円陣闇丸さんのレビュー一覧

終わりなき夜の果て 下 小説

和泉桂  円陣闇丸 

未来に目を向けて

前半と続けざまに読みましたが、後半のほうが楽しめました!
神評価に近い萌×2です。
前半が内向き(家の中)の話なのに対し、後半は外向き(世界)な話だからでしょうか。

前半は長男・国貴と遼一郎のお話。
上海で暮らす国貴と遼一郎ですが、逃亡生活も遼一郎の体調の悪化から終わりが近いと感じ、国貴は自首をしようと1人日本を目指します。
家族との再会と、再び新天地への旅立ちのお話です。
後半は…

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終わりなき夜の果て 上 小説

和泉桂  円陣闇丸 

欲しいのはあなただけ

清澗寺家シリーズの総まとめ(?)となる本。
今までのシリーズを読んだのがかなり前で若干記憶が曖昧に…。

和貴と深沢は一番好きな組み合わせです。
ですが、お話としては、前と同じことを繰り返してる印象でした。一区切り付いたと思ったのに、どうして同じ行動を何度も何度も互いに繰り返すのか…。
一重に和貴の境遇と容姿と性格の所為なんですが、それを乗り越えるにはまだ前回では足りなかったという事でし…

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罪の褥も濡れる夜 小説

和泉桂  円陣闇丸 

淋しいという気持ち

清澗寺家シリーズ、ついに真打ちと言うべき三兄弟の父親、冬貴に漸く辿り着けました。
実は当初、育児放棄し放題の自分勝手な冬貴が主役のようでは恐らくのめり込めないだろうし、そんなに中身がない一冊なのでは、と軽い気持ちで読み始めました。

が、さすがは清澗寺家。
魔性と言われながらも、本当は愛され方を知らない、純粋でそれゆえに残酷、誰よりも淋しやがりやの男と、日本を主導する政治家にふさわしい優秀…

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Chara BIRTHDAY FAIR 2014 B キャラ創刊19周年記念バースディフェア小冊子 特典

本編を読むきっかけに・・・

当初私は4作品とも本編は未読でしたが、全て気になる作家さんではあったので、嬉しく拝見したのを覚えています。
この小冊子がきっかけで本編にも興味を持ち、読むきっかけとなりました。
本編を読んでから再度この小冊子を読むと(当たり前ですが)やはり更に面白くて・・・
でも、本編同様一番笑ったのは「僕はすべてを知っている」のショート漫画でした。
直腸検査の体位について真面目に話しているのですが、もう…

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天国へ行けばいい コミック

円陣闇丸 

ゼロ地点

絵師としては引っ張りだこな円陣さん。
どのような作品を描かれているのかと興味を持っている時に出会った作品です。

歩道橋から落ちてトラックに轢かれる瞬間。
止められた時間。
隔離された空間の中で、突然現れた女によって生きるか死ぬかの選択を迫られる2人。
突如運命共同体となった渡瀬と守谷が、0.1秒を遡る為に必要な生命エネルギーを集めるべく奔走する。
遊び心からか、性格とセクシャリティ…

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きみがいなけりゃ息もできない コミック

榎田尤利  円陣闇丸 

あまあま~

丸ごと一冊ひとつのストーリー。

いやぁ、「二木」くんは特殊人物ですねw
マンガを描く、という能力には長けているわけですが
それ以外がダメ。
いや・・・ダメと言う言葉では当てはまらないっすね。
ダメというレベルじゃない(笑)
でも東海林が居るからいいんですね、それで。
元々、東海林本人も「俺のせい」と言うくらい
東海林の甘やかし続けた結果ということなんで
責任とって世話してるわ…

1

12時の鐘が鳴る前に(新装版) 小説

ひちわゆか  円陣闇丸 

出張灰かぶり姫

とても素敵なお話でした!
切なさにも心を打たれましたが、個人的にはほのぼのした印象のほうが残りました。
すれ違いというよりも単なる早とちりでは…と思ったし、その早とちりが端を発して攻めの叶の明晰な頭脳が見当違いなほうにどんどんズレていく所が面白かったです。
そこに受け朋也の純粋さと天然さと負けず嫌いさ、三上の意地の悪さがプラスされて最後の最後までいらない苦悩を背負ってしまった攻め様が不憫に思…

1

百年の恋 小説

高尾理一  円陣闇丸 

王道で読みやすい

百年前のご先祖の、悲恋からはじまるロマンス……

といったら、どんなハーレクイーンだ、って感じですが、いい感じに王道を消化していますので安心して読めました。
疲れたときの清涼飲料水、というような印象のお話に仕上がってます。
なので、じっくりどっしり構えて読みたいときには少し物足りない。
そしてペーパーと書き下ろしが良かったです。

英国貴族と日本の庶民の価値観の違いをうまく表現してい…

2

恋襲ね 小説

小林典雅  円陣闇丸 

もう、どうしたって笑える

小林さん作品を読み始めて、初のシリアスです……が。
シ、シリアス? これ、シリアスなの?

時代物で色小姓ものです。
初恋の相手と両想いになったと思ったら、藩主様の寵童に見初められ、色小姓としてお城に上がることになった受が、閨房術を側用人に仕込まれて、そこで藩主の寵童とともに閨に侍る的なお話です。
その後、嫉妬に狂った正室に陥れられ、永蟄居となった受が、閨房術を仕込まれた側用人から告白さ…

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きみがいなけりゃ息もできない コミック

榎田尤利  円陣闇丸 

リアリティの無さが潔い。

ホットケーキ食べたい…。

生活力皆無なマンガ家ルコちゃんと幼馴染みの保護者:東海林。
クールガイ東海林が弱音を吐いた果てに本音をこぼす。
ずっとずっと好きだった相手に抱き締められながら。
それまでルコちゃんのことが好きで好きすぎて辛かった東海林の姿を見せつけられていたからこそ、1ページまるごとの想いを遂げた場面に涙が出てしまいました。

東海林は意図的に無表情にしていて、いっつもイ…

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