yocoさんのレビュー一覧

その愛に終わりはあるか 小説

谷崎泉  yoco 

執着も馴れ合いも「愛」であることに変わりはない。

『ダークホースの罠』は未読です。

40歳は不惑の年といわれますが、惑いまくっている40オーバーの男性二人の恋物語でした。
警視庁捜査一課の係長の南野と鷺沢組組長の鷺沢。
二人は10代の頃に親の再婚で義兄弟となり、再び親が離婚したために一時期は縁の切れた間柄。
再会してからは何だかんだとパートナーとして続いています。
物語としては殺人事件と鷺沢の隠し子騒動、南野が上司から受ける求愛とい…

8

その愛に終わりはあるか 小説

谷崎泉  yoco 

大人はみんな狡いのかも

『ダークホースの罠』は未読ですが、こちらだけでも楽しめました。
ただ、主人公南野とその部下、胡桃の会話がちょっと素敵だったので「あちらも読んでみようかな」という気になりましたよ。

警視庁捜査一課係長、南野尚三は連続強盗犯の事件と、管理官である古沢の書類提出に絡む嫌がらせに疲れ切って、二週間ぶり自宅に帰ります。泥の様に眠りこける尚三に卑猥なちょっかいをかけてセックスになだれ込もうとするのは広…

10

その愛に終わりはあるか 小説

谷崎泉  yoco 

長く共に居るからこそ、たどり着く境地がある

「ダークホースの罠」のスピンオフになるそうです。
そちらは未読ですが、今作のみでも問題無く読めました。

で、こちらなんですが、溺愛ヤクザと捜査一課係長の熟年夫婦になります。二人共に45才!!
しょぼくれたオヤジの哀愁と、長い日々を共に過ごしたからこそ、たどり着いた境地みたいなものが、なんとも心に沁みました。


内容です。
事件に追われて常に疲労困憊の捜査一課係長・南野。
実は…

12

2月のユキ「氷泥のユキ」コミコミスタジオ書下ろし小冊子 特典

優しくて、温かい。

コミコミスタジオさんで購入するといただける特典書き下ろし小冊子。表紙+小説部分11Pの合計16P。小説部分は11Pもあるので読み応えたっぷりのボリュームのある小冊子でした。

本誌のネタバレも含んでいます。できれば本誌読後に読まれることをお勧めします。






タイトルは「2月のユキ」。
2月、という言葉がタイトルに使われているところからもわかるように、時系列としては本編終…

3

サンドリヨンの指輪 小説

綾ちはる  yoco 

許せないが

本編は千尋(受)の視点、後日談SS「それから」は赤枝(攻)の視点で進みます。
不憫な境遇の千尋が、不思議な老婆にもらった魔法の指輪を使って、赤枝に好きになってもらう話でした。ちょっと長めなのですが、先が気になって一気に読み終えてしまいました。

私の好きな場面は、赤枝が「許せないが、愛してる」と言う場面です。
己の感情が、他人に強制されたものだという恐怖と嫌悪。「俺はお前を許せない。」それ…

4

火曜日はもう待たない 小説

火崎勇  yoco 

ミステリアスな受け

美人ですれていない謎めいた受けと、そのつかみ所のないミステリアスさとかわいさに翻弄される攻めのお話でした。
電子なので絵自体は表紙のみでしたが所作などの描写から受けの美しさが伝わってきてよかったです。
心を開いてくれない受けを追いかけて追いかけて手を尽くす攻めは一途でいいのですが、一歩間違えるとストーカーですね。
痛々しい展開や第三者の介入がないので安心して読める一方で、題材の割に起伏のない…

4

氷泥のユキ 小説

朝丘戻  yoco 

アニパーシリーズ第3弾

あたたかで優しいお話。
生と死。絆。
大切な想いがたくさん散りばめられています。

今回は前2作と違い、主人公が大学生なので、結構エッチなシーンも多めです。
攻めがキス魔なのもありますが( *´艸`)

切ないなかにも、乙女な結生ちゃんが時々クスっとさせてくれます。
緑さんは結構なクーデレだと思います。

アニパーの可愛さ健在です。
そして、今回は主人公の結生がキャラクターデ…

5

氷泥のユキ 小説

朝丘戻  yoco 

「生きる」ということ

作家買い。

アニパーシリーズの『坂道のソラ』→『窓辺のヒナタ』に続く三作目。三作目、というかスピンオフものですが、前作未読でも問題なし。ただ前作の登場人物や、「アニマルパーク」通称アニパーというオンラインゲームが舞台になっているところは前作と共通している部分なので、気になる方はぜひ前作も読まれることをお勧めしたいです。






主人公は大学生の結生。ほぼ彼視点でストーリーは…

14

ロスト・コントロール ~虚無仮説(2)~ 小説

黒木夏兒  蒔舞(シーウ)  yoco 

2巻になってから急激に面白くなる

前巻感じた読みにくさは文章に慣れたのか、今回はそんなに気になりませんでした。
やっぱりたまに会話が迷子にはなってしまいましたが、躓いて流れが止まってしまう感はありません。

そして内容についても漸くBがLしてる展開になってきたので、こちらの巻はとても楽しく読むことが出来ました。
攻の悲しい過去についても明らかになってきて、彼がどうしてそんな風になってしまったのか、というのが分かります。

1

ロスト・コントロール ~虚無仮説(1)~ 小説

黒木夏兒  蒔舞(シーウ)  yoco 

どうしても受け付けなかった部分がある

翻訳本なので最初に文章で躓くと中々スムーズに読めません。
この翻訳は私はあまり好みではなかったので(誰が会話してるのか、誰の動きなのかが迷子になることがある)読み終わるのに時間が掛かりました。
内容はFBI捜査官の上司(攻)と部下(受)ものです。
ある幼女の失踪事件や別の場所で起こった銀行強盗事件を追って捜査をする中で、受の過去やら何やらを絡めながら微妙にBL的展開をする、という感じで1巻終…

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