新井煮干し子さんのレビュー一覧

因果の魚 コミック

新井煮干し子 

二人の関係性

「上下とか強弱とか……あるつもりでこなしてたら ほんとーにそうなっちゃうんです」
二人の関係を聞いた同僚女子のセリフ。

この作品を読んで思い出したのは「スタンフォード監獄実験」でした。
一般の人々を集めて半分に分けて片方に囚人、片方に看守という役割を与えると、自然と人間はそれらしい行動を取り始めるというやつです。

逸成は涼一に出来の悪い子供という役割を与えて、涼一もその役割を嬉々と…

2

渾名をくれ コミック

新井煮干し子 

個性的な作品

この作家さんの作品は初めて手に取りました。
すごく個性的な作品で、他の皆さんが仰っているように文学作品のような一冊でした。
そして最後まで読んでタイトルに納得。思わずほっこりしてしまいました。

ジョゼを崇める絵描き・天羽とそんな彼に愛されたいモデルのジョゼの話。

天羽に「俺のことを好きになって」と伝えるジョゼが凄く切なかったです。
ジョゼのことを愛しているけれど、自分は愛されなく…

1

化学部のメガネ コミック

新井煮干し子 

メガネ

青春って甘酸っぱい((ノェ`*)っ))タシタシ
期待値振り切ったww

メガネばっかりの化学部。
今や残っている部員は二人のみ(もちろんメガネ)
2年の夏が終わってお互いに恋人がいなかったら
俺たち付き合おう。
唐突に始まった提案と、あっという間の夏の終わり。

付き合うとはどういうことなのか。
実験だったはずのお付き合い。

いつの間にか意識して
手が触れることにもドキ…

4

渾名をくれ コミック

新井煮干し子 

新井先生の絵が好きです

他の方も書かれていますが、この漫画は単純な恋愛ものではないです。
結末も恋愛としては曖昧な感じです。

お互いがお互いを愛しているのに、攻めの天羽は受けのジョゼの美しさを崇めていて、でも、ジョゼは普通に愛してほしい、だからすれ違う…という感じです。
一方が崇めたりするお話はいくつか読んだことがあるのですが、このお話は崇めているだけかと思いきや、天羽とジョゼは触れ合ったりもするしHもしたし、…

1

化学部のメガネ コミック

新井煮干し子 

等身大の男子高校生の魅力

メガネ男子とメガネ男子、正直言って冴えない2人組がここまで輝くのか…!と驚きの一冊です。

なんとなく付き合い始めた2人が本当に恋をしていくまでの過程がとても丁寧で、本当にこんな男子高校生がいる…という気持ちにさせてくれます。

煮干し子先生の描く美しい画面が、一層等身大の青春のキラキラ感を引き出していて、読みごたえもばっちりでした。
帯はとにかくメガネを強く推してきましたが、特にメガネ…

3

化学部のメガネ コミック

新井煮干し子 

メガネ同士の恋の実験

タイトルの通り、化学部のメガネの2人のお話。
恋人とは一体どんなものなのか?と実験感覚で付き合うことになった
鮎喰(レンズに映っている方/攻め)と佐古(表紙の男の子/受け)。
理系クラスにいたなぁこんな感じの男の子…と思い返せるくらい、
2人ともその辺にいそうなザ・普通の男子高校生です。

付き合おうと言い出したわりに、本気なのかただの気まぐれなのか
わかり辛い佐古に振り回されて戸惑…

4

渾名をくれ コミック

新井煮干し子 

天羽は遠憲さん似と言うことでよろしいですか?

テーマが「信仰」と言うだけあって、すごく難しくてこの解釈であっているのかしら?とかなり不安になりました。
他のレビュアーさんのレビューを参考にしたり、作家さんのインタビューやあとがきを読んでみたりして、三回読んでみました。でも、まだイマイチわからないことも多くて、あらすじ紹介はしにくい作品です。

他のレビュアーさんも書かれていた、文学作品を読んだみたいと言うのがピッタリだと思いました。とに…

1

渾名をくれ コミック

新井煮干し子 

自分には理解のできない世界

中学から一緒の、イラストレーター攻めとモデル受けの話です。

新井煮干し子さん初読みでしたが、私がアホだからか、まったく理解できませんでした…。評価が高いので、ほかの皆さんはちゃんと理解できてるのだと思います。アホですみません…。
何というか、理解のできない純文学作品を読んでるような気持ちになりました。萌えも感じられなかった。

攻めは受けを盲目的に愛していて、でもそれは信仰心のような感…

4

渾名をくれ コミック

新井煮干し子 

光と陰と

恐らくこの内容を帯で要約する事は不可能なんだろう、
と一読後長い溜息が出ました。
それこそこの物語にはゴールなんざ存在しないんでしょう。
ゴールらしき地点は置いてあるにしても、それは解釈次第で
一里塚にもなる代物で、そして解釈の為の理は一貫したもの
でもなければ整然ともしていない。
乱暴に突き放してしまえば、タイトルに対する疑念こそが
最大のネタバレではないかと評者は愚考するのですが…

1

化学部のメガネ コミック

新井煮干し子 

ダサシャレ

どんな風に始まっても終わり良ければ何となしにOKと
赦される作品と言うのが世の中には稀に存在します。
まさか自分がそう言うBLに出くわすなんて想像して
おりませんでしたが。

表紙の色遣いは評者にとってなんとも懐かしい感じの
ものです。1980年代の小洒落たイラストを連想して
しまう様な。
そう考えてみると本文から感じたこっ恥ずかしさの
正体が何となく見えてきた様な気がします。

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