榎田尤利さんのレビュー一覧

少年はスワンを目指す 小説

榎田尤利  黒井つむじ 

キラキラ

水面がきらめくみたいな懐かしい感覚を思い起こしてくれる作品です。基本DKものはあまり触手が動かないのですが好きな作家さんだし、読むかな〜?くらいの気持ちでしたが、さすが榎田尤利先生!! 面白いのにこの年代特有の感情感覚に、自身のこの頃とリンクする、共感する、ちょっとおバカでおセンチで苛ついて、でもそれがキラキラ眩しい時代。絶対に誰でも共感する心の感情感覚があるはず。懐かしく温かく貴重な時間時代。キ…

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きみがいなけりゃ息もできない(新装版) 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

可愛い

BLにおいても『ダメンズ好き』という表現していいんでしょうかね? ルコちゃんがダメンズで東海林がほっとけ無くてついて手助けしちゃう。このままじゃお互いにダメだと思い離れるけど、縋られちゃうともう無理。無視なんて出来なくなっちゃうよ。東海林の気持ち良く分かるよ。だってルコちゃんのダメっぷり、弱りっぷり(心身共に)、意地っ張りっぷりが可愛くて可愛くて、構わずにいられなくなるんですもん。成就したふたりの…

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threesome スリーサム 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

雑感

私は中国人ですので、この書評を中国語で書いてしまい、皆様に失礼があったかと存じます。

从榎田的《Erotica》短篇集里衍生出的这本,肉和话题度都不错。但没想到看完这本书,使我印象最深的不是threesome,不是一些play,而是人世浮沉的惆怅感,达不到震撼的程度,但是对这个故事而言恰到好处。

辻良典这人,虽然是所谓的万人迷受,但是他迷人的点大抵能说服读者们(即使不提外表)。他很理智…

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nez[ネ] Your Lovely Smell 小説

榎田尤利  湖水きよ 

最高!最高!

千里の甘え方最高!可愛くてたまらないって、すごい!こんな形のカップルになるなんて!

鷹目は大事なとこではいつも千里の心の底で求めている反応から外れないんだよね
外れるかもって思わせて外さない
優れていて正直で率直なだけで真心がある男なんだよな

つぐみ親子は災難なことだったけれど…多分、やろうと思って仕掛けられたら家族ってバラけちゃうんだろうな
互いに相手ができての離婚
ここがひ…

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はつ恋 小説

榎田尤利  小山田あみ 

性格悪い主人公は好きだった

タイムスリップというある種派手な題材ながら、ぼんやりした話だと思った。一番の目標:自殺防止が、間接的な影響でただの結果論的に成し得ただけで、行動の成果と言い切れないのがスッキリしない。見どころは心理描写なのかな。

久我山はまあ性格の悪い弁護士。でも自分の性質をよく理解したうえで性格悪いまま生きてるのでとても好き。作中評価と印象が一致してるのも良い。久我山はまだどうにでもなるし、周りを不快にさ…

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執事の特権 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

老執事の策士ぶりが最高だった

執事兼秘書と潔癖症ご主人様のお話。滅多に感情的にならない仁視点のときは読みやすかったが、乙矢視点に移ると自ら罠に嵌りに行くスタイルでゲンナリ。富益の策士ぶりは最高、この執事はめちゃくちゃ好きだった。

だまし討ちのような形で執事兼秘書に仮採用された仁。なぜ正式募集しないのか、乙矢の不自然な仕事環境も含めて説明が中途半端で、最初は入り込みづらかった。

キャラ設定は面白いと思う。乙矢の当たり…

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普通のひと 小説

榎田尤利  木下けい子 

No Title

コンビニで同じおにぎりを取ろうとしたところから始まる出会い。転職した先で再会。

2人ともまさか自分が?という思い込みからなかなか行動に移せないし、すれ違うし……男のプライドも邪魔して素直になれないし(お互いね)ハラハラしたなぁ。

【普通】とはなんだろうか?そこからはみ出したらもう普通じゃないんだろうか?心の問いかけがリアルだったし自分だってセクシャリティが変化することだってあるかもしれ…

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賢者とマドレーヌ 小説

榎田尤利  文善やよひ 

話が進む毎に人らしい感情と欲情を溢れさせる愛おしい108歳

感情の振れ幅がほぼ無い風読みが美しい瞳を持つアラズに心奪われ、保護し共に過ごすうちに『美しき石像』と呼ばれる程の風読みにも少しずつ起こる変化。
いずれ森へ帰すと言いつつアラズと過ごす日々を手放せないでいる風読みに、突如秩序のソモンによって奪われ酷い扱いをうけるアラズ。
このあたりから風読みがどんどん人らしい感情や言動を表に出すようになるが肝心の恋情は喉元まで出かかるも言葉にできず、別れ際にルド…

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永遠の昨日 小説

榎田尤利  丹地陽子 

一緒にいれる未来

ドラマから入りました。クラスの人気者の浩一とクールで無愛想な満が互いに惹かれ合っているという物語。
序盤で浩一がトラックに轢かれてしまったのにはとても驚きましたが、生き返ったというのは更に驚きました。だんだんクラスメイトが浩一の存在を忘れていってしまうのがとてもつらかったです。
みっちゃんのことを1番に想っている浩一と浩一が消えてしまうまで一緒にいたいと思っているみっちゃんの関係が良かったです…

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永遠の昨日 小説

榎田尤利  丹地陽子 

涙不可避

『泣ける小説』と紹介されていたので手に取りました。
ある程度のあらすじは理解して読み進めたけれども、想像以上に抉られてしまったなぁという印象です。

現実では説明し得ないことが起こっていく日々の中にある浩一とみっちゃんの気持ちが、あまりにも"純粋な愛"なんですよ…。
事故からの謎の生還?ゾンビ化?のあたりは夢オチだとしか思えないくらい唐突に物事が進んでいって、
ファン…

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