした。

この物語を含めて天球儀の海は完結すると思います。
平和への願いを切実に込めた物語なので、広く読まれてほしい。商業化されてほしい。

恥ずかしながら『葉隠』を知らなかったために読む前はタイトルの意味が分からなかったので…

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