菅辺吾郎さんのレビュー一覧

山小屋にて コミック

菅辺吾郎 

静かな時間

登山を日常生活での人間関係と例えていて、登場人物の心理描写もとても丁寧で面白く描かれています。
二人の出会いは唐突で無謀とも思えるシュチュエーションですが、その出会いで山本くんの日常も少しずつ変わっていきます。山に居るときは生き生きとしてるけど、下山して日常に戻ると鬱々と世の中を卑下して生きている。山では無能のクマは日常では陽キャそのもので、山本くんには何もかも眩しい存在。そんな両極端な二人がそ…

0

ダーティダーリン コミック

菅辺吾郎 

ホームレス×愛されたいゲイ

ホームレスをメインに据えたBLを初めて読みましたが、すごくリアルですごく身近で、でもちゃんとフィクションですごく面白かったです。

作品を通して特に刺さったセリフがかじぃが発した「愛されたいといつまでも泣いている…哀れな子」とはまさんが言った「その親切に騙されて今ここにいます」の2つでした。

しょーじくんは生きにくいとされているゲイから見たらおそらく親にも周囲にも受け入れられていて環境と…

1

似た者どうしの コミック

菅辺吾郎 

リアルな同性同士の高校生の恋愛に心がヒリヒリする

まずかなり女の子2人(1人は彼女)が物語に深くかかわってくるので苦手な方は注意です。

心情表現がさすがといいますか、本当にこれぞエモいといってしかるべきのお話でした。
別に自分がゲイかどうかもわからずただ仲良くなった友達を好きになってしまった。そしてその友達には彼女がいる。ってすごくリアルな設定ですし、しかもそれをすごく頑張って隠してます!とか相手もめっちゃ意識してます!みたいな誇張表現が…

0

山小屋にて コミック

菅辺吾郎 

この雰囲気が病み付きになります

初読み作家さまでした。ツイートで流れて来て試し読みで面白そうだと思い購入しました。

派手さは無いけどとても素敵なお話でした。2人の体格差も凄く萌えました。
山本のちょっとした佇まいが小動物の様で可愛かったです。

ですがこの山本という人物はちょっと捻くれているんですよね。それに対して真っ直ぐな熊飼が素直で対照的なんです。
熊飼は出会った時から山本に対して好意的で、職場で偶然再会してか…

1

山小屋にて コミック

菅辺吾郎 

心の温もりを感じた

タイトル通り登山中の山小屋にて、登山初心者で装備不足だったクマのことを山本が助けてあげるようなカタチで出会ったふたり。
クマは命を救ってくれた感謝をものすごく丁寧に伝えてくれて、表面上はその気持ちを受け取りながらも心のなかではどこか冷めている山本…
そんな風にすごく温度差のあるところから、会社でまさかの再会をして距離が近付いていくふたりの恋が描かれていました。

どんな時でもカラッとしてい…

1

山小屋にて コミック

菅辺吾郎 

ほっこり山BLでした!

作者様買い。

いつも不思議な読後感のある菅辺先生ですが、今回は山BLかつお仕事BLでした!

登山歴数年の受けが、登山初心者の攻めを偶然から山で助けることで出会います。
この出会いでの攻め→受けへの
「登山のプロ!凄い!」っていう憧れの気持ちは嬉しいくせに、嘘の連絡先を渡す受けがリアルでいいです!

そのあと実は同じ会社の全然違う部署に勤めていて、受けの仕事でのトラブルに関係して…

9

いぬのなまえ コミック

菅辺吾郎 

だいすきです

まず表紙から大好きです(T_T)(T_T)
不憫、健気、幸薄、美形な受けが俺様な攻めに振り回されて可哀想なことになってるお話が大好物なのですが表紙からビンビンにそれがダダ漏れてて最高です

あと受けが精神的にも肉体的にも痛いことになってて鬼可愛いです。
モブレ好きな人にもおすすめ!

好き要素しかないですけど唯一うーんて思った点あげるとしたらラストの巴の眼帯がダサいことくらいかなぁ、、…

0

ダディダーリン コミック

菅辺吾郎 

重い荷物も2人で持てば

オヤジBL。50代x50代。
順序通り「ダーティダーリン」の方から読みましたが、こちらだけでも大丈夫そう。

駄菓子屋のかじぃの息子で、20年振りに顔を出した弁護士の花雄が主人公。
「ダーティ〜」の主人公・正児を、幼少時に幼馴染の三田と一緒に育てていたんだけど、正児がお父さんと花雄が夫婦だと思っていて。
自分の存在は良くない、と関係を絶って出て行ってしまった。
…という設定があっての、…

0

ダーティダーリン コミック

菅辺吾郎 

心がどうしようもなく動く

本作のスピンオフ「ダディダーリン」が読みたいがために、まずこちらから。
前情報全く知らなかったので…
ホームレスさんとの恋愛ですか‼︎
…と驚く。
そして、表紙に戻って「あ、だから洗ってんのか」と思いつつ読み進めて…
イヤイヤ、洗ってないやん!と。
結局ほぼラストまでずっと「ホームレス」状態じゃないか。

…というのは全部読み終わってからの感想で、読んでる途中の感想は…
「んん〜…

0

いぬのなまえ コミック

菅辺吾郎 

最高

今まで読んだBLの中で一番好きです。長次郎の寡黙で冷たい(裏に優しさがある)態度も好きですし、関口の健気で受け身な態度も非常に唆ります。心から買って良かったと思いました。電子書籍版を購入しましたが、コミック(紙)版も買うかもしれないです。
可哀想な受けを見たいという方にはうってつけの作品です。

0
PAGE TOP