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8/18(合計:172件)
灼
みざき
ネタバレ
上巻に引き続き、下巻も。 上巻よりも物語に動きが出た下巻でした。 うーん、好きと疑問が両極端にあってちょっと評価に悩みます。 やはり、まずはなんと言っても画面がとても美しい。 草木の描き込みは上巻同様丁寧で、自然の森の美しさを感じます。 日本ならではの風習を交えながら、季節の移ろいと共に穏やかに過ごす2人の姿が好き。 恋人関係となった2人のやり取りも不器用で、ひとつひとつ手探りなと…
初読み作家さまでした。 ちょっとこれは、1ページずつ端から端までじっくりと読みたくなってしまう作品ですね。 キャラクターはもちろん、森の動植物や背景の描き込みがすごくて圧倒される。本当に美しい。 食事作りだったり、日常の暮らしの風景も自然に切り取られていて、小さな1コマ1コマにも"生きた生活感"があるんです。 少し懐かしさを感じる家の描写がね、また良いんですよ。 しか…
よそみ
この1冊では終わらないので、購入する場合には「続」までまとめて購入してほしい作品です。 突然現れた青年を拾った高校生が、記憶を失った青年を家に置くことにすることから始まる穏やかな同居のお話は、奇妙でありながら間違いなく日常で、些細な事を積み重ねて友好を深めていく二人がとてもかわいらしかったです。 記憶喪失の青年の正体や、二人の間にある関係、知らない過去など、時間が進むごとに様々なことが…
上下まとめて読んだのでレビュー内容も混同しています。 モノノケというにはあまりにも現代になじむ見た目の青年に最初は逆に驚いたけど、そんなことがどうでもよくなるくらいに穏やかで優しい話でした。 迷子になってしまって山から下りられない高校生がモノノケを自称する青年に押しかけ同居をされたところから始まるお話ですが、「ケガレを払う」というちょっと非日常の言葉は毎日の生活を丁寧に暮らしていくとい…
のえ丸
民俗学の深い世界観に、それに対する見解、美しい日本語、物語のひとコマひとコマが丁寧で、本当に素敵な作品でした。 不老不死のモノノケという題材の元、ファンタジーな世界なのかな~って軽い気持ちで読んでみたら全然違いました。 しかも難しい言葉のやり取りが続くかと思いきや、きちんと抜きもあり、わからなくても読んでいけました。 また、2人の恋もしっかり進んでいくのがまた素晴らしい。しかもロマン…
ひみた
下巻は素敵なエロ本という感じでした…行為描写が丁寧過ぎて(エロ本として求めている時には最高なのでしょうが)足とか手とか腰とかとっても美しいです。上巻の情緒あるほのぼのから爛れた?日常というか、こんなにページを割くというのもきっと意味があるのかなと思うのですが、サービスとしてしか捉えられませんでした 自分の貧困な読解力のせいでしょうか 作者が描きたかったから!という理由なのであれば、いいぞもっと…
gecko7
絵は上手いけど、いつもお話が中途半端。 某サイトで高評価だったので、 今度は大丈夫なのか?と購入しましたがやっぱりダメだった。 結界か何かあって山から出れないのかと思えば、ただの方向音痴。 モノノケだけど何も出来ない。 封印されてた経緯も開放された方法も不明。 山の犬の存在説明なし←スピンオフにするんだろな。 山の中で高校生一人暮らし?親の神経疑うよ。 穢れを払う為に居候してるのに…
銀次郎
上を読んで、あ~灼先生のワールド前回だなと思っていました。 一番の問題は、ちりばめられた伏線が回収されるか否か。 灼先生の作品なのでもしかしたらもしかするかもと思っていましたが、やはり回収はされませんでした。 前作ではよくわからないまでも、察することができていましたが、今作では察することが難しかった!私が単に読めていないだけかもしれませんが...... 攻めの正体とか、犬のミツ…
本当に素晴らしい作品だった「あおに鳴く」と同じく上下巻・不思議な男との遭遇もの。 今作も同様、日本家屋や料理の風流とほっこり感、日常の些細なやりとり、出会いと少しずつ距離の縮まっていく関係が濃密な空気感情感で描かれています。慈しみたくなる程見惚れるのでページを捲るスピードは遅くなります。そして時折ハッとする心の接触にドキドキ。 現状上巻のみ2回読んだだけで私の頭では内容が全て理解出来たわけ…
なんくる
個人的にものすごくド好みなテイストでした。 所謂人と人じゃない者の物語ではやはり寿命の違いがネックになると思っているのですが、2人の向き合い方がとても暖かく、感動しました。また日常の中に少しずつときめきがあるのも良かったです。とにかく優しい物語だと思います。