英田サキさんのレビュー一覧

エス 残光 小説

英田サキ  奈良千春 

シリーズ四作目

エスシリーズ四作目にして完結編です。
濃厚な一冊となってました。
すべての登場人物に、一つのゴールが用意されてます。明確で安定したゴールではないけれど。
不満はあります。
正直このシリーズは、一作目が一番面白かったと思う。巻を重ねるごとに、椎葉のヒリついた魅力が失われていったように思う。
三作目と四作目で大物脇役として登場した五堂は、その内面がキチガイじみすぎてて、魅力が解りづらかった。
脇役の魅…

2

すべてはこの夜に 小説

英田サキ  海老原由里 

原点なんですね

今ではアンダーグランド系がお得意な英田さんの原点を見た気がする作品でした。
色々な面で英田さんの後発作品よりは甘い部分も感じられたんですけど、それもまた味だなぁと思えるほどに、結構好きな作品です。
不器用な男が時々見せるかわいい面とか、本当に上手いと思います。本当に胸がキュンとするというか、ああ切ない!って気分になりました。

大学時代の同級生とまさかの再会、しかもやくざと鉄砲玉まがいの狙…

2

バカな犬ほど可愛くて 小説

英田サキ  麻生海 

年下ワンコ攻め最高

話は王道まっしぐらって感じでした。
意外性はないんだけど、ツボというツボを必ず押してくれながら進むストーリー展開に、ニヤニヤしたり、切なくなったりしながら読みました。
英田サキさんは上手いなァ。なんでこんなに私のツボを知ってるのかしら。不思議。
年下の駄目ワンコな攻めくんは、めちゃくちゃ可愛かったです。
ほっこり幸せ気分になれた。素敵な物語をありがとうございました。

4

黒い竜は二度誓う 小説

英田サキ  中村明日美子 

運命の出会い

英田さん初の作品とは言えなじみの薄いレーベル、しかも初ファンタジーってことで正直言ってあんまり期待していなかったのです、英田さんときどき暴走されることがあるので(笑)なんでもあり的なファンタジーならではのとんでも設定が出てきたらどうしようかな・・・なんてくだらないことを懸念していたのですが、読んでみると意外にも硬すぎず緩すぎずの文章に内容が嵌っていて思っていた以上に楽しめました。

この話を読…

5

すべてはこの夜に 小説

英田サキ  海老原由里 

かなり好き

全体的にトーンが暗いです。
これを読んだのが、英田さんのコミカルな王道BLを読んだあとだったので、かなり驚きました。
読み終えて、じーんとしました。
とくに二作目の「夏の花」の切なさは、神でした。
三作目を読むまでは仕掛けに気づかなかったんだけど、気づいた瞬間に涙がポロリ。
ああ、そうなってたのか…。
英田さんの小説は、王道なBLよりこういう話のほうが好きだ。

4

すべてはこの夜に 小説

英田サキ  海老原由里 

本編よりも

英田さんお得意のヤクザものです。

元々同人誌だった『すべてはこの夜に』と、脇キャラがメインになっている『夏の花』、その後の2カップルを書いた『春宵一刻』の3編が収録されています。

『すべてはこの夜に』は、普通のヤクザものです。
とは言っても、ラストがびっくりです。ぎゃ~~~と叫んじゃいました。
ようやく湊と加持の二人が、幸せになれるだろうと思っていたのに。

そして、湊の教育係…

4

君のために泣こう 小説

英田サキ  北畠あけ乃 

いい話やー

血の繋がってない兄弟の恋の話です。
小さいときに生き別れてたんだけど、あるきっかけでまた一緒に暮らすことになります。
幼馴染みモノに共通する、ストイックに痩せ我慢をする二人の心理描写が、私の好みでツボにきました。
好きな人と一つ屋根の下で二人きりで暮らしてて、チンコ勃ってこないほうが不思議だよ。限界を迎えるまでの道のりが切なくて心地よいです。

4

いつわりの薔薇に抱かれ 小説

英田サキ  石原理 

許されない愛だけど…

ビーボーイノべルズ、英田サキさんの「いつわりの薔薇に抱かれ」です。

香港マフィアX刑事
英田さんってなんていうかロミジュリ設定お好きですね。

マフィアX刑事ものではありますが香港マフィアのアレックスが私用で日本に来ているという設定で、その動向を調査するのがホテルで執事担当となった高峰という設定なので裏社会うんぬんというというようなダークな部分がほとんどないのでそういうのがお好きな人に…

3

愛しすぎる情熱 小説

英田サキ  稲荷家房之介 

年下の一途さに、胸をうたれます。

大切な人をうしない、再び恋をすることはないと償いのように都会から逃げてきた夏目。しかしたくましい地元の青年に出会い、無口で無骨だが毎日世話をやいてくれる年下の高津との出会いで、再び生きる喜びを感じるようになる。
そして、寂しげだったり何も欲しがらなかったりつかみ所のない夏目にいつしか引かれる高津。ストーリーの進行が夏目視点と高津視点で交互にすすむので、相手への想いが次第に深くなっていくのがわかっ…

2

DEADLOCK 2 DEADHEAT 小説

英田サキ  高階佑 

焦らされた

ユウトとディックがなかなか出会わず、やっとこさ出会っても他人同士のようなやりとりしかできず、焦らされて焦らされてムキーッとなりながら読みました。
焦らされただけに、やっとこさ辿り着いたエロシーンはいつもの倍萌えました。焦らされるの、好きです。
でもユウトが、状況分からないのにディックを追いかけるのはいただけなかった。
何かしら事情があることを察してやれよ、と。訓練された捜査官という設定でそれはない…

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