波真田かもめさんのレビュー一覧

スモークブルーの雨のち晴れ 2 コミック

波真田かもめ 

心地の良いリアルさ

この作品全体に流れる空気と生活感がたまらない。
家と人、そこに刻まれている記憶や思い出。
家族について。自分について。歳を重ねるということ。
名前のない2人の日々を追いながら、自分自身の人生を振り返る自分がいました。
年相応のリアルな生活を丁寧に描いた作品だなと思います。

中でも、久慈と吾妻の家族にまつわるエピソードが印象的でした。
久慈の父親が口にした何気ない一言でも、久慈兄と久…

2

スモークブルーの雨のち晴れ 3 コミック

波真田かもめ 

一つの区切り、その後が気になって…

全力ネタバレです↓

ついに久慈家の取り壊しに至る切ない巻です。三巻までの繊細な積み重ねが功を奏し、静にとって全てである家は読者にとってもまた離れがたく。最善の選択とわかっててもそれが近づくのがとっても悲しい…。最後の夜におんぶされたまま泣きじゃくる朔太郎の「あの家はお前によく似合ってた」が良かったです。静が今まで守ってきたものを肯定して、静に響いたと思う。二人の仲も徐々に近づきこの巻では気持…

11

スモークブルーの雨のち晴れ 3 コミック

波真田かもめ 

家を失う切なさあふれる3巻

こちら大好きな作品。この作品に流れる、しっとりとした空気感がとても好きです。

久慈の家で居候を始めた吾妻。
二人が和やかな友人同士のように過ごす様子にほっこりします。

物語は、久慈が家を兄に明け渡す(=取り壊す)方向に急速に進んでいきます。
もうすぐ家を失う、ということがお話の根底にあり、なんとなく物悲しい、切ない雰囲気が始終流れます。
中盤、家が大幅に片付けられた中、二人がお互…

6

スモークブルーの雨のち晴れ 3 コミック

波真田かもめ 

どこをどう読めばいいんだ?

日々失われていくものと 日々募っていくもの 止まった時に動きだす想い
アンニュイな雰囲気に紫煙とともに漂うのは 俗世と隔離されたようなふたりの世界

知ってしまった思いに できてしまった歪み
古い家に燻る薄暗く籠る湿っぽさに 切り捨てるもの拾うもの


すんごいどうでもいいことだけど よくもまぁここまで対極的なふたりを寄り添わせられたなと スゴいよね

小さなきっかけで開けていく…

2

スモークブルーの雨のち晴れ 3 コミック

波真田かもめ 

再会から二年。遂にその時が来てしまう。

いつの間にか40歳になった彼ら。現実の38→40歳は、たかだか二年なのに転げ落ちっぷりがエグいものですが、久慈と吾妻はあまり変わってないので、その点は安心です。

でもそうこうしている間に時は過ぎてしまい、とうとう久慈家明け渡しの日が来てしまいます。

当初からあの素敵なお家は取り壊しが確定されており、そこでの二人の生活は期限つきだったのですが、いよいよその時がくると切なさがつのりますね。…

3

スモークブルーの雨のち晴れ 3 コミック

波真田かもめ 

大人の恋愛❤️オススメです。

今回も素敵でした!
大人の二人の距離感が好きです。
あと、久慈さんのヘアスタイルも好きなんですよねー❤️

2

スモークブルーの雨のち晴れ 3 コミック

波真田かもめ 

共に歩む39→40歳

久慈×吾妻


39歳から40歳の2人が、
なんだかお互いに特別な存在という感じが、
この3巻でさらに強くなっていく。


2人がベッドの上での年越しの様子からスタートして、
吾妻が自然に「あけましておめでとうー」と言っているのに、
久慈がちゃんとした返事をしていない。
本当に2人のこの空気感がとってもいい!

寂しいから、
慰め合うから、
求めるから、
好きだから…

4

恋かもしれない(3) コミック

波真田かもめ 

かもしれない、が。。

完結の3巻。弥生と恋仲になってはいけないと自分をいましめていた踊場さんですが、彼が真剣であることが分かって、表紙のようなハッピーエンドに。。
という展開でした。

確かに、建築家をめざす将来有望な若者が相手だと、年上はひるむかもしれないなあとは思います。

あとは、校正のお仕事の話が結構しっかり出てくるので、なかなか面白かったです。
めったに触れることがないですしね。
作家さんは、こ…

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恋かもしれない(2) コミック

波真田かもめ 

タイトル通り

かもしれない、というタイトル通りの展開になっていきます。

1巻では状況設定というか、校正者の踊場さんと、彼にアプローチする大学生の弥生の紹介ぐらいでしたが、2巻からだんだんとタイトルの意味が分かってきます。
踊場さんは、冒頭恋に破れていた通り、現在は恋にとっても臆病。弥生にアプローチされて体は許していますが、決して恋人という名前がついた関係になろうとはしない。そんな二人の名前のない関係が続…

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恋かもしれない(1) コミック

波真田かもめ 

校正やさん

もう死のうかという雰囲気のサラリーマンが、島で青年に助けられるところから話しは始まります。
別に死ぬ気は無かったのだが恋に破れて、島に来ていたのですが、ふらついたところをイケメンの青年に助けられる。
その後、戻った東京で再会する二人。

相手は、なんと大学生。この辺が自分の萌えとはちょっと遠かったかな。
スモークブルー~がすごくよかったので、こちらも結構期待して読み始めたのですが、今回の…

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