花小蒔朔衣さんのレビュー一覧

狼さんはリミット寸前 小説

神香うらら  花小蒔朔衣 

狼さん、頑張った!

表紙のウサギちゃんと狼さんのかわいらしさよ(*´ω`*)
まさにこれこれって感じで、表紙からきゅん(^ー^)


受け様であるウサギちゃんは、デザイン事務所で働くデザイナーの歩。

攻め様の狼さんは、弁護士の雄大。

同じ高校で役員の先輩後輩として出会った2人。
お互いに好意を抱いていたのだけど、歩への好きが暴走した雄大は言葉より先に手が出てしまう。
結果、歩を怖がらせてしまい…

2

旦那様は恋人を拾う 小説

間之あまの  花小蒔朔衣 

糖度120%、かと思いきや

糖度の高い作品を書かれるイメージの強い間之さん。
その糖度の高さに時々お腹いっぱいになってしまうこともあるのですが(ごめんなさい、個人的な好みです)、今作品は甘々なだけではなくってちょっぴりスパイスのきいた作品でした。

今作品は2012年に刊行された間之先生のデビュー作でもある同名の作品の新装版。旧版は未読なので違いはわかりません(絶版で手に入らなかった…)。終盤に2篇の短編「恋人は旦那様…

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幼なじみ甘やかしロジック 小説

間之あまの  花小蒔朔衣 

壮平の一言に思わず頷いた

これはまたお砂糖たっぷりな1冊ですね。
間之先生作品といえば、砂糖菓子のような甘さの上から、さらに溺愛成分をとろりとかけたような印象が強いのですけれど、今作も王道の間之先生でした。
だからといって退屈だというわけではなく、王道だからこその安心感があるんですよね。
疲れて帰って来た身体がホッとする、実家みたいな読み心地というのかな。甘い溺愛ものが読みたい時にはぴったりなのではないでしょうか?

2

束縛は夜の雫 小説

きたざわ尋子  花小蒔朔衣 

攻め様がけしからんのですけど。

生き別れの双子が、再会した時に身体と中身が入れ替わってしまってからの、ちょっとファンタジックがはいったお話。

受け様の充留は、なんとなく薄靄がかかったような感覚の中で生きてきた。
双子の遥に出会い、手を合わせたら2人、中身が入れ替わってしまう。
すると、クリアで落ち着いた気持ちになり、そのまま入れ替わったまま、自分たちが正しいと思う生き方へと飛び込んでいくのですが。

遥として生き直…

1

たべごろ誘惑ハニー 小説

間之あまの  花小蒔朔衣 

甘いところだけ美味しくいただきます

歳の差と健気が好きで、『しあわせ片恋暮らし』のあまあま感がとても良かったのでこちらを読みました。
自他認める容姿というのはげんなりしました。もう女の子でいいじゃん…な典型的美少女特徴。“ぴるっ”(ウサギの耳の表現、分かるけどさ…)等オトマトペ多用、キラフワ10代視点を良い歳した大人が読むにはキツかったです。
同性というハードルがあるからどれだけ見た目が良くても悩んだり、でもそれを飛び越えていく…

0

臆病な大人の口説き方 小説

月東湊  花小蒔朔衣 

しごできBL

賛否両論のレビューに溢れてますが、私はスゴくハマりました。

最初は受けの日高が、スゴいトラウマ級に苦手としている攻めの長月にどう心を開くのかなと思って懐疑的だったんです。
だって私なら、一生その仕打ちを忘れないし、いくらいきなり態度が変わっても許すことはないし、ずっとその時のことが燻り続けるからです。

懐疑的だったのに途中からすっかり絆され、オメガの時計のエピソードの時には、もうすっ…

1

誰のために泣くの 小説

坂井朱生  花小蒔朔衣 

円が重なることのない幼馴染み

個人的にはすごく好きな設定でした…!!

○攻めは仕方なく受けのお守り役にされて不機嫌。
○受けは攻めへの幼い頃からの憧憬が恋へ変貌し、
しかし嫌われているのは十分理解しているので態度に出さない。

小学~高校まで最低限の口しか聞かず、目も合わさず、
遠く離れた存在ながらも、彼等は親の力関係が影響する幼馴染で。

まったく重ならない円と円なんですよね。
なのに時々ふと"…

1

王様と幸福の青い鳥 小説

六青みつみ  花小蒔朔衣 

王の身替りになる呪をかけた神子の物語

BL版御伽噺。
多神教の野心家神官が、一神教の異教徒弾圧を政治的に行い、イリリスと母は投獄される。投獄中に食料を絶たれて、母はイリリスの身代わりになって殺されて食われてしまっていた。そのショックで白髪になったイリリス。
恩赦があり、地下牢から解放された後
・・両親と弟を殺された王の神子になり、色々なむごたらしい暗殺事件を経て、王の代り身になる呪は、他言すると効力を失うので、イリリスは誤解を受…

3

幼なじみ甘やかしロジック 小説

間之あまの  花小蒔朔衣 

受けが嫌

本当はこういう両片思いすれ違いは大好きなんですよ。

でもね余りにも壮平の思いがダダ漏れだし、あんな行為しといてそれに気がつかない一弥の鈍感ぶりがわざとらしく感じてしまいました。

途中まで神評価に近かったんですが、途中からイライラしてしまって…。

特に一弥の自己評価の低さとか、周りの評価を直ぐにお世辞だとか捉えるのが好きじゃなかったです。
そして壮平に彼女を作れと薦める辺りが嫌で…

5

しあわせ片恋暮らし 小説

間之あまの  花小蒔朔衣 

猫にも嫉妬する可愛いお話

古い日本家屋と猫、そして和服やたくさんの料理の描写があって、初恋片思いの透明感と豊かな空気感が心地良かったです。書道の専門的な部分がピンポイントだったのも良かった。
私は木原音瀬さんの「深呼吸」が大好きで、穏やかな谷地さんと一軒家の雰囲気がとても好きで、受けの榛野が「猫にも嫉妬するくらい」という台詞がまた堪らないのですが、この作品も猫にも嫉妬しまくりで可愛いかったので、「深呼吸」が好きな方にもお…

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